-ナルくんとりっちゃんと俺。

「ねえねえナルくん!俺の衣装変じゃない?」

肘まである手袋と膝ほんのちょっと下のブーツを確認しながら俺は隣にいたナルくんに声をかける。自分の確認をしていたナルくんはその手を止めて俺を呼ぶので、俺はナルくんの前に立つ。んーそーねぇ。と考える手袋私と一緒にする?って言われたけれど、それは違うかなーといいつつ動いたぐらいで肌は出ないのがいいと俺は言う。

「俺のもだいぶだけど、ふ〜ちゃんのもだいぶめんどいよね?」
「んー?そー?でも俺ちっこいし、長いの好きだよー長いものに巻かれろーってね」
「意味ちがくない?」
「違うけどねー。でも長いのがすきー!」

ほらー長いといろいろ便利だしー。アクションかっこよく見えるし、ファンサの一旦使い道になるしー。襷もどきも俺人一倍ながいんだぜー!ほらほらーと襷も服の袖もなんでもかんでも長くしているので、インしてたら見えないじゃん。なんて言われてもそんなことは俺の知らんぷりを決める。俺いつも出してるよ!!これは昔からの俺のスタイルなので是が非でも通したいところだし、あんまり変えたくないなぁ。

「びしびし当たらないの?」
「んー?飛んで跳ねてたら気づかないよ?」

ほらほら!とぴょんぴょん飛びながら、簡単に踊って見せるとあんがいそうでもないわねぇ。とナルくんが手を頬に当てて俺を見る。余分に出てたりっていうか、全部出てたりするけど、膝丈のブーツに裾インしてるぐらいでほかは全部だらーん。

「俺、この衣装大好きだし、これでいいのー」
「ほんと、『Knights』絡みの話になると嬉しそうよね」
「レオとセナにつながるからとっても嬉しい!」

りっちゃんもすーちゃんもナルくんもいるととんでもなく楽しいよ!ライブもお仕事も全部ね!そうやって言うと、もう王様二号は。と呆れられたが、俺にはなーんにもわかんないけど、ね。

「ほんと、ふ〜ちゃん天然だよね」
「んー?そう?俺もともと天才子役だよ?これ全部芝居だったらどうする?」
「ふ〜ちゃんが?ないない」

りっちゃんがゆるゆる首を振って、否定をするけど、さぁ、事実はどうなんだろうね?教えてあげないけどね。と怪しく笑っておく。だてに俺は欲しい名前をかたっぱしから取っててないんだよ?ふふっ。



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