・オトコを舐めてはいけない(ポロロッチョ)
私は朝は弱い、だからいつも9時か10時に起きている
え?朝ごはんはどうしてるかって?
それは今から食べるところ
最初は8時くらいに皆で食べてたらしいけど私が来てからはどうやら私に配慮してくれたらしく、9時半からになったのだ。
…私が10時ころに起きた時は一人で食べてるけど
いまの時刻は9時10分、そろそろ食堂に行こうとして部屋をでて、向かったのだ
するとハプニングが起きた
「ギャー!!ポロロッチョ!やめろ!」
「いいじゃなぁーい!」
廊下で騒ぐツインテールのアタリとポロロッチョ
「次はリボンを付けてあげるわ!」
「いらねーよ!」
アタリが追いかけられてる…可哀想に
正直私はポロロッチョは中身が女だと思ってる
私はそれを見ない振りした
「おいナナシ!助けろよ!」
うわっ、アタリに捕まった
「あらナナシじゃない!おはようとりあえずキスしましょう」
「遠慮しておきまーす」
「あら残念」
別に付き合ってもないのに…この人本当にキャラ濃すぎる
「ねえどう?アタリちゃんのツインテールすっごく可愛いし似合ってるわよね?」
うん、確かに可愛い
「すっごく可愛い」
「おい!!」
そろそろ行かないと怒られちゃう
「私遅れて怒られたくないからねんじゃ、バイバイ」
私は二人をおいて食堂へと向かった
そして食堂につき、私は席に座った
「んもう!おいてくなんて酷いじゃないのでもナナシだから許してあげるわ」
「どういうことなのか…」
キャラが濃すぎて追いつけない
「ワテクシの中ではナナシはチェリーパイなのだから!」
「いったいチェリーパイとは…」
「チェリーパイはチェリーパイよ!」
だからそれが分からない
ポロロッチョって黙っていればイケメンなのに…
でもまあ、今のままでもギャップがあって嫌いじゃないし
どちらかと言えば好きかな
「ん?ワテクシの顔に何かついてるのかしら?あ、もしかしてキスしてほしいの?いいわ目を瞑りなさい!」
「いやいや違う違う」
「ワテクシはキスしたいのにナナシのガードが硬すぎなのよ!とって食べちゃいたいくらいよ!全身全霊で愛しているのになんでナナシは…!」
「冗談が上手いですな」
「なによ!ワテクシは本気よ!あぁ…抱きしめたいわ!」
怖い怖い、取り敢えずポロロッチョは無視しとこう
「あ、みんなそろったみたい」
ポロロッチョは「ちょっと~聞いてる?」と言ってきたが、スルーした
そして朝食をたべ終わり、部屋に戻る事にした
「ちょっとそのこチェリーパイ!ヒマじゃなぁい?」
絶対私のことだくっそ…いきなりポロロッチョに呼び止められた
嫌な予感しかしない
「いや、ヒマじゃないよー」
「それにしては言い方が棒読みね!ヒマでしょ」
ちっ、バレたか
「その通りだよー」
「ならワテクシと楽しいことしない?!」
「いーやーだー」
「何よ!それ!その理由を聞く前にキスしましょ」
「何でそうなるの!」
「愛しのチェリーパイだからよ!」
あぁ…本当にポロロッチョは怖い怖い
何を考えているのか全くわからない
だから近寄りたくないんだよ!
別に嫌いじゃないけど!
嫌いより好きだけど!
「…ナナシはワテクシの事が嫌いなのかしら?」
するといきなりポロロッチョは悲しそうにした
「え?!ポロロッチョごめんね、ごめんってば!というか私ポロロッチョの事嫌いよりも好きだからしょんぼりしないで!」
「そうなの…?じゃあワテクシといっしょに楽しいことをしましょ!」
「うん!」
楽しいこととは…?
すると急にポロロッチョに横抱きにされて連れていかれた
結構ポロロッチョってたくましい身体をしてるなぁ…て思ってちょっと意識しちゃう
そしてついたのはポロロッチョの部屋
「え、私に何もしないよね?」
「しないわよ」
後で小さく…多分という声が聞こえた気がしたけどきっと気のせいだと自分に言い聞かせ
私はビクビクしながらも部屋に入る
「さ、そこのイスに座って」
私はポロロッチョに言われたとうりに座った
「ワテクシ、一回でもいいからナナシにお化粧をしてみたかったのよね」
あー、なるほどねぇだから楽しいことって言ったのか
「貴方がお化粧すれば化けるわよ!…ほら、こっち向いて」
ポロロッチョの方を向いたが、目の前にポロロッチョの顔があるので目の行き場に困る
そして私唇にリップグロスが塗られた
「ワテクシとは違う可愛いピンクのリップグロスだけでもとっても更に輝いて見えるわ!キスしちゃいたいくらい!」
「冗談言い過ぎ」
「冗談なんて言えるような人じゃないわよワテクシはオトコなんだから抑えが効かない時だってあるのよ、特にナナシのような女はね」
語尾にハートがつくほどの声でそう言った
「私正直ポロロッチョは中身女だと思ってるんだよね」
「違うわよ!ワテクシは立派なオトコよだからナナシのことなんか抱きたいくらいなんだから!」
ひっ…抱かれる…
チュッ
スキをつかれて唇にキスを落とされた
触れるだけのキスかとおもいきや口に舌をねじ込まれた
「んっ…ぁっ…」
ぴちゃぴちゃと音がなる
唇を離そうとしてもポロロッチョが私の後頭部をしっかりと掴んでいるため、離れる事が出来ない
「んんっ…」
そろそろ息が限界だ、そう思ったらポロロッチョは唇を離してくれた
「オトコを舐めないといいわよチェリーパイ」
ポロロッチョはちゃんとしたオトコだったようです
prev /
next