傷つけ愛 | ナノ


▽ 15話



『うっ…!!』

「おいおいお前クソ弱過ぎたろ」


こうなってからもう何時間もたっている


今、私はサーティーンさんとトレーニングステージで戦いあっている
戦いあっていると言っても一方的にサーティーンさんがいきなり攻撃してきたからだけど


サーティーンは酷い。
わざと私が死なない程度に攻撃してくる。

私が回復をしてもすぐに攻撃をしてくるのだ


戦い方すら教えてもらってない

それにポータルキーとかいうやつも
ルールも詳しく教えてもらってない


私はサーティーンさんを睨む


「おいおい、睨んでもいいと思ってんのかぁ?」

するとサーティーンさんは足で私のお腹を思いっきり蹴った


『いっ…?!!』


見事に私は勢いで壁に当たった
私は痛みのあまりにたちあがることすらできない


足音が聞こえたから前を見るといつの間にかサーティーンさんが目の前にいた



するとサーティーンさんは私のの髪をつかんで持ち上げた


『いたい!!やめてっ…離してっ!』

「ぎゃーぎゃーうるせぇーんだよこんな痛みすらお前は慣れてるんだろ?だったら騒ぐなよ頭に響く」


確かに痛みなんて慣れている。でも痛いのは痛いただ慣れているだけ


「今、俺になんか言ったりしたらお前のこともっと酷いやり方で殺ってやるよ」

_「逆らうともっと酷いやり方でやるからな」_



なんで
今思い出して…

嫌だもう
やめて


_「お前は言うことに従っていればいい」_


嫌だ

私の存在を
殺さないで

私は

本当の愛が欲しかった
愛してもらえるような

そんなヒトになりたかった


何故か私の目の前には私の嫌いな家族がいた



『っー…!…やめてっ…やめてくださっ…い』

「あーまたこうなっちまった、おい、目覚ませよおれはサーティーンだ」

『嫌だっ…私の存在をちっぽけにしないでっ…』

「やべ、この前みたいに意識戻ってこねぇな、まあ俺にはカンケーないけどな」


じゃあな、それだけ言ってサーティーンはナナシから離れて帰ろうとした



『私をっ…普通のヒトにさせて…』


その言葉にサーティーンは身体がピクりと反応した
するとサーティーンはナナシに近付いてきた


「普通になんかになれねぇよ…」


今のナナシをサーティーンは昔の自分のように見えた
それにサーティーンは少し同情してしまった

するとサーティーンはナナシを抱きしめた


「同情してやる」

『…!!…おとう…さん?』

「…俺はサーティーンだ」

『さーてぃーん…?』

「ああ、」

『天使みたいで温かいね』

「っ…?!」


サーティーンは驚いて身体を離し、ナナシから2歩3歩離れた

するとナナシはいきなり倒れてしまった
それにサーティーンは驚いてナナシに駆け寄った



「…俺が…天使…ね」


サーティーンはナナシを担いでナナシを部屋まで行って寝かせてから自室に戻った



_______________


私は目を覚ますといつの間にか自分の部屋でベッドの上で寝ていた


確かサーティーンさんとトレーニングステージで戦って、腹に蹴りを入れられて…あとは…何があったんだっけ、


全然覚えていない

深く考えなくてもいいや、



…私の大っ嫌いな家族が目の前にいた気がしたんだけどね

そこから全然思い出せないや

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