幸村と美術館に行ってから三週間たち今は、県大会の真っ最中
変わった事と言えば、また幸村が入院したことだ、どうやら病気が完全に完治してなかったようだ


他に変わった事と言えば、柳、否蓮二から名前で呼べと言われたことくらいかな


ちなみに、今日は部活がなくなったから夜まで、生徒会室で書類を片付けるのだが一行に終わらない

この書類って燃やしちゃダメなのかしら?
もう、めんどくさい


「こんにちは」


『ああ、夕闇じゃないの』


「私のクラスは、今ホームルームが終わったとこなんですよ
先輩は?」

もうそんな時間なんだ
時間が進むのって早いな…


『私は、授業事態出てないから』


アレ?私の気のせいかな?
夕闇が物凄く呆れた顔してるんだけど


「先輩授業位は出ましょうよ」

『でもさぁ、一々男装したり色々面倒じゃん』

今の私の格好は女格好して髪の毛をツインテールにしてる

まぁ、これが本来の格好なんだけどね

「ハァー、先輩一つ言わせてもらいますが、制服崩し過ぎですよ」

『気のせいよ、気のせい』

「それで、先輩私は何をやればいいのですか?」

『そこの机にある書類を各委員会に届けてくれる、それが終わったら、帰っていいわよ』

「はい、分かりました」

夕闇は、机に置いてある書類を各委員会事にまとめた


そう言えばまだ、会計の子を見てないな

蓮二が言うには、よくサボりをする子みたいだけど
きっとそのうち自分から出てくるよね…


『ねぇ、夕闇あんたさ会計の子と一緒のクラスなんでしょ、どんな子なんだ?』


「不良ですよ、よく切原とつるんでますが」


不良ってどんだけだよ!
よく生徒会の人間になれたな

『へぇー、そうなんだ』


「それより、先輩私渡してきますね書類」


『うん、気を付けてね(何にだよ)』


「ええっ、じゃあ」

夕闇は書類を持ってドアを開いて、行ってしまった


ああ、ヒマだな
つか、もうこんな書類どうでもいいや


少し寝よう


柳Side


俺が生徒会室に入ると…璃琥が寝ていたのだか、こいつはちゃんと書類をやったのか?


璃琥には、誰かがかけた毛布が掛けられていて、本人はスゥスゥと寝息を立てていた

璃琥の寝顔は、物凄く可愛かったのだが、その姿を見て何故か知らないが起こしたら可哀想な気がした


……うむ、こんな考えが出てしまうと言うことは、やはり俺はこいつの事が好きなんだな


だが、璃琥に俺の事を好きになってもらうには、かなり難しい事だな


ガチャとドアが開く音がした
ドアが開けて入ってきたのは、伊集院だった

「あれ、先輩来てたんですか」

「ああ、ついさっき来たところだ」


「璃琥先輩かなりぐっすりと寝てますね」


「だが、この書類誰がやるんだ?」
書類をやらなくては、いけない本人は寝てしまっている

「さ、さぁー…」


「仕方ないこれは、俺が片付けよう」

俺は璃琥を抱き抱えてソファーに璃琥を下ろした


それから、璃琥が今までやっていた書類を終わったのと終わってないのに振り分けた


終わった書類が少なすぎないか?


それにしても、何なんだこのやってない書類の量は!


「先輩手伝いしましょうか?」
「否、お前は、もう帰っていいぞ」

「はい、なら帰らして頂きます、頑張ってくださいね」
と言って夕闇は、出ていった


夕闇が出ていった後俺は、璃琥が残した書類を片付けていった


40分後

「やっと終わったか」


『お疲れ様、蓮二』
璃琥が起き上がってそう言った


俺は、この時やられたと感じた

「何時から起きていたんだ?」

『んっとね、蓮二が書類を片付け始めた位かな』


「そうか、……起きてたならやれ」
開眼して言ったせいか璃琥は、怯えていた


『か、開眼恐すぎる』


「フッ、そうか、なら止めるとしよう』

と言って俺は、目を閉じて

ノートにこの事を走り書きした

『おぃ、人の弱点をノートに録るなんてずるいぞ!』


「じゃあ、俺の弱点を教えおう」


「蓮二の弱点?」
と首を傾げて言ってきた


俺は璃琥の耳元でそっと囁いた

「俺の弱点は、お前だ」

それから、優しく包み込むように璃琥を抱き締めた


『蓮二……』

「もう少しこのままで、いさせてくれ」


『…うんっ…』
顔を少し赤くして言うこいつに愛しいと感じてしまったせいか、俺は璃琥の首筋に顔を近付けた
そして、首筋にキスマークを着けた

『な、何やってんのよ!』


「見れば分かるだろ」


『あっ!?こんな人に見えるような所に着けないでよ』
どうやら、気付いたようだ


「ほーう、なら見えない所ならいいんだな」


『否、ダメだろ、つか、離せよ』



「暴れるな」

ガタッ

璃琥がさっきよりも激しく暴れだしたせいかバランスを崩した

『ほえっ』

普通だったらバランスを直せるのだが、突然起こった事だから代用出来なかった


「ほら、言ったろ」


バランスが崩れて俺が、押し倒した形になってしまった


『は、早く退きなさいよ、こんな体制で誰かに見られでもしたら、災厄よ』


ガチャ
とドアが開いて入ってきたのは、仁王雅治だった

「参謀はいるかのう?………お取り込み中ナリか、あとにするぜよ」


仁王は俺と璃琥の事を見てからドアを閉めて去っていった
仁王が出ていったあと俺達は、元の体制に戻った


『あ、あいつ絶対私達の事を誤解してる…』
血相を変えながらそう言った


「なら仕方ない、いっそうのこと付き合うか?」


『今はいいです、遠慮します』

「そうか、ならばお前が振り向いてくれるまで待とう」


『勝手にすれば、私はもう帰るね』


璃琥はドアを開けて出ていった


それにしても璃琥は、かなり手強いな

でも、諦めたら俺の負けだな


柳Side END



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