『ありがとう』
皆様いかがお過ごしでしょうか。
かなり燃え尽き症候群な師範です。
嵐のような本番が終わって数日、思い出されるのは君達一人一人の顔です。
このお休みが空けたら、あの俺達の教室でまた当たり前のように皆の顔があって、馬鹿騒ぎしていて。
なんだかそんな気がするのです。今でも受け入れがたい。
恐らく今までで一番騒がしいクラスだった。
だからこそ、いなくなると寂しい。
でも、歩き出さねばならない。
心に足がある限り人は進まねばならない。
次の舞台へと。明日へと。
少なくとも俺達の脚本のキャラクターはなん無く前に進んでいる。
蛍丸は実在の刀だが、本当は人間のそういった思いを形にしたに過ぎない。前に進む為の進むべき一筋の光を。
一筋の光。
それはあの教室にあったよ。
お前さん達が持つ一つ一つの小さな蛍が集まって大きな光、一つのお芝居になったのだ。
眩しかったな。
その蛍の一つ一つの光を心に宿して明日に進め。
蛍丸は運命に抗う者が手にする光。
今のお前達ならどんな運命とも戦える。抗え。運命に。
俺は、そんな君達の事を考えながらもう少しだけぼうっとして居る。
もっともっと大きくジャンプする為に。光輝く舞台を作る為に。
お前達と再びお芝居という光を作れるように。
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