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<募集期間:2020/04/01〜2020/05/31>


2周年質問箱(〆済)

2021/08/17

[Q.11] YSさま


 YSさま

 Q.11 主人公が、元々空座町にいた彼女にあてたメモの内容が、どんなものだったのかが気になっています。想像を膨らませて楽しむ部分だとも思いますので、このような質問は適さないかもしれませんが…。差し支えなければ、作者さまの見解もお聞かせ願えればうれしいです。


────質問抜粋────




 YSさま、長編が大好きとのこと、誠にありがとうございます!続きも書きたいものがありますので、気長にお待ちいただけますと幸いです。この度はご質問企画に参加いただきありがとうございました。2周年、3周年もだいぶ過ぎてからの回答となり、大変申し訳ございませんでした。順番に答えていたところ、最後の回答となりましたことをお詫びいたします。


 A.11 頂いたご質問について設定はありました。読む側に任せていたのですが、全てを放ったのは不親切だったかな、と思いました。この場所で回答できるので、お話の補足にしていただけたら嬉しいです。
 久保先生が何かのインタビューで明言されていましたが、BLEACHが一護のためのお話だったとのことで、それに倣う形で、長編はトリップした夢主人公のお話だったので元々空座町にいたもう一人の彼女については掘り下げていませんでした。番外に「もうひとり」のお話がありますが、あれは喜助さん視点なのでもう一人の彼女視点について補足しますね。

 夢主人公さんが元世界へ帰る間際に書き記したメモについて。
 仕事の引き継ぎのような内容は喜助さんに読ませましたが、隠した部分は結局分からずでした。喜助さんには伝わっていませんので、元々いた彼女しか知りません。
 こちらは、最初に彼女が目を覚ましたらきっと戸惑ってしまうであろうから「今、あなたの目の前にいる人は安心できる人ですよ」というような内容を残していました。夢主人公さんは本当は好意を寄せていた事も書きたかったけれど、結局言えないままだったし、もう戻ることもないからそのことは伏せました。ただ最後に「浦原さんは私にとってもきっとあなたにとっても大切な人なので、冗談が多い人だけれど優しく接してあげてください」と喜助さんへの対応をお願いした、という設定がありました。本当は番外で元々いた彼女視点のお話も綴ろうかと思いましたが、蛇足になるかなと省いてしまいました。

 番外「もうひとり」で彼女がメモ帳を読むにつれて表情が変化したのは、その文末あたりに前述の内容があったからです。

 彼女はその最後の旨を読んで、主旨と文脈を理解しました。
 あと少し続きます。9章での喜助さん視点のお話で夜一さんと月見をするところがありますが、そこで「最初こそ、目覚めてから一番に言葉を交わした人物として謝礼を受けていたものの、平穏な日々に戻った今ではそれももう途絶えた。」と一文を添えました。彼女はメモの通り、店長さんに優しく接するため、菓子折りを持って現状報告などで何度か御礼をしていました。けれど、夢主人公さんの意中の男性だと確信していたので、あまり通わない方がいいのだろうと区切りの良いところで挨拶に伺うのをやめました。恐らく喜助さんも同様の想いなのだろうと察し、姿は現さない方がいいのだろうと彼女なりの配慮でした。
 9章の終盤で元々いた彼女の靴が脱げていたのは、妙な体の異変を感じたからでした。喜助さんから「魂魄移動の可能性」を事前に聞かされていたので、それだと察した彼女は二人を引き合わせてあげたいと思って浦原商店へ転びながらも走っている最中に魂魄移動が始まってしまいました。……ここも書こうかなと思って省いた箇所になります。蛇足を感じたら申し訳ないです。
 また、番外「もうひとり」のお話では、彼女が「浦原さん」と最初は呼んだのにメモを読了後に、「浦、……店長さん」と呼び直しているのは、彼女の配慮です。メモ帳の中で「浦原さん」と呼んでいたのでそれと区別するように敢えて言わないようにした、という設定がありました。文脈で伝わってなかったらと思い、残しますね。


 YSさま、長々と補足をして失礼しました……! きっと本編内ではもう一人の彼女視点でお話を書くことはないと思いましたので、以上の回答で補完できたらと思います。残したメモの内容だけでよかったのに、と思われたらすみません。書く機会もないのでここで設定諸々を出させていただきました。そしてお時間を頂戴して申し訳ありませんでした。
 こちらがお話や妄想の足しになれば幸いです。何卒、今後とも弊サイトをよろしくお願いいたします。
 改めて、企画のご参加、並びに当方の夢小説についてのご質問をありがとうございました……!


もりや
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