俺はもう一度キスをした
「・・・なんだよ」
「別に。」
ひたすらに、俺の乾いた唇を触ってくる藍・・・
そんなに触っていったいどうする気なんだ。
「ねえ、」
「なに」
「なんで、かさかさなの?」
「いや、なんでって、ケアしてないからだろ?つうか、俺アイドルじゃないからそんな気にすることじゃねえし」
「ふうん・・・ケアって何するの?」
「いろいろあるだろ、唇を乾燥させないように保湿するとか」
「・・・保湿」
そこまで言うと、藍は顎に手を当てて考え始めた。
そんなに気になることじゃないだろうけど、
また考えすぎてオーバーヒートするんじゃないかって
心配になってきた
「おい、藍」
「愁」
「こんどは何だよ・・んっ」
言葉の次に感じたのは、藍の唇で。
こいつロボットのくせに、唇やわらか、
「(女みてえ、)」
やっと唇が離れると、
少し紅潮した顔の藍は、俺をじっと見つめて
「キスでも保湿になるんじゃないの?」
ああ、なんだ、キスしたかったのか
そう思いながら藍を見ると
やっぱりかわいくて、
俺はもう一度キスをした
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
いや、なんか、唇カサカサなイケメンを見たらきゅんってなりました!!!
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