健気さ故の勘違い
[2/22]
「なまえ…帰るぞ」
『あ、ごめんなさい…今日…も、委員会…で…』
「はぁ?お前昨日もだったじゃん」
『そ…そうなんだけど…』
「……」
『あっ…彼名字君…待って…』
「…何だよ、」
『…き……気を付けて…ね』
「……」
それだけか?くそっ!
─あーごめん彼名前、俺、先生に呼ばれてんだ!
彼名前が機嫌が悪いまま親友の佐藤に声をかけた
・・・・・ガンッ…!!!
まさか佐藤にも断られるとは思っていなかったのだろう、
邪魔になった分けでもない、掃除も終わって揃えられた椅子を蹴飛ばし
怒りを顕に教室を出ていった。
佐藤君にまで迷惑かけてる…彼名字君ごめん…本当にごめんなさい、でも、私…決めたから
しばらく二人きりにはならない、二人になると必ずと言っていいほど…体の関係になるから、
決してそれが嫌という分けではない。ただ……
[ 2/46 ]
[*prev] [next#]
[list]
[
しおりを挟む]