屋上

『堀内理央ぉぉ!!!!なぜお前は昨日帰ったのだぁぁぁ!!!』
私は理央の事を屋上に呼びつけて入ってきた途端飛び蹴りをお見舞いしてやった。
ちなみに今は男装してるからパンチラなんてしないもん。


ページの一番初めがこんなんじゃ困るって?そんなの知らないわよ!


理央が帰らなければ絶対幸村が調子にのってあんな恥ずかしい事をしなかったはずよ。


「なっ!?
理央はかなり吹っ飛んだ。
そして、壁に痕がついた。
『お前が帰んなきゃ………あんな事には………』
あの事を思い出しただけでこっちが恥ずかしくなるせいか地団駄を踏んでいた。


「はぁ、もう少し加減してくれてもいいのに(泣)……」
理央は立ち上がってパッパッと埃を払っていた。


『ご、ごめん』
一応謝っといた。



「でっ、昨日何があった?」


『お前が帰ってから………』


「なんだよ!さっさと言えよ」
さっさと言わないせいか理央が起こり始めた。


『は、恥ずかしいんだもん!!なんか文句あるの?』


「お前さぁ、まさかだとは思うけど幸村に………」
察しのいい理央は直ぐに私の言いたいことがわかった。


『…………』


「図星かよ!!幸村って手が早いな」
呆れぎみに理央が言ってた。
まあ、当たり前だよね幸村って女との噂が堪えないからね


『でも、未遂だもんまだ平気!!』


「未遂ってカウントに入るんじゃ…………」


『入らないからいいの、そういうことでじゃあね!』
そう言って私は去っていった。

数時間後
生徒会室

『お腹空いた。なにか食べ物ないのかな?』
私は引き出しとか戸棚等を調べてみたけど全然出てこなかった

奴らは一体どこにお菓子を隠したんだ?


仕方ない理央ん所行ってこよ。


――――――
校舎


そういやあいつってお昼どこで食べてるの?

部室それとも屋上か?


どっちだろ、ここからだと屋上が近いから屋上に行ってみよ!



―――――

『理央、居るか?』
屋上のドアを開けて理央を呼んだが居なかった代わりに仁王が居たが余り話したくないのでドアを閉めようとしたら仁王がそれを阻止した。



「おまんは冷たいナリ、やっと出番が来ると思ったのにのぅ」
仁王が私の手首を掴んでるから逃げることができない。



『お前の出番は一生なくっていいのよ!』



「いやだめじゃ!」
仁王が私の事を押し倒した。


ヤバイよ!これは激ヤバだよ。こんな所を誰かに見られたら………。
等と考えていた為か仁王が私のスカートの中に手を侵入させてたことには気付かなかった。


『お、おい、………仁王今すぐやめろよ!!』
仁王のヤローが私の太股を撫でていた。



「やじゃ」


『〔やじゃ〕じゃねぇ!!』
ドカッっと仁王の顎を蹴りあげた。
仁王は私から離れて自分の顎を抑えていた。


チャンス!!
今なら逃げられる!


『じゃあねぇ、仁王』
私は手を降って逃げるように走った。



はあ、なんか疲れたよ。
つか、次はどこ行こうかな………あっ、テニス部室になら丸井が隠してるお菓子とかありそうだな。

行ってみるか!


テニス部室



『ケケケッ、キーピックって便利だな。幸村や真田に見つかったら終わりだけどさ。さて、さっさとお菓子を見つけよ』


戸棚とか冷蔵庫を適当に探っていたら色々出てきた。

でも、ポッキーが一箱もないことに気が付いた。

『どこにあるんだろ?ポッキー』


もう少し探してみよ。
つか、今思えばこの時点で探すのやめてさっさと去ればよかったんだ。


出なければ、あんな目には遇わなかったはずだ。






あっ、ポッキー発見♪


でも届かない……。

よし、がんばるか!!


『………ふんっぬぬぬぬぅ……』
私ががんばって手を伸ばしていると別の手がポッキーの箱を取った。


「はい、これ」
その手が私の方までいき私にポッキーの箱を渡した。


『あっ、ありがとっ………って、ゆっ、ゆきむらぁぁぁ!!』

私にポッキーの箱を渡したのは紛れもなくテニス部部長の幸村精市であった。


幸村の後ろに真田と柳がいた、このメンバーはマズいんじゃないかな?

いやいや、弱気になったらダメだ。敵に弱いところを見せたら負けだ。



「それで、君は一体ここで何をしていたの?」
うっ、幸村怖い………。

でも、弱気になっちゃダメだ。


『べっ、別に私がここで何をしてようが私の勝手でしょ!』


「……へぇー、そういう態度をとるんだ………どうなるか分かってるよね(黒笑」
テヘッ、地雷踏んじゃった♪………じゃねぇよ!!っか一人ツッコミしてる場合じゃない。


今すぐ逃げよ。


『私、用があるから帰る!!』
と言って部室を飛び出した。


―――――――
チャイムがなって丁度お昼休みになった。



『理央………私、幸村に呪い殺される』
理央を発見したのでこんなことを言った。



「はっ、何寝ぼけてんのバカ?(幸村って人呪うこと出来んのか?)」
返ってきた返事は冷たすぎる。どうしたの?とか聞いてくれないのかな。



『理央、私どうすればいいの?』


「なんか知んないけど俺に任せろ(クフフ、なんか色々と面倒だから璃琥と幸村がくっ付くように事を運んでやろ)』
流石理央こういう時だけ役にたつな。



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