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ふたりでひとつ

crik / シェーディ (エイト)
執筆中の短篇の一節


 準備が整いバトルが開始した。
 ___はそのまま右に寄り、道を作りながら突き進んでいった。他の三人は中央から降り、シェーディは自陣を半チャージで素早く塗っていく。それを見たミツアミは高台付近を曲射で狙う。エイトは、必然的に左側に寄った。本来であれば……色んな意味で、右側に行きたかった。___がいるのもあるし、そうでなくてもエイトの海女美初動は大抵右だ。左は自分のブキと思考ではどうも攻めにくい……しかしまあ、仕方がない。スプリンクラーを足下に配置しながら、耐久してチャンスを狙っていくことにした。
 しばらくは塗り合いが続き、四対四の拮抗が続く。相手のボールドの勢いに押されて、エイトは少し前線を下げた。すると、背中スレスレに何か複雑な形状のものが当たる。振り向くと、そこには発動したばかりのホップソナーがあり、自陣の物陰からちらりとスコープが見えた。エイトは、この代物が自分に投げつけられたとしか思えなかった。
 わざと? エイトは、口の動きだけでシェーディに文句を言う。
 スコープではっきりと読み取ったであろうシェーディは、ただ口角を上げ、すばしっこいボールドを撃ち抜いた。
 四対三、人数有利になる。シェーディにとって、オレは囮ってワケだね。エイトはシェーディを振り切り、中央高台に登ることにした。するとミツアミが一足先に登っていることに気づいて、すぐ足を止めた。中衛はポジションが被りがちだ。
 ミツアミが広範囲を塗り、エリアが確保される。じゃあ、オレは右に行くか? 潜伏しながら戦況を見ていると、後ろからとんとんと背中を叩かれる。
 ___だ。
 思わず潜伏を解いた。___も人型に戻り、左側のスロープ前にインクを飛ばす。「エイトさん、よかったらついてきて」そう強気に笑う___のゲソは、キャップの下でゆらゆらと光り輝いていた。そして___は再び潜伏すると、スロープ前でイカロールを決め素早く登っていく。
 わかばのスペシャルは。エイトが記憶の断片を引っ張り出すのと同時に、___はグレートバリアを発動した。追記
2023/12/23
創作メモ

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