▽ 13話
あれから小一時間後、私は部屋にいたので部屋から出て食堂へと向う
もう皆集まっていた
『皆おはよう』
多分私か挨拶しても無視されるんだろうな
「おはようございます、ナナシ」
「ああ、おはよう」
「…おはよう」
ヴィオレッタとジャスティスさんとイスタカさんは挨拶を返してくれた
…優しいひとたち…
でもよくよく考えてみると挨拶を返してくれたのは3人だけ、本当に私は嫌われてるのか…
せめてアタリは挨拶してくれると思ってたよ…
さて、私はどこに座ろうか、ヴィオレッタさんの隣座ろうとしたら席が空いてないし…そしてジャスティスさん、イスタカさんのとなりも空いてない。
コクリコちゃんは特に私の事を気にしていないから隣に座ってもいいかなって思ったけど空いてない。
ジャンヌのとなりも空いてない
これ絶対誰かがしこんだ
そもそも空いてる席があるのか…
私の分の椅子がない
わざわざありがとう、
私の席を抜いてくれて
別にこんな事慣れっこだし大丈夫
出来ればこれ以上傷つきたくない。
そして私は最後の決断をした
『私、ご飯食べない』
するとジャンヌは目を見開く
「ど、どうしてですか?もしかして私の料理が嫌ですか?」
と、ジャンヌはあわてる
『ごめんね、違うんだ、ちょっと具合が悪くて』
もちろんジャンヌの料理は食べたい。
「じゃあ、安静にしてくださいね、ご飯、取っておきますので」
『ううん、ありがとう、でも大丈夫。』
そして私は食堂からでて自室へ戻る
そしてベッドにダイブ
前の世界ではこれ以上に辛かったし、友達もいなくてぼっちだったし、まるで学校では空気の存在だったし
でも私の存在があっていいと思ってる人がいる、
ジャンヌ、ヴィオレッタ、ジャスティスさん、イスタカさん、コクリコちゃん、
この人たちはすくなくともそう思ってくれてるはず、
…多分そうだ
窓からの光は私にとってとてもまぶしいくらいだ
私は1度でもいいから光になりたい
ふとそんな事を考えた
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