4月になり、少しずつ暖かくなってきたので掃除を始めると、奥からアルバムが出てきた。
「ん?」
アルバムを開くと、小学生の大吾さんの写真が貼っていた。今の格好いい姿じゃなく可愛い姿に、一人萌えて掃除を忘れてアルバムを楽しんでしまった。
「名無しこれは…」
「ははっ…。掃除忘れてました」
「掃除忘れたって…ん?アルバム…」
「大吾さんの小学生姿は、可愛いですね」
「可愛いってお前」
「でも…。今の大吾さんの方がいいです」
その言葉に顔に顔が赤くなる大吾さんに、また萌えてしまった。
【
萌え〜】
東城会本部に用があった真島は、大吾の部屋である会長室のドアをノックもせず部屋に入ると、お菓子だろうか大吾に口移しをしていた名無し。
「仲がええの」
「真島さん!?」
「そうなんですよ〜口移しなんて当たり前ですから」
「名無し!?」
「ほー」
口移しが当たり前なんやと思う真島でした。
【
口移しなんて当たり前?】
のんびりとテレビを見ていると、女の人がリポーターにインタビューされて、“彼氏の格好いい所はなんですか?”と質問されて。
「煙草に火をつける所かな〜」
と、共感できる答えだった。
私も大吾さんの煙草に火をつける動作に格好いい!といつも思うのだ。
「(よーし)大吾さん」
「ん?どうした?」
テレビを見ないで、雑誌を読んでいた大吾は、呼び掛けに顔をあげる。
「煙草吸いませんか?」
「?……あぁ」
手をグッと軽く引っ張ってベランダに行く。これから格好いい動作を見る為に。
【
煙草に火をつける動作】
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