ありがたく受け取れ、なんて
※
これの続き
クリスマスである今日は部活も休みでベッドに横になっていると、さっき原達から「パーティやろうぜ!」的なメールが一斉送信で来た。
アイツ、昨日俺が言った言葉聞いてなかったのか?
【お前らだけでやれ】というメールを送信してもう一度ベッドに沈む。
「……………」
ちらりと時計に目をやり、昨日貰ったプレゼントの箱を取り出す。
「あと2時間後、か…」
ひらひらと意味も無くカードを振る。
あいつは俺が来ると思っているのか?この俺が?
木吉の、為に?
ふは、と小さく笑う。
「んなこと……、」
7時まであと5分。
俺はツリーの前で花宮を待っている。
「…いくら厚着をしていても寒いな…」
ぼーっと人だかりを見つめているといつの間にか7時になっていた。
やはり来ない、当たり前だろう。
花宮が俺を嫌っているのは知っている。
ただどうしても、あの時あの場所ですぐプレゼントを捨てなかったことに期待をしていた。
普通花宮の性格なら、目の前でぐしゃぐしゃに箱を潰すだろうな。…これは言い過ぎか?
まあとにかく、もしかしたら家に帰ってすぐ捨てられているかもしれないが、中身を見てくれているかもしれない。
まあメッセージカードを読んだ所で、ここには来ないだろうなと一人苦笑いし、時計が7:10を指している事を確認してその場から立ち去ろうと腰をあげると、
「まだいたのかよ」
「……はな、みや?」
本当に花宮か?と再確認すると「ふはっ、違うなら何だよ、幽霊か?」と返してきた。
「来てくれたんだな!花宮!」
「なっ、はぁ!?別にお前の為じゃねぇよバァカ!!ただ本当にいるのか確認しにっ、」
「でも来てくれたじゃないか!!」
酷く動揺している花宮にそう言うと「あー…もう、面倒くせぇ…」と呟いた。
「よしっ、じゃあ花宮!一緒にそこら辺見て回ろう!」
「は……はぁ!?
何言って、ちょっ引っ張るんじゃねぇよ馬鹿!」
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