「行けばいいんやな」
と謙也が言ってとぼとぼと歩いていった
謙也の背中が……………まあ、いいか
「はよポップコーン食べたいねん」
「俺もはよポップコーン食べたいっスわ」
『謙也まだかな……』
「買ってきたで」
と謙也がポップコーンやジュースを抱えて戻ってきた
『ご苦労様々』
「ご苦労さんっスわ、謙也先輩」
「わいのポップコーンは?」
と待ってましたとばかりに謙也に聞いた
「これや」
と金ちゃんに渡した
「おおきに、謙也」
『そろそろ映画が始まるよ』
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「いやぁ、感動したっすわ」
「あれは、何回見ても飽きへんわ」
「もう一回観たいわい!小野槇は、どうやった?」
『あぁ、何だか目から水が出てきたよ』
「小野槇先輩それって、感動しとるんやろか?」
感動ねぇ、久し振りに感動したかも
でも、涙がまだ出るとは、思わなかったな
あのとき、一生分泣いた気がしたからな
2009年7月18日
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