04.氷のレム


「さ、寒いーっ…」

身体を震わせながら、ヒロインは雪の上を歩く。
先程の火山とは一転、寒い雪降る大地へとヒロインは足を運んでいた。

「この世界には色々な所があるのね…それにしても寒い…っ!」

火の防具に身を守られているとはいえ、寒いものは寒い。
寒さに震えながら歩き続けていると、ヒロインの目に街の姿が映る。

「街…?良かったーこの世界にも魔物以外の人がいるのね」

この世界に来て、初めて普通の人間の住む街を見つけられた事が嬉しくて、ヒロインは駆け足で街の門をくぐる。

「良かったー、普通の人が沢山いる」

魔物ではない普通の人々が、街の中を行き交っていた。
お喋りをしたり、買い物を楽しんだり、皆思い思いに自分の生活を楽しんでいた。

「少し、この街で休んで行こうかな。色々あって疲れちゃった」

思い返せば、この世界に来てから色々な事が次々にありすぎた。
少し、自分の中で頭を整理したかった。
ヒロインは街を観光してから宿に泊まろうと、街の中を歩き始める。

「今日も寒すぎるわ」
「異常な寒さよね」
「このままこの寒さが続けば…」
「ああ、ここに住む事が厳しくなる…」

彼方此方から、この寒さが異常だという町の人の声が聞こえてくる。
どうやら、ヒロインが特別寒がりな様ではない事が分かった。

「この寒さの原因は一体何なのかしら…」
「どうやら、氷の泉に魔物が住み着いたのが原因らしいぞ」

町の人の言葉から、寒さの原因が氷の泉の魔物だとヒロインは理解する。

「…休んで行こうかと思ったけど、そうもしていられないわね。…この町の人達を助けなきゃ」

ここに来てから、ヒロインの心には正義が宿っている様であった。
悪い事は許さないという強い心が、ヒロインの中で燃えていた。

「…すっげぇおっぱい」

ヒロインが歩いていると、突然口笛と共に言葉が上がる。

「…どこ見てるのよ」

ニヤニヤしながら自分を見る青年の目線は、間違いなく胸へと注がれている。

「おっぱいだよ勿論。その帯の下にはどんな可愛い実が隠れてるのかなーって」
「…素直な反応」

自分の気持ちをここまで正直に言える青年が、逆に羨ましいとヒロインは思った。

「ねえ、こんなにこの街が寒い原因って何か分かる?」
「うん、最近氷の泉に魔物が住み着いちゃったみたいでさ、それから寒さがおかしいんだよね」
「やっぱり…。じゃあ、その魔物を倒せば寒さも落ち着くのね」
「…まさか、お姉さん1人で行くの?危ないと思うよ、しかもそんな格好じゃ…」
「平気よ。この防具火で出来てるから少しは暖かいの。じゃあね、教えてくれてありがとう」

ヒロインはクルリと踵を返し、青年に背を向けた。

「きゃっ!」

背を向けた瞬間、ヒロインは青年に後ろから抱き締められ、その両手は乳房を掴んでいた。
火の帯の上からぐにゅぐにゅと、その柔らかさを確かめる様に、青年は揉み始める。

「すっげぇ柔らか…。お姉さん、氷の泉なんかに行かないでよ…俺とあったまろうぜ」

こねる様に乳房を揉むと、火の帯に皺が出来ていく。

「ぁ…っ」

ビクンッと、思わず身体が跳ねそうになるのを必死に堪えるヒロイン。
だが、青年の乳房を揉む両手に自分の手を重ねると、そのまま思い切りつねる。

「いててっ!」
「…最低!」

ヒロインは青年から身体を離すと、そう吐き捨て歩き出す。
プンプンと怒り行ってしまうヒロインの後ろ姿を見て、青年は微笑む。

「絶対…あのおっぱい俺のものにしてやる…」

ヒロインに一目惚れした青年は、妖しく微笑みながらそう呟いたのだった。







「綺麗ー…」

泉を目指して街から東へ向かうと、氷で出来た木々が立ち並ぶ、何とも言えない幻想的な雰囲気の場所が現れていた。

「この奥に泉があるのかな」

木々の向こうに泉があると思い、ヒロインは歩き出す。
が、木々の中に入ると、寒さがどんどん強くなりヒロインの身体を冷やしていく。

「さ、寒い…っ、さっきより寒くなってる…っ」

氷の泉に急がなくては先に凍えてしまうと、ヒロインは足を早める。
が、そんなヒロインの目の前に、氷で出来た人形の様なものが現れ始めていた。

「こいつら何…」

人形は何体も現れていき、その度に寒さがどんどん強くなっていく。

「さ、寒さの原因はこいつらの仕業の様ね…っく、どうにかしないと…っ」

ヒロイン目掛けて、人形の様な氷の魔物は集まってきていた。
咄嗟に、ヒロインは頭に浮かんだ言葉を口にし、片手を掲げる。

「フレイムエン!」

ヒロインの手から火が溢れ出し魔物にぶつかると、フシュウゥと音を立てながら、溶けて消えていった。

「やった!」

だが、一体消してもゾロゾロと他の魔物達もヒロインの所へ向かってきていた。
確実に一体ずつ魔法で仕留めていくが、火山の時と同じ様に、直ぐに体力がなくなってしまうだろう。

「これじゃ体力が持たない…。こいつらを弱めて一気に倒せる方法があれば…」

ヒロインが頭で考えていると、ハッとある事を思いつく。

「そうだ…。私、変身出来るんだよね?ルトの時も、ミリアの部下の男の人の時も…」

自分が望めば、何らかの姿に変身出来るかもしれない。
ヒロインは目を閉じ、目の前の魔物を倒したいと強く念じた。
すると、何時もと同じ様にヒロインの身体から光が溢れていき、彼女の身体を包んでいく。
光はヒロインの防具を剥ぎ取ると、露わになった乳房に光を集めていく。
光が消え去ると、ヒロインの乳房はくノ一の様な格好に包まれていた。
同じ様にお尻にも光が集まり消え去ると、ミニスカートを身につけていた。

「…よし、変身出来た!」

変身したヒロインは、くノ一そのものになっていた。
そして、手に持っていた玉を魔物達に投げると、辺りに不思議な粉が舞い、魔物達はぐったりと床に伏せていた。

「よし、全員床に伏せたわね!フレイムエン!」

火の魔法が魔物達を一斉に包み込むと、一気に魔物を消滅させる。
魔物達が消えると、少しだが寒さが和らいでいた。

「やった!一気に氷の泉まで行けるわね」

魔物達は綺麗にいなくなり、くノ一から炎の防具に戻ったヒロインは、駆け足で氷の林の奥へと進む。
そして辿り着いた先には、凍った泉がヒロインを見据えていた。
水面は凍り、キラキラと光を受けて光っている。

「わ…ここも綺麗。…ここにも魔物がいるの?さっき倒したので終わりじゃないのかな」

泉の周りを見渡しても、先程の人形の様な魔物の姿はない。

「魔物がいないなら戻ろう。やっぱり寒いしね…」

幾ら魔物を倒して寒さが和らいでも、寒いものは寒い。
ヒロインはクルリと、泉に背を向けようとした。

「きゃっ!」

いきなり、風の様な鋭いものが胸の帯をかすめ、ピシッと切れ端が出来ていた。

「だ、誰?!」
「俺の部下を全部消してくれたみたいだな、お嬢さん」

突然現れたのは、水色のスーツに身を纏った美青年。
青い髪をオールバックにし、妖しく微笑んでいる。
美青年は敵、と、今まで旅をして理解出来た事だった。

「…あんたが氷の泉に住む魔物ね。あの魔物達に寒さを引き起こさせていた…」
「そうだ、カイ様のご命令何でね」
「カイ…レンア姫をさらったもう1人の奴ね!」
「さらってなどいない。カイ様は、レンア姫を助けているだけだ」

思いも寄らない言葉に、ヒロインは驚きの表情を浮かべる。

「助けてる…?この世界を支配する為にさらったんじゃないの?」
「シル様と2人でレンア姫を助けているだけだ。だから、あんたは姫を助ける必要などないって事だ」
「そんな…。私はサリって人に頼まれたのよ!レンア姫を助ける為に、メノウカードを集めてって…。そうじゃなきゃ私、家に帰れない…」

ヒロインの言葉に、青年は暫し黙り込んでいたが、ゆっくりと口を開ける。

「…どうしても、やる気の様だな」
「…当たり前よ。自分の家に帰りたいもの」
「…仕方ない、じゃあここで死んでもらおう。はっ!」

ビュッと、先程と同じ様に鋭い刃が青年の掌から現れ、ヒロインに向かっていく。

「いたっ!」

避けきれず、ヒロインの腕にピシュッと一直線に血が走る。
だが、ヒロインも負けてはいない。

「フレイムエン!」

火の魔法を繰り出し青年に向かっていくが、彼の氷が火を包み込み、フシュウゥと音を立てて消し去っていた。

「嘘…?!」
「俺の方が強いってことさ、お嬢さん…!」
「きゃあっ!」

再び氷の刃が襲い、ヒロインの身体は氷の木に打ち付けられる。
そして、氷で出来た手錠の様なものが氷の木から現れ、手足を開かれた状態で木に固定されてしまった。
一瞬の事に、ヒロインは全く動けずにいた。

「な、何よこれ!」
「俺の氷の手錠だ。それはこの俺にしか解けない。暴れたって火の魔法を使ったって、解く事は出来ない」
「な、なんですって…きゃっ!」
「はは、あんたをどんどん切り刻んでやるよ」

氷の刃は止める事なく、ヒロインの身体に降り注いできた。
ヒロインの火の防具はそれを受け彼女を守っていたが、次第にボロボロになり千切れていき、彼女の裸体を露わにしていった。
胸を隠していた火の帯も、殆どその役目を果たせずにいた。

「く…っ、いたい…っ」

全身がヒリヒリし、ヒロインは痛さに顔をしかめる。
そんな彼女を見て、青年はニヤリと笑っていた。

「痛いよな、そんな傷だらけじゃ」

青年はヒロインに近づき、舐める様な視線で彼女の身体を見ていく。

「へえ…綺麗な肌だ。真っ赤な血とよく映える」
「う、煩い…見ないで…!」

キッと、ヒロインは鋭く青年を睨む。

「その強気なところ、良いな。こういう女は苛めがいがある」

そう妖しく微笑むと、青年はヒロインの片方の火の帯を掴むと、ビリビリッと音を立てて破いてしまった。

「いやあっ!」

悲鳴を上げても遅かった。
ヒロインの豊満な右の乳房が、ぷるんっと揺れて青年の目の前に露わになってしまった。

「へえ…思った通り、凄い綺麗だな」

青年は、ヒロインの綺麗な乳房を見て口笛をひゅうっと吹く。
隠したくても手足を固定され、どうする事も出来ない。
睨みつける事しか、ヒロインは出来ない。

「その目…良いな。凄い良い目だ」

青年はヒロインの強い視線を物ともせず、右の乳房を片手でぎゅっと掴む。

「いたっ…!」
「大きい上に柔らかい、言う事無しだ。…あんた、何人の男に抱かれたんだよ。この身体じゃ、自然と寄ってくるだろ?」

乳房を掴んだまま、青年は言う。

「そ…んな事ない…離して…!」

精一杯睨みながらヒロインは言うが、青年には全く効いていない。

「シル様も、あんたの身体に触れたんだろ?…確かに、この身体なら仕方ない。…なあ、あんたを殺す前に俺が抱いても、文句ないよな」
「大ありよ!誰があんたなんかと…きゃあぁっ!」

ビリッと音を立て、もう片方の帯も破かれてしまった。
露わになった左の乳房も、青年はすかさず掴む。

「どこまでその強気な言葉が聞けるか、楽しみだな。あんたのその口から…直ぐに可愛い声が上がる…」

囁く様に言うと、青年は掴んでいた乳房をゆっくりと円を描く様に揉み始めたのだ。

「っ…」

ビクッとなるヒロイン。
口を閉ざし声を漏らさない様にするが、先程の掴んでいただけの状態とは違い、優しく、ゆっくりと乳房を揉んでいる。
その反動が、ヒロインに強い快感を一気に引き起こし始めていた。
少し硬くなり始めていた乳首が掌に押し潰され、乳房と一緒に揉まれると、ヒロインの口から咄嗟に声が漏れていた。

「あっ…ぁ…」
「…可愛い声が出せるじゃないか」

ヒロインの漏れ出した声に、青年はククッと笑う。

「ち、違う…」

否定するが、身体は何時も正直であった。
身動き出来ない分、じっと耐えるしかない。

「あ、言い忘れてたけど俺はレム。宜しくお嬢さん」

自己紹介すると、レムはヒロインの硬くなり始めていた両方の乳首に人差し指で触れ、上下に優しく撫で始める。

「はあぁ…っ」

乳首からの刺激に耐えられず、ヒロインは喘ぎ声を上げてしまった。

「…気持ち良くなってきただろ、お嬢さん」
「違う…私はヒロイン…っ!」
「へえ、ヒロインね、良い名前だ。じゃあヒロイン、今から俺があんたを快感へと導いてやるから」
「しなくていい…!離して…!」
「…これでも?」

レムは、乳頭の部分を人差し指で触れると、くいくいっと円を描く様に転がしていく。

「はあうんっ!」

身体がビクッとなり、ヒロインの喘ぎ声も大きくなってしまった。

「…威勢の良いあんたはもういない。可愛い声しか出ないだろう…?」
「違…私は…っ」
「素直になれよ、ヒロイン…」

低い声で、ヒロインの耳に唇を寄せ囁くレム。

「いや…やだ…っ」

必死に、ヒロインは頭を横に振る。
そんなヒロインを見てフッと笑うと、レムは顔を下げ彼女の左の乳首をペロリとなめる。

「あっ!!」

震えるヒロインの反応に答えるように、そのまま口の中へと含んでいく。
レムの舌が口の中で上下左右に乳首を弾き、ちゅうっと吸い上げられる。

「ああんっ!(だ、ダメ…感じちゃダメ。メノウカードにしなきゃ…)」

頭ではそう思っているのに、快楽は嫌でも押し寄せていく。
ちゅうちゅうっと、レムは音を立て強弱を付けながら乳首を吸う。
そして、思い切りちゅぱっと引き抜くと、ピンッと硬くなった乳首が宙を向く。

「ああんっ!」

右の乳房をこねる様にぐにゅぐにゅと揉み、指の間に乳首を挟みながら愛撫していく。

「あぁん…っ!あっ…ぁ…っ」

乳首からの刺激は凄まじく、ヒロインに強い快感を送り声を嫌でも上げさせていた。

「…凄い乳首硬い。ヒロイン、あんたの乳首俺の舌に絡みついてくる」
「そ、んな…事ない…っ」
「まだ素直にならないのか。…仕方ない」

レムは左の乳房の根元を掴み、乳首を突き立たせる。
突き出た乳首の根元に舌を当て、乳輪に押し倒しながらゆっくりと転がしていく。

「あぁっ…」

そして、右の乳房を揉むのを止め、乳首の根元を親指と人差し指で摘みながら上へと引っ張る。

「はあんっ!や、ぁあ…っ」

自分の意思とは関係なく、ヒロインは喘いでしまう。

「…ん、あんた、声もサイコウだ。シル様や他の奴らがあんたに夢中になるのが分かる。あんたみたいな良い女…離したくない」
「良い女じゃ、ない…っ。お願い…もうやめて…離して…っ」

強気なヒロインはそこにはいなく、潤んだ瞳でレムに訴えていた。

「…そんな可愛い顔で言われたらもう無理だな。余計、止められなくなる」
「そんな…っ。いや…離して…っ」
「嫌がっていないで、俺の愛撫に身を任せろ…」

レムは再び、顔を埋めていく。
今度は右の乳首に吸い付くと、じゅるっと音を立てて吸い始める。

「はあぁんっ」

ヒロインの身体も再び快楽に包まれ、声が溢れ出す。

「そうだ…ずっとそうやって喘いでいるんだ。あんたは…俺で喘げばいい。ん、ちゅう…」

レムは右の乳首を引き抜くと、また左の乳首に移動しちゅうちゅうと吸う。
右の乳首には指を這わせ、親指と人差し指で摘み上下に擦るように捻っていく。

「あぁあんっ!あん、あぁんっ」

限界まで硬くなった乳首は、吸い上げるときゅっと締まる。
硬い方が吸いやすく、レムは音を大きくじゅるっと上げながら吸っていく。

「ああんっ、やぁあん」

首を横に振るヒロインだが、その頬は赤く染まっていた。
左の乳首を吸い、右の乳首を摘んだまま、今度は上へ引っ張り離すと、乳首は元の位置に戻る。
ピンっと元に戻った乳首を指の腹で押さえると、ゆっくりとコロコロと転がしていく。

「はあぁんっ、あぁんっ」

硬い乳首は、レムの指に合わせ形を変えながら転がっていく。
左の乳首も吸うのを止め、一旦元の位置にピンっとそそり立たせてから、乳頭の部分を舌先で当て、素早くコロコロと転がしていく。

「ふああんっ!ああんっ」

一通り転がしてから、再び熱い口の中に含み、優しくちゅうちゅうと吸い上げる。

「あぁんっ、あんっ、はぁ…ん」

喘ぎ声しか上げなくなったヒロインは、完全に、レムの愛撫に堕ちていた。
レムは乳首を引き抜くと、顔を上げヒロインの顔を見る。
その顔は上気しており、頬は赤く目は先程よりも潤んでいた。
そんなヒロインの頬に、レムは軽くキスをする。

「っ…」
「…あんたがレンア姫を助けるのを諦めて、俺の女になるんなら…今すぐこれを解いてやる…どうする?」
「!…家に帰りたい…。仕事もあるし、ここで生活なんて出来ない…」

こんなに休んでしまって、職場ではどう思われているだろう。
下手したら、もう首になっているかもしれない。
考えると恐ろしいので、ヒロインは仕事の事を頭から消し去った。

「…どうしてもか?」
「ええ…どうしてもよ…」

レムはヒロインの決心が硬いと分かったのか、再び乳首の愛撫を再開する。
両方の乳首を摘み、コリコリと硬さを楽しみながら引っ張っていく。

「やぁあんっ!やぁ…っ」

「…なら、無理やり俺の女にしてやる」
「!」

レムの片手が、下半身を守る炎のズボンを手にかけていた。

「いやっ、やだぁ…っ!」

声を上げてもどうする事も出来ない。
だが、ヒロインは上げずにはいられなかった。
ヒロインの悲鳴も虚しく、レムは器用にズボンを足首まで下げると、下着もするりと膝下まで下げてしまった。
蜜で濡れたそこが直にさらされ、寒さを覚え鳥肌が立っていく。

「…可愛いな、こんなに震えて。…直ぐに、あっためてやる…」

レムの囁き声が上がると、彼の顔は蜜が溢れるそこへと移動していた。

「!だ、だめっ!お願いダメ…やめ…ああぁんっ!!」

強烈な刺激を感じ、ヒロインは辺り一帯響き渡る程の甘い声を上げる。
レムの熱い舌が、蜜で濡れたそこを丁寧に舐め上げていた。

「やあんっ、やだぁ、ああんっ!」

ここをこんな風に愛撫されるのは、どれ位久しぶりだろう。
この世界に来てルトやミリアの男、シルに触れられてきたが、胸だけで済んでいた。
だが、レムは今、ヒロインのそこを愛撫していた。
敵とは思えないほど、優しく丁寧な愛撫で。
レムの舌が蜜をじゅるっと水音を立てて吸い、どんどん溢れていく蜜を丁寧に舐めとっていた。
そして、蜜を溢れ出す入り口を舌先でツンツンと突きながら刺激を送る。

「はあんっ、あんっ、ああんっ」

気持ちよくて、ヒロインはおかしくなりそうだった。
レムの両手が内腿を押さえそこを開かせ、じゅるっと音を立てながら蜜を吸っている。
ヒロインの限界は、もう直ぐそこまで迫っていた。

「ん、ちゅ。じゅるっ…。ヒロイン…」

レムが囁くと、その舌がヒロインのもう一つの一番敏感な実へと辿り着いていた。
敏感な実、クリを舌でペロリと舐め上げると、そのまま弱めに吸い上げた。

「はあぁあんっ!!」

弱く吸い上げられただけなのに、ヒロインの身体に電流がビリッと走っていた。

「良い声だ…ん。ちゅ…この実も硬くて美味だ…」

ヒロインの反応を見たいと、更にレムは強くクリを吸い上げ、乳首と同じ様にちゅうちゅうと吸い上げる。

「あぁあんっ!レムだめぇ!」

クリから伝わる快楽は、ヒロインを直ぐに限界へと導いた。
思わず彼の名を呼び、そう声を上げたが、やめてという意味のダメではなかった。
レムにもそれは分かっており、クリをちゅうっと吸い上げてから、舌先を尖らせ素早くツンツンと突いていく。

「はあぁあんっ、イくっ、イっちゃう!あぁああんっ!!」

乳首が限界までコリコリに硬く尖り、ヒロインの全身が震え、頭の中が真っ白になる。

「はあ…ん、はあ…っ」

ヒロインの身体がぐったりと、重くなる。
久しぶりに、快楽の頂点へとイってしまった。

「きゃ…っ」

腕や足を押さえていた力がスッといきなり無くなり、ヒロインは氷の地面へペタリと座り込んでしまう。

「あ、あれ…?」

ヒロインはやっと、レムの姿が見えない事に気が付いた。

「レム…?」

レムの姿は消え、代わりに地面にカードが落ちていた。

「氷のレム…。どうしてメノウカードに…私が、イっちゃったから?」

ヒロインがイった事により、レムはメノウカードへと変化していたのだ。
久しぶりにイけた事に、ヒロインの身体は少しすっきりとしていた。

「…ありがとうレム。貴方の愛撫…凄く、良かった」

レムのカードを仕舞い、ヒロインは脱がされた下着を履こうと上に持ち上げる。
その時、あのいつもの光がヒロインの身体を包み込もうと現れ出していた。

「あ…また防具が変わるのかな…」

イった余韻もあり、ヒロインはそのまま光に身を任せる。
その時、バァン!と冷たいものがヒロインの身体に当たっていた。

「きゃあああっ!!」

ヒロインの悲痛な声と共に、彼女の身体は黒くなってしまった光の帯に包まれていく。
黒くなった光は、ヒロインの露わになっている乳房を包み込むと、黒いコスチュームへと変貌させていく。
お尻も黒い光で包み込むと、そこから現れたのは、形の良い大きなお尻が黒いハイレグに包まれた姿であった。
ヒロインの髪も黒く長いものへと伸びていくと、彼女はまるで黒い騎士のような姿へと変貌していた。

「うふふ…これで世界中の男は私のもの。さあ…私を慰める男を探しに行きましょう」

ヒロインの姿は、性格共に全く別の女性へと変貌していた。
ヒロインが妖艶なオーラを佇みながら氷の泉から姿を消すと、その様子をじっと見る男性がいた。

「ほう…思ったより聞いたな」

ヒロインを別人へと変えた張本人、カイは変身した彼女を見て満足そうに言う。

「さあどうするヒロイン。このままその道に進むか、それとも抜け出すか。…見ていてやろう、お前の力を」

ニヤリと微笑むと、カイの姿はスーッと消えていった。
いつもの寒さに戻った氷の泉は、キラキラと光り輝いていたー。


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