小話 | ナノ



 もしオメガバースの世界だったら
子→親へ質問

朝陽→暁
「もしオメガバースの世界だったら、悠太さんと結婚した?」
「してないだろうね」
「緒方のおじさまが好きなの?」
「それもない」
「ああ,よかった」
「なんでその発想するのか知りたいよ」
「今でも好きなの?」
「それは内緒」
父は秘密など隠していないというように朗らかに笑った。

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2017/11/09 01:27


 もしオメガバースの世界だったら
子→親へ質問

葵→真司
「もしオメガバースの世界だったら、恭介と結婚した?」
「してない」
「うわ、即答。なんで?お母さんがいいから?」
「それもない」
「そこは嘘でも肯定して」
「すみれさんに嘘は吐けない」
「……後ろめたいから?」
「ばれるから」
父は悪びれもせず、穏やかに笑った。

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2017/11/08 03:12


 名前
子どもたちの名前について。
〇朝陽
・暁の子
・真朝と智陽の子であり、暁の子としてもおかしくない名前

〇葵・茜・薫
・真司とすみれの子
・すみれ→葵・茜
・すみれ→花→薫
・家族になると決めた真司はどうしてもすみれにまつわる名前を付けたかった。

〇瑞貴・千秋
・恭介と梓紗の子
・瑞貴は恭介の幼馴染であり、梓紗の兄である瑞樹と、恭介の「恭」から。
・千秋は瑞樹のパートナーである秋一から。
・秋が一つ→千の秋
・恭介は高校時代に真司の信頼を勝ち得た秋一を尊敬していた。
・また、秋一に生きてほしいと思った。
・男の子でも女の子でも、第二子は千秋と決めていた。

〇那由多
・朝陽と悠太の子
・悠太の「悠」と朝陽の「陽」から。


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2017/10/29 22:55


 
彼が呪わしく思うのは、常に自身に対してである。
なぜなら他人に興味がないから。
人懐こさを装うことに慣れた彼の演技を見破ることは、出会って間もない者には難しい。
ほら、またひとり、彼に熱の籠った視線を向けている。
ああもう、いい加減にして。
傷つくのはきみひとりでいいじゃない。

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2017/10/06 03:32


 
「ねえ,もうやめようよ」
 涙交じりの声に,だからきみは甘いんだと溜め息が出そうだ。
「だめ」
「だって,かわいそうだ」
 かわいいかわいい僕の恋人。
 きみこそかわいそうだ。
 僕の共感が得られないから。
 かわいそう,だなんて,僕はそう思わない。
 だって,彼らは何度も巡り合う。
「じゃあ,なんで毎回引き離すのさ!」
 そんな僕の心の内を見透かしたかのように恋人は叫ぶ。
 その理由を僕は知っているが言えない。
 約束したのだ。
 恋人よりも命に誓った半身が望む限り,僕はやめることはできない。

 きみの幸せを願う。

 僕はあいつに。
 あいつはその恋人に。
 これは恋ではないのだ。

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2017/10/05 00:50


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