2019-3-26 Tue 5:37 鋼
俺はただのクソ餓鬼だ。
あいつのことなんにもわかっちゃいなかった。
自分のエゴばかりぶつけて傷つけて、それでいて言い返してくるあいつに甘えていただけだった。
かえせよ。

「かえ、せ」

絞り出した声は思っていたよりも低く、

「返せ!!!!!!」

もうあいつのことしか見えなくなっていた。 
2016-4-17 Sun 18:54 鋼
(な、なんだ、今のは。)
俺は顔が熱くなるのをどこか他人事のように感じながら壁に背を預けた。
あいつは表情筋があるのかと疑うくらいいつも無表情だ。なのになんだ、さっきの顔は。
多分未だ誰も見たことのないであろう少し憂いを帯びたように見える綺麗な微笑みだった。
そう、微かに笑ったんだ。あいつが、笑った。
 
2016-3-2 Wed 17:37 死神
私は守りたい人がいるから死神になった。
あなたが傷付いた姿を見たとき目の前が真っ暗になった。ずっと傍にいて気兼ねなく話すことができる唯一の友人だったのに。

気づいたんだ、気づいてしまった。
大切な人だった。
特別だった。

守れなかった。
消えてしまいたかった。

回復にはしばらく時間がかかりそうだ、と3日前卯ノ花隊長に言われた。顔をあわせるのが怖くてあれからお見舞いには行ってない。
ただ十番隊の仕事だけを片付けている。
こわい、こわいんだ。
拒絶されてしまうかもしれないから。
 
2015-6-15 Mon 1:35 学 園ア リス
俺は学園に来てしばらく経ったある日、その人に出会った。幾つか歳が離れてるとは言え、他のやつらより大人びて見えた。その人の周りだけ空気が違う。
「あんた、先輩か」
「?、あ。わたし?多分そう。よろしくね」
名前を名乗るこももなくただよろしくと言ったその人は俺の目をまっすぐ見て微笑んだ。
 
2015-6-11 Thu 12:5 血界戦線
「クラウスさん。今日のお仕事はどれくらいですか?手伝わせてください」
「いや、大丈夫だ。この調子ならあと1時間程度で終わる」
「…そう。じゃあお仕事終わったら私に付き合ってもらっても大丈夫ですか?外を一人で歩くのにまだ慣れてなくて」
「いいだろう。なるべく早く終わらせよう」
「急がなくても大丈夫です!クラウスさんの手が空いた時に声かけてください」

「(旦那、気づいてねぇな)」
「(デートのお誘いですよね……)」 
2015-3-10 Tue 22:21 ?
「で?今日は何してるの?」
「ゴーストライター」


「金貸し」

「情報売ってるだけです〜」 
2015-1-19 Mon 1:48 コナン
「あ、蘭ちゃん?今日コナンくんうちに泊まっていくからよろしくね!」
「はぁ?!?!!?ちょ…!おい!」
「うん、うん。わかった。大丈夫、私コナンくん大好きだもん!」
「はぁ…………」 
2012-12-19 Wed 22:55 死神
「まずは仕事をしろ松本」
「この間隊長が美味しいっていってたお団子買ってきますねー?」
「おいコラ…」
「こんにちやっほー」
「…」
「えっ、なに、入っちゃいけなかった感じ??そんな睨むなとーしろー」

 
2012-12-4 Tue 23:21 唄王子
鳥が湖から同時に綺麗に羽ばたく。
「ねぇ一十木、」
「なにつばさ」
まるで音楽のスタートラインにいるかのように、気分はまるですっきりしている。
「卒業オーディション、絶対優勝しよ」
「なんだよ今更ー!俺はずっとそのつもりなんだからつばさもそのつもりでいてよね!」
「ははっ、確かに。卒業しても一緒だといいね」
「絶対一緒だから大丈夫だよ」


新しい世界へ。



Melody Line

 
2012-11-26 Mon 0:5 コナン
「ついでだからずっと気になってたホームズ読んでみようかなー」
「あ」
「え?」
「おめー鶴原じゃねぇか」
「工藤くんじゃないのぉ〜」
「おめーは近所のおばさんか」 
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