▼ 13/10/27 (00:45)

『好きだよ、高貴ちゃん。僕は君のことが大好きなんだ。君は僕を好きじゃないだろうけど』
「好きです、球磨川さん。俺はあんたのことが大好きなんです。あんたは俺を好きじゃないでしょうけど」
『怪訝な顔してるけど高貴ちゃん。なんだい。君は僕の何を分かるというんだい。』
「あんたこそあざとい顔してますけど球磨川さん。あんたは俺の何を分かるというのでしょうね。俺は一時期、あんたの最盛期に一番近くにいた人間です。球磨川さんのこと、他の人間よりはよく知ってると思ってますよ!」
『うんうん。僕は一時期、君が一番美しいときに一番近くにいた人間だ。高貴ちゃんのこと、他の誰よりもよく知っているね!君があんまりにも勘違いが激しいから僕、怒っちゃうよ?』
「俺のために怒ってくれるんですか?俺は嬉しいです。」
『僕といると嬉しいと思ってくれているの?うん。僕は淋しいよ。』
「…球磨川さん。淋しいんですか?抱きしめてもいいですか?」
『ん?近づきたいの?いいよ。おいで。』
「…っ、つめたい!球磨川さん、冷たいです…」
『うん。僕も高貴ちゃんに抱き竦められてるけど高貴ちゃん、冷たいや。』
「…でも。この温度、嫌いじゃないですよ。俺がどれだけあんたを必要としているか教えてくれますから。」
『僕も。この温度悪くないよ。僕がどれだけ君を慈しみたいか知らしめてくれるから。』
「はぁ…球磨川さんに伝わらないかなぁ…」
『んー…高貴ちゃんに伝わらないだろうなぁ…』
「それでも、球磨川さんは昔のように笑いかけてくれるから。」
『それでも、高貴ちゃんは昔のように一緒にいてくれるから。』
「好きです、球磨川さん。」
『好きだよ、高貴ちゃん。』

目の前にいる貴方と ガラス越しのお喋り



やっぱ元主従いいわぁ(再確認)。こんなこと言うとまた怪訝な顔をされそうです。
元主従ネタは突然降りてくるから心臓に悪い。


▼ 13/09/01 (00:25)

あまあま元主従。高貴ちゃんプリンス度高め。




『高貴ちゃん、高貴ちゃん。
赤ちゃんが可愛いのは、捨てられないため。って聞いたことない?育て親から捨てられないため、みんなから愛されるため、誰がどー見ても本能で可愛らしく思えるよう生まれてきたんだ。まったく生き延びる知恵だね。おっと、赤ちゃんに知恵はなかったか。
ではではところでそこの容姿端麗頭脳明晰スポーツ万能な高貴ちゃん。
僕はいつもいつでも君を可愛いかわいいと言ってきたけれど、ここは敢えて言おう。どうして高貴ちゃんは綺麗なのかな?僕から見れば、君はどこからどー見ても可愛いかわいい高貴ちゃんだろ?でも誰がどこからどー見ても本能的に疑いようもなく君は綺麗だ。美しい。名の通り高貴だね。そう、それ。その君の綺麗な容姿は、君が綺麗な理由は、僕じゃなくみんなから愛されるためだったんじゃないかな?って思うわけ。高貴ちゃん、どう思う?』

「…いえ。違いますね。俺は、俺があんたを愛してもあんたから嫌われないため、だったんじゃないかと思ってます。
超が付くほど潔癖症のアンタには誰がどー見ても本能的に綺麗な顔…?ぐらいが丁度いいんじゃないかと、ね。…俺の口から、自分の顔が綺麗なんてナルシストなこと、あんまり言いたくないですけど。ふふっ。
でも、アンタが好きって言ってくれるこの容姿は結構嫌いじゃないんですよ。球磨川さん。」

『…まったくまったく。「俺が綺麗ではありませんよ、不良に裏切り、汚いことだらけです、でもそんな俺を唯一“可愛い”と言って下さるのは球磨川さんだけで、やっぱり俺がそうなのは球磨川さんから愛されるため、に他ありませんね…!」なーんてナルシなこと言わないんだねぇ。汚いことだらけも受け入れちゃうとか、どんだけ潔いんだよ。口が達者になった、とでもいうのかな。
あー分かった!容姿端麗頭脳明晰スポーツ万能な高貴ちゃんのことだ、生き延びる知恵を身につけたんだろ?ね、高貴ちゃん。』

「それを言うなら、球磨川さんと生きる知恵ですよ。」








(『あーもー!言うなよ高貴ちゃん!僕が格好つけられないじゃないか!僕すっごい負けてるじゃん!』

「いえいえ、球磨川さんは格好いいです。それに“惚れたが負け”。その点だけは、俺ずっと球磨川さんに負けてますから。」

『………高貴ちゃんのばかー!あだ名プリンスをプリンセスに言い広めてやるー!』)


▼ 13/08/08 (19:51)

※元主従。球磨川行方不明の∞年後。グロかもしれない。死ネタかもしれない。苦手な方注意。安心院さんもいる。






▼ 13/08/08 (01:46)

元主従あまあま。3学期漆黒宴後。


『高貴ちゃん。君を不幸せにしてあげるから僕についておいで。』
「…球磨川さんこそ。俺がアンタを幸せにしてみせますから俺についてきてくださいよ。」
『うわっイヤミぃ!自分が不幸になりたくないからって、相手を幸せにしてしまえというなんという暴力的行為だ!』
「っ…!そんなわけないでしょうが。俺は別に不幸が嫌ってわけじゃありませんし。」
『またまたひがみ言っちゃって。自分に不幸が襲いかかるわけがないって信じきってる感じだよねえ。全く強い奴の高慢ったらないよねえ、高貴ちゃん?』
「…それを言うなら球磨川さんのそれは弱い者の高慢ですよ、球磨川さん。」
『あー!自分が高慢だ、って認めた上で僕を責めること言っちゃうんだね!』
「あーもーそんなんじゃないですよ!アンタの褒め言葉として言っただけで…」
『へーふーん、そう。高貴ちゃんに褒められるなんて嬉しいなぁ。でも世の中の綺麗事しか見えてないエリートに褒められても信憑性ないや。大体、この僕を幸せにしようだなんてね、』
「ちょっと待った!はあ…すみません。最初に言ったのは冗談です。いっつもアンタは俺にあげるばかりで、それがもどかしくて、ガラにもなく反抗的になってしまいました。
出来るかどうかは別として、俺はアンタに不幸せにしてもらいたいわけでも、アンタを幸せにしたいわけでもありません。俺の不幸せは俺のモンですし、俺の幸せは俺が見つけます。アンタの幸せはアンタが見つけるものですし、アンタの不幸せはアンタだけのモンです。
…ただ、俺達の幸せは一緒に探しましょうね。その最中に不幸せに出会っても一緒ならきっと楽しいですよ、球磨川さん。」
『………ふっ。僕も最初に言ったのは冗談だよ。一時期誰よりも僕と一緒だったというのに君は不幸せじゃなかっただろ。唯一地下室で再会したあの時、君は絶望した表情だったけどそれすら糧に成長しちゃったし。残念ながら僕にはもう君を不幸せには出来そうもない。きみが僕を幸せにしてみせる必要がないようにね。
…そうだね。僕と君、二人の幸せと不幸せなら、きっと一緒に探さないと見つからないんじゃないかな。』
「…アンタも随分丸くなりましたね。」
『おかげさまで。』




善吉とめだかの告白を目の当たりにした球磨川さんが阿久根さんに物申してみました。


▼ 13/07/17 (01:32)

※卒業後、何事もなく普通にくっついてる球磨阿久


『高貴ちゃん、高貴ちゃん。今日は七夕だね。何書くの?』
「んー…と、そうですね。何書こう……」
『あはっ!高貴ちゃんったら人に出来ることなら大抵出来ちゃうんだからお星様に願うまでもないもんね。こーゆー叶う保証もない、他力本願なやつは、到底叶えられそうもない願い事を書くんだよ。戦争のない社会!とか、全人類が幸せでありますよーに!とか、僕が高貴ちゃんに勝てる日が来ますよーに!とか、…このままずっと一緒にいられますよーに、とかね。』
「…球磨川さん。書くこと決まりました。(さらさら」
『うわっ!何これ、高貴ちゃん!いやみぃ!』
「違いますよ。そもそも俺は、願いがあるならば自分で叶えるもんだ、と思っていますが、俺もこの願いは自力でだって到底叶えられそうもないことぐらい分かります。それでもお星様に願わずにはいられないんですね。」
『ふ−ん』
「それに、球磨川さんのような過負荷の頂点だろうと、めだかさんのような異常の中の異常でも人吉くんのような普通でも、なにかしら願う中に生きています。それが達成されるかは別として、その姿だけは疑いようのないその人らしさです。なので何かを叶えたい、願う力だけは信じていたい。」
『「なにもねぇんだ」と自分の欲求にはほどほど無知だった高貴ちゃんだったけど。随分言うようになったねぇ…』
「‘なにか’を得られたのは今までのあんたからなんですよ。球磨川さん。」
『…相変わらず高貴ちゃんはプリンス(笑)だなぁ。どこまでもいつまでも綺麗事が似合うよ。
…でも、その小綺麗さ、嫌いじゃないぜ。』


【球磨川さんとこのままずっと一緒にいられますように】


▼ 13/07/05 (08:28)

※卒業式後

『ね、高貴ちゃん。僕等、このまま一緒にいれたらいいな、って思わない?。
このまま誰とも逢わないで、このまま誰とも喋らないで、このまま誰とも笑いあわないで、ずっと高貴ちゃんと二人っきりになれたらいいな、って。僕は思うんだ。うざったい外の世界と遮断して君と二人っきり、死ぬまで一緒にいる。最高に最幸じゃないか。まあ、そりゃあね。やっぱり愛しの安心院さんや大好きなめだかちゃんや生徒会長(笑)の善吉ちゃんや命を懸けたもがなや可愛い中学生たちや僕と死闘を繰り広げた不知火ちゃんたちに合えなくなるのは寂しいけれど、運命の人と結ばれる喜びを思えばそんなモノは些細なモノさ、ってテレビ番組でよく言っている!他の奴らなんていらない。君だけでいい。君だけがいい。うん、そうなんだ。僕等、一緒にいるべきだと思わない?だって君は僕を必要としてるし僕は君がいると便利だ。君は僕と一緒にいると安心するし僕は君といると楽しい。君は僕に最愛するし僕は君一人を溺愛する自信がある。もう、過負荷だって特別だって普通だってもういいじゃないか!だって僕等、こんなにも運命に結ばれている!』

「…球磨川さん、あんたと一緒になることは無理です。何故ならあんたは皆と離れられないから。あんたは皆と離れちゃいけないから。俺はあんたを一人ぼっちに、ましてや俺と二人ぼっちにさせてあんたを失うなんてことしたくありません。みんながいてこそ今のあんたなんですから…」


それっきり球磨川はみんなの前から姿を現さなかった。

僕が廃校にしてきた学校とか誰も来ないから居座れていいんじゃないかな。桃園ちゃんに封印してもらうのもいいな。やっぱり安心院さんが暇潰しに作ったあの教室がいいよね。無断で使っちゃ怒られるけど、中学で足蹴にフッた男と可愛い弟からの頼みとあらば、聞いてくれないほど人から外れてはいないはずさ。
ご飯はキスで充分お腹いっぱいになると思うし

▼ 13/07/05 (08:27)

弱ってる球磨川とヤンデレ高貴ちゃん。
痛い。長い。バッドエンド。
最後の台詞がやりたいがためにやった。
表に置くのが躊躇われたのでこちらでアップ。


「共痛」→追記

ε=ε=ε=ヾ(э^・ェ・^)эε=ε=ε=ヾ(э^・ェ・^)э

▼ 13/06/25 (00:34)

([私の基本的脳内元主従像]

脳内嫁が旦那が恋しいと泣いている。しかし旦那は知っている。だが、旦那が旦那であるためにもそしてそれは嫁のためにも駆けつけて傍にいてはいけないことだと旦那は分かってて、しかも嫁もその事実を知っている。そして、旦那が分かっていて傍にいないのも嫁は承知の上だった。
諦めや片想いなどではなく、きっぱり理解した関係に成り得たはずだった。きちんと納得した関係に行き着いたはずだった。その努力の結果があのよそよそしい態度であったし、深入りしない空笑いであった。それでよかったし、それがよかった。
しかし、満たされていたはずの何かが時々溢れ出してしまい、何故だか何かを思い出してしまい淋しくて泣いてしまう。…そんな嫁の葛藤も旦那は知ってる。私は嫁が独りじゃないと錯覚するように背景を暗闇にして同化させてあげるしか出来なくて歯痒い。)


▼ 13/06/22 (00:44)

『善吉ちゃんには、君はそのままでいいんだよ!、なんて言ったけど、高貴ちゃんにはそのままでいい、なんて言ってないんだよ。むしろ、君はそのままじゃ駄目だ。君は、昔の君より強くなって、今の君より美しくなって、未来の君より貴くなって…そして結局俺ってなんだったんだろう…って空っぽになってしまえばいいよ!虚無感苛んでしまえばいいよ!大丈夫!君には変わっていける素質がある!僕には分かる。変わりたくても根性なくて才能なくて、変われない人間だっているんだから!君には有能故の無能になる才能がある!え?同じ失敗は二度と繰り返しません、って?あーはいはい。血も滲む努力ごくろーさん!まあ僕は底辺で待ってるから会いたくなったらいつでもおいでよ!あー高貴ちゃんに会えるのが楽しみだなあー!』



(過負荷の底辺でもない、地獄でもない、天国でもない、現世でお会いしましょう。俺にはその才能があります。あんたにお会いするのが楽しみですよ。)


▼ 13/04/27 (02:33)

人類愛に忙しい黒神めだかは、幼馴染の愛情を理解出来ず。
寵愛に育ってきた人吉善吉は、溺愛ぐらいがちょうど良い。
隣人愛を慈しむ安心院なじむは、自愛こそあったのか。
愛情なんか知らない球磨川禊は、愛憎ゆえ寵愛されていることを知らない。
最愛を求めてきた阿久根高貴は、盲愛ゆえ敬愛されても困っている。
親愛を探してきた喜界島もがなは、与えられないことを知ったのち。
愛を切り離された不知火が、与えられてきた食べ物は愛だったことを知る5秒前。
求愛したい江迎怒江は、求哀の末路。


俺達の原動力は全て愛するもののためであった。俺達は慈愛に満ちてしょうがないほど大切にしたいもののために懸命になった。俺達の言葉に間違いも正しさもなかった。あるのは俺達が信じて疑わない慈しむべきものへの愛、ただそれだけだった。信念や幼馴染や暇つぶしや弱者や自分や仲間や闇や愛…。俺達が信じるものはそれぞれだったがそのためだけに俺達はそう、生きたんだ。俺達の行動に強いも弱いもなかった。あるのは俺達が愛するものを守りたい、ただそれだけだった。殴り合いもあった、化かし合いもあった、死にかけることもあった。それでも、俺達がこの愛するものを持つ幸せを思えばなんともなかった。ただただ必死だった。ただただ必然だった。それが全てだった。それが全てでありたかった。



でも、俺達が愛を語るにはまだ早すぎた。(善吉談)





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -