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《それではみなさん、長らくお待たせ致しました!
まもなく、毎月恒例1番GR、人間大オークションを開催したいと思います!》
ステージの方から、オークション開始の声が聴こえてくる。
先程、ユイが「助ける」と言ったものの、やはり恐怖は消えないのか皆震えている。
一人、また一人と呼び出されていく中、ユイは自分が呼ばれるのを待った。
「(ケイミーは人魚、目玉商品なんだろうし、売り出されるのは最後か…。
もし、あのタコッパチがケイミーを助けに来てるなら…、私があの場を混乱させれば、タコッパチなら上手く助け出せる。
よし、やれる!)」
ギュッと意気込むように手を握れば、レイリーが「無理はするなよ」と、ユイの頭を撫でた。
カッと頬に熱が集まったユイは、レイリーを睨み、ふいっとそっぽをむいた。
―――――…
そして、ユイの順番が迫っていた。
ユイの後にはケイミー、巨人、レイリーしか残っていない、他は全て売約済みだ。
すると、会場から悲鳴が聞こえた。
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!?」
ユイの前の男が舌を噛みきり自害したのだった。
ケイミーはその光景を目の当たりにし、水槽の中で震えた。
その男が処分され、ユイが引っ張り出された。
《え〜、先程は大変見苦しいものを御見せしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。
次はこちら、身長145cm、体重30kg、金糸のような髪と透き通った碧眼を持つ12歳の少女、名はユイ!
愛玩用、観賞用、お子さんをお持ちの方には着せ替え人形としてもお使い戴けるかと存じ上げます!
さあ、お手持ちのプレートにて金額の意思表示をどうぞ!》
司会者がユイの事を簡単に説明すると、会場からは沢山の手が上がる。
100万、200万と値段が上がるなか、一人の男が声をあげた。
「1000万だ。」
ザワワッ
声をあげたのは、今話題のルーキー、トラファルガー・ローだった。
ニタリと不気味な笑みを浮かべ、ジッとユイを見据えた。
他に声はあがらず、彼が落札したか、と思われたが…「1500万。」
次は、ユースタス・"キャプテン"キッドが声をあげた…。
To be continued...