ミセツケ。
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「んっ?」
(このコンビ勝手に盛り上がってるけど…)
「今度、弟の友達呼ぶからその時、なまえも来ない?どう?!たまには若い男も」
『ちょ!!?』
(・・・・)
『えーっイイよ〜』なんて言いながら案外満更でもなさそうな顔…一応考えとく!ってOKな顔して無難な返事をしてる。面白がっちゃって…
……アイツはいい奴だけど、下心アリアリだから呆気なく先越されるかもしれない。
「……」
負けてられないね。もう少しゆっくり進みたかったけど…僕もそろそろ限界。
僕が仕事から帰るともうヤツは来てて。盛り上がっているみたい。お帰り〜って二人の声が被り余計に疲れが増した。
『相なまえちゃん、なんかキツそうやね、頑張ったね』
……アナタ方のせいです。とは言えず。
「うん、まーね、風呂いってくる」
『つぎ何呑む〜?』
「俺、焼酎にしようかな?」
もうそっちかよ!と突っ込みどころ満載な二人をしり目に姉貴から爆弾が。
「なまえ、告白されてた」
「!!…ふ…ふ〜ん」
「顔真っ赤にして面白かったぁ〜〜」
胡瓜を切りながら早口に、二人に何か起こして欲しいみたいに笑った。
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