傷つけ愛 | ナノ


▽ 4話



「はぁーい」

そう言い、テスラちゃんは私から離れた
この子が本当に男…信じられない


「ねえねえおねーさんわたしコクリコなの!よろしくね!」


呼ばれて振り向くと肌かとても白くて可愛い女の子がいた
…可愛い


『うん、コクリコちゃん、よろしくね』

「うん!ナナシおねーちゃん!」


おねーちゃんか…
…嫌な気分ではない


「私はヴィオレッタノワールよ、よろしくお願いします」

『よろしくお願いします!ヴィオレッタさん』


…凄く綺麗な人
周りに百合の花が咲きそうなくらいに綺麗


「…あら、ヴィオレッタでいいわよ、なんか堅苦しいわ」


…他には…いないみたいだけど
これくらいしかいないの?


「ああ、実はここに全員はいないんだ、」

『そうなんだ』

「ああ」

『じゃあどこに』


周りを見渡しても真っ白な世界が続いてるだけだし


「案内してやるよ!俺についてこい!」


そう言い、アタリは私の手を掴んでぐいぐい引っ張っていった


「えーずるい!ボクも案内したい!」

「やだ。」

「なにそれ」

「案内は俺だけで充分なんだよ、だからテスラはいらない」

「むぅー女の子を虐めちゃだーめ!!」

「お前、男だろ?」

「そんなのはどうでもいいー!アタリくん、今すぐボクと変われー!!」

「…めんどくせぇな…んじゃ、テスラバイバイ」


するとアタリはいきなり現れたドアに手をかけ、私の手を取りながらドアの奥へ私たちは行った


「ちょ、ちょっと!あとで覚えてろよー!!」


テスラちゃんは最後になにかいっていたけどアタリは無視をした

…別にテスラちゃんもいてもいいと思うけど

ドアの先は寮みたいな所だった
さっきとは随分違う


「ここはみてのとうり寮だ!ここに皆が暮らしているんだ」

『ふーん…』


にしても凄く広い3階くらいあるのかな?
この寮は縦にというよりも横に長い


「あ、ナナシの部屋に案内したいけど、他にも紹介したい奴らがいるから紹介してからな」

『分かった』

「お、マリア!丁度いいところに来たな!」

「あらアタリじゃないの。その隣の子は…」


階段から降りてきたこれまた綺麗な女性をアタリが話しかけた
しかし、その女性は私を見て一瞬驚いた顔をした


……私何かしたっけ

するとその女性は、階段をすぐに降りてきてこちらへ来た
わぁー結構身長高い…


「ナナシだ、紹介するためにここに来たんだぜ、なあ、他の奴らみてねえ?」

「分からないわ、多分皆部屋にいると思うんだけど…」

「まあ、いいやとりあえずマリアだけでも自己紹介しとこうぜ」

『うん。私はナナシですよろしくお願いします』

「私はマリア=S=レオンブルクよ、マリアってよんでちょうだいね、あとタメ口ね堅苦しいから」

『うん』


さっきから堅苦しいって言われてる気がする…
案外ここの人って結構いい人なのかもしれない

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