宝者
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抱き合い体温が上がる2人は片時も目を逸らさず、互いの両腕は互いの衣類を剥いでいく。明るい部屋で見合うのが初めての2人、なまえのすべて焼き付けたい。
『…んん…っはぁ』
貪りあうようなキスをしながらひんやり伝うベッドへなだれ込む。俺を見上げるなまえの目は澄んでいてとても綺麗。
『っ…そんな見ないで…』
「なまえの全て見せてもらう」
ぁあっ…やけに色気を含む吐息が喜びを知らせる。
シルシを残すように首筋…鎖骨へ唇を這わす、胸のいただきを軽くつまむときゅうぅ…と強度を増し興奮を促す。
「なまえ、気持ちイイ?」
『!!』
素直な反応が堪らなくかわいくて、なまえの横にあった俺の体は、軽く閉ざされたなまえの足の中心へと移動する。
「この先どうなってんだろ?」
更にわざと聞けばパッと赤に染まる体に俺は膝でソコを割った。
クチャ……と粘着質な欲望の音が2人を刺激した。
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