宝者

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パタン

『ン!!…んん、…まっ…』
「ッ…ハぁ…ごめんね?なまえ…」
『!』
「そんな顔しても無駄、なまえをもっと好きになるだけ」
『!…な、何してるの!!?』


スマホを取り出しなまえの前で電源を落とす。俺が一番やってはいけない事だ。


「なまえにとって俺ってどんな?」
『相名前?』
「もし、聞き分けの良い男のイメージなら諦めろ」


これからは二人の時間、だれにも邪魔させたくないから。
だから、待ちくたびれたって言え。なまえに俺が必要だと言え。

相名前、相名前………

『……相名前。我慢しないよ…ずっとあなたが欲しかった』


ギュッと俺の首筋になまえの腕が回された。触れ合った体から、あっという間になまえの体温が流れてきて思わず泣きそうになった。
多分何があってもずっと忘れない、なぜかそう思えた。





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