自分の犯した罪はいつになったら消えるのだろう?


―――――――
一年前

今日はお祖父様に洋館に遊びに来ないこいと言われたから久しぶりにお祖父様のいる洋館に行った。

『お祖父様。お久し振りです』私はお祖父様の付き人の方に書斎に通された

そこには私の敬愛するお祖父様がいた。

「ああ、久しぶり、お前も立派になったな」


『そうですか?まだまだ、お祖父様の様にはなれませんよ』
私はまだ、お祖父様様に強くない。



「それでな、今日お前を呼んだのは、これを渡したくて呼んだ」
お祖父様は私に二つの鍵を差し出した。


『これは、どこの鍵ですか?』

「一つはこの洋館の鍵だ。もう一つは私が建てた立海大附属中学校のどこかの鍵だ」
立海って確か精市くんが通ってる学校だったけ。
でも、どうして私に立海の鍵を?



「おや、どうしてっていう顔をしてるな。洋館はお前にやるから鍵をやるだけだ」



『えぇ!?でもどうして洋館を私に?』



「それは、直ぐに分かるはず。嫌でもな!」
嫌でも?どうゆう意味だ?
まあ、いいか直ぐに分かるって言ってるし。



『じゃあ、立海の鍵は?』



「いいか、我が孫よ!よく聞け。それはそなたえのゲームであり試練だ」
ゲーム?試練?なにそれ?



『ゲームだからどこの鍵かは言わないんですね』



「ああ、その通りだ。よく分かておるな」



『当たり前です。貴方の孫ですから。ゲームなんて直ぐに終わらせて見せます』



「その勢いだ。だが立海は広いからヒントをやろうヒントはお前の好きな幸村精市だ。」


『えっ!?今なんて言いました?』
どうして、お祖父様がしてるの私が精市くんの事を好きだと!


「幸村精市と言ったんだ。お前の事ならなんでもしてる」
どんだけ!



『た、例えば?』



「蔵の健康グッズを邪魔だからといって捨てた事。宿題をやってないから蔵の宿題を盗んで自分の名前を書いて提出した事」
なんで知ってるの?
つか、全部兄さんの事じゃん



『なんで、全部兄さんの事なんですか?』



「蔵がそう言ってたからだ」
兄さんに今までの悪事がバレてたんだ…。



「当主、奴らが来ました」
突然書斎のドアが相手お祖父様の付き人が来た。


「そうか、もう来たのか。もう少しお前とゆっくり話したかったが時間切れだ。お前はもう下がれ、明日から従う相手を分かっているな?。璃琥この刀を持て」
お祖父様から刀を渡された。


「はっ!今まで貴方にお仕えしてこれたのは私の誇りです」
そう言ってお祖父様の付き人はどこかへ消えた。


『お祖父様奴らとは?』


「私を狙ってる残党どもだ!これからその残党どもを倒しに行く。もちろん、お前も行くのだぞ!」
マジですがー
でも、これも試練かな。

『はい!』


「よし、いい返事だ。お前は右へ行け!」



―――――――
それから私は敵である残党を倒した。


服に血が付いても気にしなかった。
最初は抵抗があったが慣れてしまった。
慣れとは恐いものだ。
否、脳では拒否反応を出してるが、身体がそうさせてるのだ。

廊下は真っ赤な血の海となっていた。

服、髪、顔いたるところに血が付いてた。


『アハハッ、もう最高じゃん♪私否俺を止められるヤツはもうどこにもいない♪』


モットモット沢山ノ血ガ見タイ。


殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ殺セ。


バンーッ!バンーッ!



この音は銃声だ。
音からすると下から聞こえた。

行ってみよ。



俺は下に行った。
下はあまり床や壁に血が付着してなかった。


ただ、敵が気絶しているだけだった。


じいさん、刀持ってるのに殺してないんだ。


なんで?タノシイノニ


とことこ歩いていたら食堂に着いた。


そこには、じいさんと敵が五人がいた。



じいさんは敵に捕まって押さえられていた。


じいさんを助けないと!



『お祖父様っ!!今助けます』
俺は自分が璃琥であり璃琥じゃないと悟られないためにあえて平然を装った。



「来てはならぬ!璃琥逃げなさい」
逃げるもんか!ここで逃げたらじいさんは殺されてしまう!
それに五人も居るのだから楽しまないと。



「おっと、動くな小娘!動いたらこのじじいを殺すぞ」
敵はじいさんの頭に拳銃を向けた。


よく、映画とかである出来事だ。


奴らは金が欲しいのか?


「頼む。あの子には手を出すな」


「白石源次郎お前はどうしても、あの小娘を死なせたくないらしいな」



「ああ、その通りだ」



「分かった。小娘は殺さないようにしよう、だかお前は死んでもらう!」



『っ!?』
どうにかしてじいさんを助けないと!



「分かった、いいだろう。さっ早く殺ってくれ!」



『お祖父様っ!?』
一体どういうつもりだ!?


「ああ、だがお前を殺すのは俺達じゃない。そこにいる小娘だ。この小娘が殺しても金の力で揉み消せるだろ」
こいつら、自分達が罪を背をいたくないからって、俺にさせる気なのか。


「やはりそうきたか。………璃琥殺りなさい」
とじいさんは静かに言った。



『そんな事私否、俺は出来ないっ!』
出来るわけないだろっ!じいさんを俺が殺すなんて。


「璃琥殺りなさい。お前には生きてもらわないとだめだからな」
生きるか……。この14年間生きた心地なんて一度もしなかったのに。
それはあいつも同じだ。



『お祖父様本当によろしいのでしょうか?』



「ああ、殺ってくれこれも試練だからな」
そう言ってじいさんは微笑んだ。


『分かりました』
私はそう言って刀を構えて一気に刀でじいさんを刺した。


グサッ――――

と虚しい音と共にじいさんは崩れ落ちた。


「よくやったな、小娘。だがお前も死んでもらうぞ」
やっぱり俺に手を出さないって言うのは嘘だったんだ。

じゃあ、じいさんはなんの為に死んだの?俺を守るため?……もう、分からないや。
みんな殺しちゃお。


それから、俺はこの悪党共を気が済むまで刀で刺していた。


気がついたら辺り一面真っ赤だった。


俺は………何の為に存在してる?
生きるため?否、違う自分がときどき生きてるのすら忘れるくらいだからな。

なら俺は最初からこの罪を背負う為にいるのかな。


そうなら俺はじいさんの為に生きよう。

そのあと俺は一ヶ月間眠っていた。





目覚めてからはよく覚えていない

ただ、覚えているのはあの日から今日まで沢山の人を殺めたことだ。
白石は裏の世界の人間だから人を殺めるのは当たり前になっていた。
任務がきたらそれをこなす、それだけだ。


でも、私はいつまで白石に縛られてればいいのだ?
早く自由になりたい、でも、当主の座だけは誰にも譲れない。お祖父様の為にも自分の為にも。

当主になれるその日までガンバろう。

そしていつかあの人にこの思いを告げられるようにね。

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あとがき

ここまで読んでくださった璃琥様ありがとうございます

次からは幸村編と徳川編でわかれます

今回は更新が遅くなってしまいすいません

最近二世の契りにハマって攻略中なんですよ

私は秋夜と勘助が好きです



じゃあ


2010年9月7日



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