≫郭嘉のヒモになる
![]() 雨で面影はないが、乾いていたらさぞ美しく手触りも良いのだろう淡い色の毛を肌に張り付けて、段ボールに比べて明らかに大きな身体を唯一の荷物らしきリュックサックを抱えながら縮こまらせて眠っている、大きな犬。 ――私がじっと見つめていたことに気付いたのか、不意に、その犬が瞼を持ち上げてこちらを見た。丸い瞳をゆっくりとまばたいて、ぽつりとその犬が言う。 「ねぇ、きれーなかおのおにーさん、」 おれを、ひろってくれない? □□□ こんな感じで始まる現代パロディ。 郭嘉は曹魏コーポレーションのエリートサラリーマン。3LDKのマンションに独り暮らし。相変わらず享楽的な生活を送ってる独身貴族。上記の流れから気紛れで夢主を拾う。病気持ちではないけど不摂生と仕事の疲労がたたってかやや体調不良気味。 夢主は住所不明身元不明の青年。一応成人済みらしいが詳しいことはなにも話さない、っていうか郭嘉が聞こうとしないから話さない。辛うじて外見と名前からハーフだかクォーターだかということは分かる。なんかゆるい。家事は一通り出来て、時々ふらっと出掛けてはポケットに無造作に札束突っ込んで帰ってくる。正確に言えばヒモじゃないのかもしれない。なんだろう、住み込みの家政夫みたいな。 こんな二人ののんびり同居生活からじわじわラブが芽生える話が読みたい。 先にネタ出しした三國の郭嘉ネタの夢主は真面目なタイプなのでこちらは割と自由人な夢主で。自由人×遊び人。くっつくのかこれ。いやくっつかなくてもいいんだけども。 |