「今日転校して来てもう、レギュラーかよぃ?!」
『うん、ラッキーな事にそこに居るオッサンに勝ったから』
自慢気に言ってるオレはなんだか自意識過剰になった気分だった。
「それ自慢ナリ?」
仁王が呆れ顔でオレに聞いた。
『ハハハハァ、当たり前だろ皇帝と言われているオッサンに勝てたんだから』
「真田副部長が負けたんでッスか!?」
ワカメ頭が特徴的な少年が驚いていた。
つか、この子誰?オレのデータベースには載ってないぞ!
『うん負けたよ無惨にね。ワカメ君の名前は何?』
ワカメ君の頭を撫でてみたが触り心地がまあまあよかった。
「ワカメ君!?……、切原赤也ッス。赤也でいいっスよ!」
この子、子犬みたいだな。
『へぇー、赤也か』
「にしても、真田が負けるなんて有り得ね!」
『勝ったんだから有り得るっう事でいいかな。丸井』
オレはまだ赤也の頭を撫でている。なんかさ感触が気持ちいいんだよね!触り心地はまあまあだけど。
「ちょっと何時まで俺の頭を撫でてるわけ」
赤也はオレがいつまでも頭を撫でるのを止めないせいか痺れを切らした。
『いゃーさ、なんか撫で心地が良いからさ。別に良いだろう!(ニコッ)』
「良いわけないッス!(なんなんッスかその反則的な笑顔は////)」
オレの笑顔を見て赤也は顔が紅くなっていた。
うーん、オレってちゃんと男装出来てるのかな?心配になってきたぞ。
『エエエェェッ!つまんないな』
そんなこんなで、色々な話をしてたら今日の部活は終わった。
一週間後部室にて。
「今日はレギュラー全員で幸村の御見舞いに行こうと思っている。小野槇の事も幸村に話さなければならないしな」
やっと幸村に会えるのか楽しみだな!
『フゥン、やっと幸村に会えるのか楽しみだ。でも、オレちょっとやることがあるから遅れていく』
オレは部室を出ようとしたが柳の声で立ち止まり後ろを振り返った。
「小野槇。場所は分かるのか?」
『平気だ。場所位なら分かるさ』
そう柳に答えて部室を去った。
―――――――
「やる事って何かのぅ?」
「今週は彼が日直だから日誌とかを書き忘れたとかじゃないですか?」
「書き忘れるなどたるんどる!」
――――――――――
3年A組
教室に行ってオレは今日の日誌を記入していた。
ああ、日誌書くのめんどくさ!
最後まで記入し終わった為オレは席から立ち上がって日誌を持ち鞄を背負った。
『あとは、これを職員室に持っていけば任務完了だ』
――――――――――
職員室
ドアをノックして職員室の中に入った。
『失礼します』
オレは担任が居なかったので机の上に日誌を置いて外に出た。
『そうだ、久し振りにあいつに電話してやろうじゃないか!』
あいつの顔が浮かんできたので久し振りにあいつに電話する事にした。
オレはポケットからケータイを取り出して番号を押した。
何回目かのコールであいつが出た。
声を聞いたら元気だったので少し安心した。
『おい、元気か?私だ璃琥だ。謙也。蔵ノ介や他のみんなは元気か?へぇ、金ちゃんがね。金ちゃんかなり強くなっているんだな!次会うときが楽しみだな。あぁ、じゃな!』
久し振りに謙也の声を聞けたので安心できた。
オレは謙也に電話で話していたらあっという間に病院に着いてた。
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