逆転彼氏〜あなたは誰?私はリーマン〜
[1/11]
『だいたいねー彼なんかいなくたって楽しいんだから!』
「私はいた方がより楽しいと思うんだけどなぁ…まっなまえは男前だから彼氏なんていらないか〜」
いつもの風景、朝学校に来るとすごい風で〜なんて言いながら、
(ホントはオデコが広いのを気にしてる親友)
よく持ち歩くなぁーっと感心する大きな鏡見ながら前髪を整えてる。
「あ、ちょっとなまえも前髪作ってみたらイイんじゃない?」
『なんで!?デコ出してる方が運が拓けるって言うのよ!隠すなんて勿体ない!』
「……」
──みょうじもたまには律子見習えよ〜少しは女に見えるぜ〜
(ほっとけ…男子までうるさい、つーか)
『女に見えるってね、ちゃんと乳あんだよ!(しっかり押さえてる)前髪あろうとなかろうと一応ではなく、女ですっ!りっこも…あんたも何とか……?』
冷たい視線が私に向けられてるのですが…おかしい事でも言った?…
「なまえ…乳ってどこのおばさんなの!?せめておっぱいにしてよ!」
『りっこ、おっぱいもそんな変わんないでしょ!乳、ほらすぐ言えるし!』
お前たちはどっちもどっちだと言われてる事に気付くわけがない。
そんな時…
みょうじ…みょうじさ……ん…
ガヤガヤ賑やかな朝の教室に紛れ蚊の鳴く声でみょうじを呼ぶ。
『ウワッ!相名字、あんたいつからここに!?』
「い今です…ずず…ずっとよよ呼んでたんですけ…どその…ちっ!乳とか言うんでその…」
『………』
何が言いたいのか全く分からないこの男名前は相名字相なまえ。
一応ここの学級委員、言葉を発さなければイケメンの部類に入る人物。
後輩達はパッと見で判断、憧れるも…段々と…それは何故かって?一旦話し出すとね…
[ 165/205 ]
[*prev] [next#]
[list]
[
しおりを挟む]