上司と後輩〜後輩編〜
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「なまえ?」
『ぁ、ごめんね』
「じゃ…俺、先に出るから。まだなまえは外に出ない方がいいよ?」
『え?』
「色っぽいから」
『!』
「あ、真っ赤になった!じゃあね」
『うん』
・・・・・・・・・
「ふぅ……」
やっと落ち着きを取り戻せたなまえ。終わった後とは言え、上司の電話には正直息が止まるかと思った。相なまえの前で出なければならない状況も堪えた。
上司との約束が無くなりいつもなら残念で仕方がないのに、あれから日も沈み、後は何事もなかったように体を起こし此処から出るだけなのに動けずにいるのは。
初めて経験した社内での情事が…まだ、なまえの体を火照らせているから。
『…余韻…まだ、体…が』
――――― カチャ……
『?だ…れ…え?!』
ガチャ、―――ドンッ!!フ!っっ!!!
『!っあ!ど、どうして…』
「……どうしてって。なまえさんに会いたかったからに決まってるじゃないですか?フフ、残業でもしてたの?」
『あの、新さん!!いっ、痛い…!…ゃあぁっ!』
「やけに熱いですね…なまえさんのカラダなんか、美味しそう」
『こ、来ないでくだ…さいっっ―!』
「ショックだな…彼氏に向かって来ないでなんて。別の男は歓迎したくせに」
『……っひぃ!』
何の感情も映さない目で、静かに威圧するような新にカラダは拒絶を見せるが、
しかし……
オンナの部分は………?
上司と後輩〜後輩編〜
END
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