「起きたねん」
何でこいつ、こんなに元気なの?
マジでまだ眠たいんだけど…
『あぁ、オハヨーm(_ _)m』
「今日は、映画を観に行くで」
今観たいのないからな
っか、もう一度寝ようかな
『逝ってくれば♪』
「璃琥字が違うで!」
『あってるわよ!』
ガチャ
オレ達が言いやっていると財前が来た
「先輩たちイチャイチャしてないで、早く起きてくださいっスわ」
「イチャイチャなんてしてないや!財前も映画見に行こうで」
『おはよう、ぜんざい君』
そういやぁー、財前って、(前財)ぜんざいって読めるじゃん
「『ぜんざい君』じゃなくて財前っスわ」
「っ無視かいな」
『「えっ何が!」』
ちょっととぼけてやったら、財前と声がハモったが
ああ、ヘタレをいじめるの楽しいな
『で、謙也は映画が見たいんだろ、財前どうする?』
「俺今観たいやつがあるので、それだったら行ってもいいねん」
『何が観たいの?』
「[キミとボクの夏休み]や」
夏休み物の映画か
『ああ、それかぁ〜まだ夏休みじゃないのによく公開されるな』
まさか謙也もこの映画を観たがるとはな
この調子だと金ちゃんまで、観たがるんじゃないかな?
『お〜い、金ちゃん!!』
「何やで?」
『君さぁー、[キミとボクの夏休み]たい?』
「それ、今めっちゃ人気がある映画やねん!」
そんなに、人気な訳が分からない
つか、理解不能だ
昔のオレだったら理解できたかもしれない
だって、今は、まだ5月なのに
よっし、こうなったら、その[キミとボクの夏休み]を観に行こう!
こういうのは、吟味するに限るからな
映画館
『ふぅ、やっと着いたね』
「人が結構おるな」
謙也が言った通り、人が沢山いた
「早よチケット買った方がいいっスわ」
『そうだね』
並ぶのが面倒だけど、並ぶか
20分後
ハァ、やっとチケットGET出来たオレたちで最後だったらしい
『チケットGET出来たゼ』
「先輩にしては早かったやん」
『先輩を馬鹿にしたらいけないんだゾ♪』
「キモいっスわ、どっか行ってくださいっス」
「そんなことしてないではよシアターの中に入るねん、何番シアターや?璃琥?」
『二番シアター』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
二番シアター
「人が沢山いるや!」
と金ちゃんが言った
二番シアターの中には、人が沢山居たのにかかわらず、まだまだ席が残っていた
『うん、そうだね、沢山居るね、見てると人間が嫌いになってくるな!』
「今さらりと人間嫌いですみたいな発言したな」
と謙也がツッコミをいれた
「それは、元々や」
『そう、元々さ!』
「あんさん否定は、しないんやな……」
あらら、ヘタレが少しあきれてるよ
『金ちゃん、オレ達の席はJ-5からJ-8までだゼ』
「またまた、無視かいな」
『えっ、何の事それよりもポップコーンとジュース買ってこい!謙也!』
と命令形で言った
「何で俺やねん!」
つかさずツッコミをいれる謙也だった
『いいから行ってこいよ!』
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