≫【速報】俺、転生したら司馬幹ww


現代であぼーんして転生したら、何故か三国志の司馬仲達の息子に生まれてたなにこれ\意味がわからないよ!/な話。
史実では司馬幹は司馬師と二十歳以上の歳の差があるんですが、晋のIFに食い込むために多少年齢捏造します。でないと五丈原時点で司馬幹、二歳……いやショタ主ならそれでもいいんですが、誕とか覇ニーのフラグに食い込めない可能性大のため。なのでこの夢主は五丈原時点で十五前後の年齢。司馬師と歳の差がギリギリ二桁あるかないか。

ふんわりとした桃色の着物に花の細工の髪飾り、母譲りの美貌にうっすらと化粧を施された、端から見ればいずこの姫かご息女かと思うような可憐な少女。だがしかし彼は娘が欲しかった春華様に女の子扱いされながら育てられた、つまりは男の娘な夢主なのです。
現代ではそれなりのオタクとして生きていた夢主には、所謂女装男子や男の娘なる存在なんぞなんら異質ではない。いや特殊っちゃ特殊だけども、お母様喜んでるみたいだしいっかー、くらいの認識。寧ろ美形遺伝子万歳。
ただし中身は残念。大分。

「嘘ww俺ww司馬チューの息子wwwwwwwwひょっとしてwwww晋ストーリー介入wwwwwwうはwwこwれwはwwwテラワロスwwwww俺wwwwひょっとしてwww新規プレイアブルwwwwwwwいwやwだwwwwww生まれながらに死亡フラグとかwwwwひぃwwなにその転生特典wwwワロスwwwwwwww現代オタクにリアルバトルwさwせwるwとwかwww無理www超無理wwww即死フラグしか見えないwwww俺の人生オワタwwwwwwwオワタァwwアッーwwwww(※混乱の極み)」

けたけた笑いながらのメタとちゃんねる用語と本音入り交じるわけわからん言動に周囲の皆ドン引き。物心つく位の年齢から暫くそんな状態でいたら、司馬の彼奴は気狂いだ、と言われるように。

本当に狂ってたらなんぼかましか。
だって夢主は戦なんぞ知らない平和な世の生まれだったんですもん。

戦なんぞないどころか命の危険すらあまりない世界に生きてきた人間、しかも殺人が罪だった世界に育ってきた人間にとって乱世はあまりにも生き辛い。
家族はなんかおかしい自分にも優しいし(腫れ物扱いなのかもしれないが)勉強も戦闘訓練もちゃんとするけれど、この世界は夢主にとって画面の向こうの世界ではなくちゃんとした現実なのです。怪我すりゃ痛いし人間は結構簡単に死ぬし、死んだもんは当然二度と生き返らない。殺さなきゃ殺される、だけど黙って殺されてハイ終わり、に出来るほど潔くもないし死にたいわけでもない。
だったら気が狂ってるふりでもして、自分の苦しみも悲しみも知らんぷりをしながら生きようと思うようになる。

はい“気狂い”の出来上がり。

そんな気狂いが何故人から隔離されたり幽閉される訳でも、秘密裏に始末されてしまうでもなく生きていられるのか。
それは夢主が“ゲーム知識”と“史実”という名の“予知能力”を持っているからである。

周囲がそれを“予知”と認識したきっかけは夢主が司馬師と兵法の勉強をしていた時のこと。過去の戦を例題とした時「これって何年に起こったあの戦でしょ?」と言い出したことから。
文字も習いたてでろくに書も読めないどころか、記録として残ってもいないことまでずばずば言い当てる夢主に司馬師が違和感を抱く。パパンに報告。
まぁそこはまだ『誰かに聞いたりでもしたのだろう』位の認識だった人達も、狂いっぷりが加速すると同時に過去から近い未来の事象を言い当てるまでになった夢主に疑問というか畏怖を抱き始める。

司馬懿が動いたのは五丈原の戦いが起こる一年前。つまり、晋のストーリーが始まる一年前のこと。

「子良、お前は一体何をどこまで知っている?」
「ちょww父上wwww直w球wすぎwwwwテラドストレートwwwwww躊躇しないww司馬チュー躊躇しないwwww」
「…春華と眠れぬ夜を過ごすか?」
「サーセン。……にしても、何をどこまでっていうのは結構アバウトだな……一先ず、父上が成そうとしていることは多分全部?」
「……ほう?」
「まぁ頭オカシイ息子の言うことなんかそうそう信じらんないだろーね。…んー…そーだな……あ、そーそー、来年また蜀が北伐に来るよ、たしか。んでね、」


「その戦で、諸葛亮が死ぬよ」


「……それは、確かな話か?」
「あれww信じるんすかお父様wwwwwwうはwwww俺の父様テラヤサシスww涙ちょちょ切れるwwww全俺が泣いたヌクモリティーwwwwwwうぇっwうぇっwwwwうぇっwwwwwwうぇっwwwwww」
「春華ー」
「サーセンwww父様wwマジサーセンwww嘘じゃないwww俺ww真面目だからwwww嘘つかないwwwwwwwだからお母様呼ばないでwww死ぬwwww俺に死亡フラグが立つwwヘブン状態www逝っちゃうwwwwwwいっちゃうぅwwww」

こうして始まる司馬家の気狂いによる晋を幸せにするためのIFフラグ乱立ストーリー。

ちなみにこんな性格なので賈充や誕の好感度は低い。むしろ夢主自身も司馬家の人にしか好感持ってないというか、気狂い生活で人からの嫌悪を受けてきたせいかいまいち信頼しきれてない。自業自得だから特に何するというわけでもないけど。
だけどトウ艾殿には個人的になついてたりする。まだ気狂いじゃない頃にお勉強習ったことがあるから。今でも時々肩車してもらうくらいにはなついてる(夢主は司馬家の長身遺伝子は継げなかったのか元姫より低身長)。