幸村の見舞いに行った日から何日間たって、地区予選が始まった。
オレ達は第１試合がシードだった為今から準々決勝だ。
シード楽だからずっとシードのまんまでいいのに。



「今日から地区予選だが今回の目標は、体力を消費しない事だ！」
流石副部長だけはあるね。真田が言うと威厳があるよ。
つか、今回オレの出番なさそうだな。
そんな事を考えながら円陣を組んでいた。


「「「「イエッサー」」」」
っとみんなが元気よく言って円陣は解かれた。



最初の試合は、Ｄ２の丸井＆ジャッカルだった。
二人のダブルスは練習で見飽きたからケータイをバレないように弄っていた。


何分後かしてからブン太とジャッカルのヤローあっさり勝ってたゼ。
おまけに、パワーリストも着けたまんまだ。
相手の人弱かったのかな。
やっぱし今回はオレの出番確実にないね。Ｓ２だし。暇だし寝てよ。



「ゲームセットウォンバイ立海大附属中
切原６ー０」
どうやら赤也が勝ったようだ。赤也が勝ったて事は準々決勝が終わったて事か…。まだ寝てたいから寝てよ。


20分後


「小野槇そろそろ起きた方がええんよ」
仁王がオレの耳元で何か言ってるせいか息がかかってるんだけど。くすぐったい。


『うるせぇーな。もう…少し、寝かせ…ろよ！』
こっちは大魔王からの迷惑＆嫌がらせメールで睡眠不足なんだよ。
…………アレ静かになったぞ!?

「早く起きんか！！大体お前はたるんどるぞ！！」
うるせぇー。スゴい声がデケェよ！
つか、お前がたるんどるよ。


『煩いな。何のようだ！』
真田の声で強制的に起こされたオレはベンチから起き上がった。


「もうＤ２の試合は終わったんッスよ」
えええぇぇぇ。マジでかよ速すぎないか。つかオレが寝てからどれくらい経ったんだよ。


『それで、何かオレに用があんの？』



「次の試合にＤ１に出るぜよ」仁王に突然Ｄ１に出るって告げられた。仁王とのダブルスはまだ一回もやったことがなかった。


『オレとお前でか？』


「プリッ」
仁王に聞いたら返ってきた答えはプリッだった。…ってなんだよ宇宙人語かよ。意味不明だゼ



「何だ。不満か？」
はいって言いたいけど真田が煩そうなのでなんにも言わなかった。
不満はないけどこいつといると絶対オレが女だっていうことバレそうなんだけど……。



『不満はない』


準決勝。オレと仁王のＤ２が始まった。
オレも仁王も早く試合を終わらせたかったせいかハイスピードだった。
そのおかげで夢中でやっていたらいつの間にかに６―０でオレ達が勝っていた。


「ゲームセットウォンバイ立海大附属中
小野槇＆仁王６ー０」
さてと、試合も終わった事だしまた寝ようかな。


「終わったぜよ」



『そうだな………』

オレと仁王の試合が終わり次はジャッカルと柳生の試合だ。
別に見てなくてもどんなプレーをするのか分かっちゃうから暇だしまた寝てよ。



《フフフフフフッ、メールだよ(黒笑)♪♪♪〜〜〜》

寝ようと思ったら物凄いボリュームでオレのケータイから着うたが流れた。
つか、誰だよこんな心臓に悪い着うた設定したの！
それよりも、早くメールの内容確認しないとさっきの着うたの声幸村だったから幸村からメールが着たんだろう。



つか、オレってアイツにメアド教えたっけ？昨日のメールもほとんどが幸村からだったし。
誰だよこんなヤツに俺のメアド教えたの！

オレの記憶が正しければ絶対アイツには教えてない（断言）。


それに、いつの間にオレのケータイにあんな悪趣味な着うた登録したんだ…………。

はっきり言うと幸村が恐ろしくなってきたゼ。
とにかくさっさとメールを見よう。


From幸村精市

Subject寝てないよね？
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
フフッ………君がもしかしたらサボって寝てるんじゃないかと思って起こしてあげたよ！（笑）


＿＿＿＿＿＿＿

と書いってあった。


……………どうしてアイツはオレが寝ようとしているのが分かるんだ？
まあ、流石大魔王だけはあるな！




一応オレは、大魔王にメールの返信をした



起きてるしサボってないから大丈夫


試合は、順調だ



『送信！』


オレは、送信ボタンを押した



「ゲームウォンバイ立海大附属中
６―０桑原＆柳生」



どおやら、試合が終わったようだ



声援がこっちまで響いてる



仁王が突然こんなことを言った。

「のぅ、小野槇おまんはどこで幸村と知り合ったんじゃ？」まさか、仁王がこんなことを言うとは思わなかったゼ。
オレは冷静さを隠しきれなくって戸惑っていた。



まぁいいや、話てあげようじゃないか。オレと大魔王の過去をね。でも、所々記憶が抜けてるけど…。


―――――

ついに幸村と琉火の過去に迫ります。


2009年6月1日
2011年2月12日修正



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