□ 2010/08/22 23:40

緑色の非常灯が辺りを照らす
廊下の隅で息を荒げる青年は左腕を押さえている
ふと離した右手にべっとりと付着するそれは赤ではなく黒に見えた
鈍い痛みにまた右手を戻す
ぼんやりと眺める廊下の先は暗闇が続いている

目を閉じると、なぜだかこの空気がいとおしく感じて、
僕は自分が馬鹿馬鹿しいと思った





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