13.2.20 『例えば一生で一回のキセキを望むなら』
最近立て続けに本を2冊読み終えました。
一つは映画化もされた辻村深月さんの『ツナグ』
もう一つは、有川浩さんの『空の中』
どっちもとっても良かったですよ。
特に『ツナグ』はうるうるポイントが3ヶ所くらいあって、
しかも、思わぬ所でほろりと来てしまうのが凄く良かった。
泣く時って、ああこの展開ならもう少しで泣けるーとかちょっと予測できたりするじゃないですか。
そうじゃなく、あ、やられたって所でほろりと泣けて。
新鮮な気持ちになりました。
死んだ人に一度だけ会える奇跡。
生者にとっても死者にとってもそのチャンスは一度だけ。
自分だったら誰に会いたいと望むだろう。
そう思った時、今は誰もいなかったんです。
それは逆に言えば、今の私は奇跡に頼らなくても、自分の力で後悔しないように生きれるいうことで。
家族や、友人に。
いつだって最上の感謝をしよう。
いつだって出来る限りの優しさで接しよう。
そんな風に思わせてくれる一作でした。
『空の中』も良かったですよう。
有川先生は書くキャラクターに一本気があって、大概の登場人物が好きになれます。
今回のお気に入りは高巳さんと宮じい(←割と年寄りが好き)
世界観に浸れて楽しかったです。
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