◎会話文
勝手に増えるよ

 
▽佐伯瑛
「はね学の!王子!ぶふっ」
「お前、まだそんな懐かしいの覚えてたのかよ。忘れろ。いいか、すぐに忘れろ」
「いや〜、今となっては面白いなー!わたしは何でそんな王子と仲良くなったんだか…よくわからんなー!」
「俺のセリフだっつの。大体おかしいだろ、クラスも3年間一緒で大学も一緒でゼミも一緒で…、なんなの?お前ストーカー?」
「はー?わたしの成績見てからそういうこと言ってくれない???学年1位によくそんな口が聞けたね!びっくり!」
「うるせー」
「でも瑛と友達でよかったよ!!全部楽しいから!」
「まーな、俺が退屈させるわけないだろ」
「なんでそういうとこで照れないの?変に俺様なのがよくわからん」
「お前も似たようなもんだろ」

▽青葉城西3年生
「彼氏にするなら及川でしょ、旦那にするなら岩泉で、家庭を築きたいのは松川」
「マッキーは?」
「遊ぶなら花巻!」
「まってそれどういうことヨ」
「及川と付き合いながら花巻と浮気です」
「お前、それは…」
「いーの!妄想なの!」
「なんで旦那と家族?は違ってるんだ?」
「岩泉はー、安定した夫婦生活送れそうだけど淡白っぽくない?その点松川ならパパとして子どもと遊んでくれそう!松川ステキ!」
「花巻まじかわいそう」
「花巻すまんな…」
「マッキードンマイ!」
「いや及川は浮気されてるからな!!」

▽東金千秋
「東金さ〜ん!」
「…なんだ、また来たのか」
「そんな驚いた顔しないでくださいよ〜、東金さんが神奈川にいるまでは引っ付き虫になります!」
「自信満々に言われてもな…、お前練習はどうした?」
「しますよ?東金さんの近くで」
「お前のクラリネットソロでの実力は認めてるが、アンサンブルに入れなくて悔しかったとかないのか?」
「ん〜、弦楽四重奏にクラリネット入れても微妙ですからね〜。わたしはソロの方に出られるから別にいいかなって。そりゃ中途半端にやる人だったら嫌だったけど、かなでちゃんも頑張ってるし。ま、そもそも部長が人選ミスするなんてあり得ないんですけど!」
「まあ、筋が通った意見だろうな。間違いじゃねえ。だが神南に来ればお前を使う方法もある。弦楽四重奏にこだわらなくたって、お前の実力で勝ち進むことだってできたろう?」
「東金さん…、そんなにわたしのこと考えてくれてたんですか…!」
「実力がある奴は買う主義でね…、飛び付くな!引っ付くな!」
「も〜、東金さん愛しいです好きです神南に行きたい」
「…はあ、振り回されっぱなしだ」

▽黒羽春風
「バネのあだ名考えた」
「は?なんで?」
「ハルにしよう」
「安直すぎだろ」
「だって名前で呼びたいんだもん、やだ?気に入らない?」
「いや、親にもそう呼ばれてるからいいけどよ、…やっぱ慣れねえな」
「すぐ慣れるよ、ハル」
「おー」

▽部長ズ
「なんで部長たちはみんなこんなイケメンなんだ…?」
「ふふ、そんなこと言ってても、君は部員の誰を見ても同じこと言ってるじゃない」
「それはそうだけど、中身が伴ってるでしょ。自分のことが二の次というか」
「誰にでも弱点はあるぞ」
「手塚はそれを見せないからなあ」
「試合だって負けちゃったしね、坊やに」
「でも幸村はそれでも逃げないじゃん」
「勝ったもん勝ちやしなあ」
「俺様が成長すればいい話だからな、落ち込んでいらんねえんだ」
「ほら、そうやってすぐカッコいいこと言っちゃう」
「弱さは見せたらあかんやろなあ、みんな俺を、部長を信じて着いてきてくれとんのやから」
「そうだな、俺様がトップでありつづけるからこその氷帝の下克上は燃えてくれるようだしな」
「ふふ、そうそう。俺のところの暴走しやすい悪魔もそうだなあ」
「みんな、本当に部員を分かってるんだね」
「…いや、一番の理解者はお前だ、マネージャー」
「うん、そうだよ。合同合宿のときも世話になったしね」
「お前が居なきゃ、俺たちだって腑抜けになってたかもな?」
「せやで、自分の存在って大きいんやからな?」
「ほらまたそうやって、すぐカッコいいこというんだもん。…みんなすき!」

※DL7のせめろつよくなれを聞きながら部長と次期部長に涙しました。




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