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STORY


ラジオ局で働く尾上明良は、自分のあり方や、取り巻く周囲にまったく興味がない、いわゆる処世術が豊かな人間だった。しかし、有名人である有末伊月との打算的な付き合いを重ねるうち、龍一郎にも出会い、自分でも思いもよらなかった、葛藤に出会うことになる。
作家である久坂龍一郎は、カフェーで働く妹と二人で暮らしている。豊かな暮らしではない上、作家業も振るわずに妹にはどやされる日が続いているが、それでも描きたいものをあきらめることが出来ない。その原動力になっている伊月の個展で彼自身に会うものの、声をかけることが出来ず後悔の日々が続いていた。明良の紹介で伊月に会えた龍一郎は、そこから細々ながら伊月との付き合いを重ね、自分のあり方を模索してゆく。
有末邸の手伝いとして住み込みで働く日野梢。賢く人当たりはいいものの、人間に対してドライな感情を抱く彼女は、他人を好きになったことはない。そんな梢が、伊月を見つめ、初めて抱いた「感情」とは。
絵で世界を表現し続けていた画家の有末伊月は、明良、龍一郎、そして梢に会うことで変わってゆく。
総ての人生が交錯し、そして最大の大局を迎えたとき、各々の選んだ道は――。




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