快楽の果て


「はあっ、急がなきゃ!」

長い丈が魅力のマキシワンピース姿で、ごんべいは駅の階段を駆け下りていく。
電車が発車する音楽が流れており、ごんべいは階段を下りると、そのまま電車の車両へと走る。
どの車両も満員の人で溢れていたが、そんな事を気にしてなどいられない。
ごんべいはやっとの思いで車両の中へと入ると、満員の人に押されるように、ドアの近くで身を小さくさせた。

「はあ…はあ…これが、噂の満員電車…」

ごんべいが満員電車に乗るのは、初めての事であった。
友達と都内で遊ぶ約束をしていたごんべいは、たかが電車とたかをくくり、動きにくいマキシワンピースで出てきてしまった。

「はあ、こんな事ならズボン履いてくれば良かった…動きにくくて仕方ないわ…」

都会の電車を見事に侮ってしまっていた事を悔やむが、今更そう思ってももう遅い。
駅までタクシーで楽々来てしまっていた為、今更家に引き返す時間もなく、ごんべいは動き始めた電車に身を任せ、ビルが立ち並ぶ風景を見つめる。

「けど、都会っていいわよね。色んなお店もあるし。何買おうかな」

初めて来た都会に胸を高鳴らせ、ごんべいは友達とのショッピングで何を買おうか考える。

「…?」

ごんべいは、何やらお尻の辺りに違和感を覚え、考える事を一端止める。
最初は気のせいかと思ったが、どうやら違うらしい。
掌がワンピースの上からお尻の形を這う様に、撫でる様に触れていた。

(痴漢…っ?!嘘、本当にいるなんて…)

まさか自分が痴漢に合うとは思わなかったが、このまま黙って触れられているのは嫌だった。
ごんべいは身をよじり、抵抗を始める。
が、触っている者はそれを物ともせず、お尻を鷲掴みにし始めた。

「っ…!止めて…!」

どんな奴が痴漢をしているのか、ごんべいは後ろをふり向き、その人物を睨む。

「…良いお尻してるね。すっごく柔らかい」
「っ…」

温和な笑みを浮かべ、痴漢であろう男性は言った。
スケベな中年の男性かと思っていたが、その男性は茶色のサラサラした髪を持ち、スーツを着込んだ美青年であった。

「ワンピース、とても似合ってる」

女性が喜びそうな台詞をサラリと言い、青年はお尻を掴む手を動かし、撫でる様に優しく動かしていく。

「っ…止めて…!声を上げてやるから…!」

こんな事をしていれば、周りの人も気付くであろう。
ごんべいはそう期待していたが、待っていたのは、新たに加わった新しい指であった。

「っ!」

声が上がりそうになるのを、ごんべいは必死に堪えた。
キャミソールのマキシワンピの上から膨らむ大きな胸の上に、新しい手が這い始め、その柔らかさを堪能する様に触れ始めていた。

「へぇ…すげぇでかいじゃん」
「な…」

ごんべいの隣に立っていた青年は、ニヤリと笑いながらそう言った。
明るい茶髪の短い髪にタンクトップ、チャラチャラした格好だが、顔はかなりの美青年。

「触らないで…!」

美青年であろうが、痴漢など許される事ではない。
ごんべいは必死に身をよじり、二人の手から逃れようとする。

「きゃっ!」
「確かに…凄い柔らかいな…」
「このお尻…堪らないなぁ…」

違う声はごんべいの周りから彼方此方に上がり、そのままその声の主達は彼女の胸や尻へと手を伸ばしていく。

「やっ…!」

ごんべいが身を捩っても、手は離れるどころがその数を増やしていく。
スーツとタンクトップの青年以外の男性達も、俺も俺もと言うように、ごんべいの身体に触れていく。

「止めて…っ!」

ごんべいはどうして良いか分からず、否定の声を上げる事しか出来ない。
乳房に伸びた手は、捏ねるようにその柔らかさを堪能しながら揉み、尻に伸びた手は、形を確かめる様に撫で上げ、ときたまぎゅっと掴んでいく。

「や…いや…っ」
「嫌じゃねぇだろ…?こんな良いおっぱいしといてよ…」

タンクトップの美青年は、ごんべいの耳に囁くように言い、円を描く様に乳房を揉み込んでいく。

「ふふ、ヒロはおっぱい好きだからね」
「ああ、今回のは上玉だぜ」

尻を撫でるスーツの美青年の言葉に、ヒロと呼ばれたタンクトップの美青年は笑いながら頷く。
どうやら二人は知り合いらしい、ごんべいがそう理解出来たのも一瞬で、彼女の身体を弄る手はその動きを止めない。

「なあ…乳首何処かなぁ…」
「俺が見つけてやるよ…」

左の乳房はヒロが陣取り揉み込んでいるが、右の乳房は数人の男が堪能している。
彼等はそんな事を言いながら、乳房の実である突起を探そうと、指を立て乳房全体を撫で回し始めていた。

「やあ…っ!止めて…!」

ごんべいが必死に抵抗しようと身体を動かしても、数人の男に囲まれた身ではどうする事も出来ない。

「おいてめぇら、この女は俺たちが先に手を出したんだ。引っ込んでろ」
「そうだよ、横取りはいけないね」

ヒロとスーツの青年が数人の男にそう言うが、ごんべいは誰のものでもないと、心の中で叫ぶ。

「良いだろ、みんなで仲良く頂こうぜ?」
「俺らだってこんな良い身体離したくねぇよー…」

胸を弄る二人の何方か分からないが、撫でていた指先がプクッと膨らんだ所に当たった瞬間、ごんべいはビクッと身体を跳ねらせた。

「ぁん!」

ごんべいの口から、小さかったがそれでも甘い声が漏れた事を、男性達は聞き逃さなかった。

「…」
「…」

ヒロとスーツの青年は、ごんべいの声を聞き頬を一瞬で赤く染め、手の動きを止めていた。
ごんべいにそれは見えなかったが、二人は今の声で彼女の虜と化していた。

「い、今凄い可愛い声出したよな?」
「ね、乳首に俺の指が触れちゃった?」

ヒロとスーツの青年の手付きが止む中、二人の男はごんべいの顔を見つめながら乳首の存在を再び確かめようと、乳房を撫で回していく。

「っ…出してない…っ!大声、出してやるから…っ!」

ごんべいはキッと、乳房に手を這わせる二人の男を睨む。

「可愛いー」
「そう強い所も堪らないよなぁ」

睨んだのは逆効果だったのか、二人は物怖じもせず、乳房の真ん中辺りをクルクルと指を回しながら撫でていく。

「ぁ…っ!く…っ」

ビクッと、再び声が出てしまいそうになるのをごんべいは必死に耐える。

(こんな…最低な男達に負けない…っ)

ごんべいが歯を食いしばっていると、電車がゆっくりとスピードを緩めていた。
窓の景色には駅のホームが映っており、電車が停車する事を物語っていた。

(降りる駅じゃないけど、逃げるしかない…!)

友達と待ち合わせの駅ではないが、そんな事を言ってはいられない。
プシュュウと音が上がり、目の前のドアが開くと、ごんべいが力を振り絞りドアの外へと飛び出した。

「はあっ、はあ…!」

マキシワンピースは走りづらかったが、それでもごんべいは全速力で駅の階段を駆け上がる。

「はあ…はあ…」

走ってきた足が辛くなり、ごんべいは駅の壁に掴まる。
恐る恐る後ろを振り向くと、先程の男達の姿は見えなかった。

「はあ…良かった…逃げられた…」

ごんべいはホッと胸をなでおろし、側にあったベンチに腰掛け、上がった息を整える。

「はあ…痴漢が本当にいるなんて…」

満員電車など経験した事のなかったごんべいにとって、自分が実際に体験するなど思わなかった。
そして、いざそうなってみると、なかなか大声を上げるのは難しいと思った。

「あのまま痴漢されるなんて…絶対ごめんだわ…」

逃げてきて良かったと、ごんべいは心から安堵し、鞄の中からスマートフォンを取り出す。
そこには、友達の名前が表示されていた。
そして、ごめんごんべい、朝から熱が出ちゃって行けなくなっちゃった…ごめんね!と、友達からのメッセージが続けて表示されていた。

「ええっ!もう…折角出てきたのに…」

そうは言ったが、友達は嘘は付かないと、ごんべい自身が分かっている。

「了解です、無理しないでお大事にね、と…」

そう返信をし、スマートフォンを閉じる。

「はあ、これからどうしよう。また電車には乗りたくないし…」

電車に乗るのは当分無理だと、自分の身体が物語っていた。

「お金かかるけど、タクシーで帰るしかないよね。また痴漢されるよりマシだわ」

そう決心すると、ごんべいはよいしょと、疲れが落ち着いた両足に力を込めベンチから立ち上がる。

「…やあ」
「よお」
「!!」

ごんべいは唖然として、暫く開いた口が塞がらなかった。
目の前でニコニコと笑みを浮かべているのは、先程ごんべいの身体を弄っていた二人の美青年であったのだから。

「な、なんであんた達がここに…」

ごんべいはぎゅっとバッグを抱き締める。

「君の事、追いかけてきたんだよ」

スーツの美青年が柔らかい笑みをたたえ、ごんべいの肩に手を置く。
直ぐにでも振りはらいたかったが、もう片方の肩も、先程ヒロと呼ばれていた美青年にガシッと掴まれてしまう。

「あんた、マジ可愛いからな。抱かねぇと気が済まねぇ」

ニヤリと、ヒロは妖しく笑う。
ドキンと、ごんべいは嫌なはずなのに、不覚にも胸が高鳴るのを感じてしまっていた。

「そう。僕はワキ、宜しくね。僕とヒロは友達なんだ。電車で可愛い子を探してたんだけど…」

耳元で囁くように、スーツの美青年ワキは言う。

「…君を見つけてもう止めたんだ。…君がとっても可愛いから」
「っ…」

ゾクッと、足から頭まで鳥肌が立っていくのが分かる。
肩を掴む手が強くなったと分かると、ヒロがごんべいに顔を寄せていた。

「…あんたに触れさせろ、良いな…」

大声を上げれば助けて貰えるかもしれない、ごんべいはそれでも出来なかった。

(電車で女の子を見つけてたって…この人達何なの…?痴漢が目的…?)

ヒロとワキの鋭い瞳に吸い込まれるように、ごんべいは二人から逃れる事が出来ず、そのまま彼等と共に駅を後にするのであったー。





「さ、入って…」

ワキが優しくエスコートをする。
第一印象と出会いが最悪だが、普通にしていれば、まるで王子様のような身のこなしを彼はしていた。
駅から程近いラブホテルに連れて来られたごんべいは、ワキの手に引かれ部屋の中へと入っていく。
シックな落ち着いた感じの部屋の中央には、大きなベッドが待ち受けているかの様に腰を据えていた。
それを見て、ここまで大人しく来てしまったごんべいだが、催眠が解けたかの様にハッとなり、腕を掴むヒロの手を払いのける。

「わ、私帰る!家に帰らなきゃ…」

そう言い、踵を返すごんべいだったが、直ぐに二人の手に捕まっていた。

「ここまで来といて逃げんなよ…ってか、ぜってぇ逃がさねぇ」
「ふふ、大丈夫だよ。君が痛がる事はしない…気持ち良くなる事、してあげるから…」

両側から囁く様に言うヒロとワキ。
二人の美青年に捕まったごんべいに、もうなす術は残っていなかった。

「そ、んな…っ。なんで私なのよ…っ」

ラブホテルに知り合ったばかりの男性二人といる状況に、今更怖くなってしまったごんべいは小さな声で言う。

「…僕とヒロは、電車でいつも女の子達を見ていたんだ。僕らは普通に知り合うんじゃ満足出来ない性質なんだ」
「ああ。だから、電車ん中で触ってこれだって女を見つけてた。…けど、今までそんな女はいなかった。あんたの鳴く声を聞いて…もっと聞きてぇって思ったんだよ…」

低い声で囁き、ヒロの細い指がごんべいのマキシワンピの上を這い、大きな膨らみをゆっくりと包み込んでいく。

「嫌がられるほど…俺とワキは燃えるんだよ…」
「そう。…普通に寄ってくる女の子じゃつまらない。…君みたいに…嫌がってても感じてくれる子が良いんだ…」

ワキの長い指も、反対側の膨らみを這い、ゆっくりと包み込み、そのまま円を描く様に揉み始めていた。

「っあ…っ!」

ビクンと、ごんべいは思わず声を上げてしまう。
そんな事の理由の為に痴漢をしていたなんてと、にわかには信じがたいが、ここまで来て嘘はつかないだろうと思った。
ごんべいが考え込んでいる隙に、ヒロとワキの指はその動きを早めていく。

「あんたの名前なんだよ、教えろ…」

低い声のままヒロは囁き、乳房をぐにゅぐにゅと揉みだしていく。

「あ…っ!っ…ごんべい…」

抵抗しても逃げられない。
なら受け入れよう、ここまで来たのは自分の意志でもあると、ごんべいは思った。
それに、怖いと思っていた感じは消え、この先に進みたいとさえ、ごんべいの心は変わっていた。

「へえ、ごんべいか…」
「可愛い名前だね、君にぴったりだ…」

ごんべいが素直に名乗り、二人は嬉しそうに笑みを浮かべる。
そして、マキシワンピに皺が走るほど、ヒロはぐにゅぐにゅと乳房を揉み回し、ワキは優しく、形を確かめる様にゆっくりと揉み込んでいく。

「あ、ん…っ。ん…ぁ…っ」

それぞれの激しさと優しさが愛撫を通して伝わり、ごんべいの口からは甘い声が上がり始めていた。

「可愛い声…ごんべいさんの声、ほんと可愛いよ…」
「ああ…マジたまんねぇ…」

上がり始めたごんべいの甘い声に、二人は満足そうに笑みを浮かべる。
そして、その声を更に聞こうと、ヒロとワキはそれぞれごんべいのワンピの肩紐を摘んでいた。

「!や…っ」

首を横に振って否定するが、本気ではない。
ごんべいの頬も赤く染まり、その先を待っていたのだから。

「嫌、じゃねぇだろ…」
「ごんべいさんのおっぱい、見せて…」
「いや、いやぁ…あっ…」

勝気で抵抗していたごんべいはもういない。
瞳を潤ませ、男性を誘う女性へと変貌を遂げていた。
スルスルと肩から腕へと下された肩紐と共に、乳房を包んでいたワンピと一体になっていたカップもふわっと浮き、その役目を終えていた。
手首から紐が抜き取られると、ごんべいの形の良い大きな乳房がヒロとワキの前に露わになっていた。

「…すげぇ…」
「綺麗ですね…」

露わになったごんべいの大きな形の良い乳房とピンク色の突起を見て、ヒロとワキの頬は赤く染まっていた。

「いや…見ないで…っ」

恥ずかしくさが増し、ごんべいは両手で乳房を隠そうとするが、そうする前に、二人の手がいち早く乳房を包み込んでいた。

「きゃ…っ」
「隠すんじゃねぇよ…」
「ええ、こんな綺麗なおっぱいを隠したらいけませんよ…」

妖艶な微笑みを浮かべながら、二人は呟く。
そして、掌に収まりきらない乳房を円を描く様にぐにゅぐにゅと揉み始めていく。

「あっあんっ。ぁ…やあ…っ」

ワンピースの上からでは比べ物にならないほどの快楽がごんべいを襲い、彼女は我慢出来ず声を上げてしまう。


「ッ…駄目だ、我慢出来ねぇ…」
「…僕も同感です」

ヒロとワキの我慢は既に限界を越えていた。
二人は同時に揉むのをやめ、乳房の根元を掴みグッと突き出させる。
ピンッと硬く尖っている突起が強調されると、ヒロは直ぐにそれを口の中に含み、ワキは舌先を尖らせチロチロと突起を突き始めた。

「あぁんっ!!」

思わず、ごんべいは大きく声を上げてしまっていた。

「ん、ちゅ…」
「はあ…硬くてとても弾きやすいですよ…」

ヒロは、口の中に含んだ乳首をちゅうぅと強く吸い上げており、ワキは呟きながら乳頭の部分を舌先で刺激する様に弾いていた。

「ああんっ、あんっ!あぁん」

二つの違う刺激がごんべいの我慢していた快楽を一気に引き起こし、彼女は大きく声を上げてしまっていた。
その声をもっと聞こうと思っていたのは、ヒロもワキも同じであった。
ヒロはちゅうっと乳首を吸い上げ、一端その力を抜くと、硬く引き締まっているその感触を楽しもうと、唇に乳首を挟み優しく歯を立てていく。

「あぁんっ、あんっ」

そして、ワキは乳首を弾くのを止めると、口の中にそのまま含み、ちゅっちゅっと優しく吸い上げていく。

「あんっ、ああん!あぁん…」

硬く引き締まっている乳首を吸い上げられ、優しく甘噛みされると、ごんべいの中に快楽が溢れていき、自然と甘い声を上げてしまっていた。

「可愛い声だな…ん、乳首…感じるのか…」

ごんべいの喘ぎ声の虜とかしていたヒロは、乳房の根元を掴み直し、再びジュルッと音を立てながら吸い始める。

「ああんっ、やぁんっ、そんな…吸わないで…あぁん」

ヒロの熱い唇が乳首に吸い付くと、それは甘い痺れを起こし、ごんべいに快楽を引き起こしていく。

「本当に可愛い声ですね…久しぶりに、僕も興奮してますよ…ん、ちゅ…」

優しい言葉で呟き、ワキもちゅぱっと音を立てて乳首を引き抜き、そのまま舌先で乳首をチロチロと転がしていく。

「ああんっ、あんっ、あぁん。良い…あん」

男性との経験は有るが、勿論、二人の男性にこんな風に優しく、激しく同時に愛撫された事など無い。
ごんべいは自分でも分からないほど、快楽の渦に引き込まれ、声を上げるのを我慢出来ない。

「ちゅぱっ…ん、ごんべい…」

理性が無くなっているのは、ヒロの方がごんべいよりも先であった。
乳首を引き抜くと、ピンっと光を帯び宙を向いてそそり立っている。
それを見て満足そうに笑みを浮かべると、同じ様に乳首を引き抜いたワキを見やる。

「ワキ…ごんべいを寝かせてやろうぜ」
「僕もそのつもりですよ…このままではごんべいさんが辛いですからね…」

二人は頷き合うと、潤んだ瞳を浮かべるごんべいの腕を掴み、大きなダブルベッドへと彼女をゆっくり仰向けに寝かせる。
快楽で熱くなった身体は、もう抵抗する事など全く考えていなかった。

(してほしい…もっと、してほしい…っ)

愛撫が止んでいても、乳首は硬く尖り、もっとしてほしいと訴えていた。

「ヒロ、おっぱいは僕がするから、君は…」
「クク、いつになくお前も熱くなってるなワキ…」

いつも紳士で穏やかなワキだったが、ヒロが見ると彼はその頬を赤くし、表情を緩ませていた。

「ええ…こんな女性は初めてですよ…」

余裕の無い笑みを浮かべ、ワキは我慢出来ないと言うように、そのままごんべいの右横に座り、そそり立つ乳首へと顔を埋めていった。

「ああん!」

ジンっと硬く引き締まった乳首が再び熱い舌に触れられ、ごんべいは悦びの声を上げる。

「ん…ごんべいさん…貴女の声…もっと聞かせて下さい…ちゅっ」

乳首を一通り舐め上げ、そのまま唇で挟みながらちゅうっと吸い、片方の乳首も人差し指で押さえ、コロコロと円を描く様に転がしていく。

「あぁんっ!あん、あんっ、ああん」

指と舌、二つの違う愛撫は堪らず、ごんべいの声を大きく上げさせていた。
彼女の中に既に抵抗の文字は無く、快楽に身を任せ喘いでいた。

「おいごんべい…ワキにばっか喘ぐなよ…俺のにも感じろ…」

乳首をワキに愛撫され可愛く喘ぐごんべいを見て、ヒロも直ぐに行動を開始する。
ごんべいのマキシワンピをスルスルとたくし上げ、彼女の下着を露わにさせていく。
その下着も指にかけ、スッとあっという間に脱がせ、ベッドの下へと落としてしまう。

「あんっ、いやぁ…ああん」

ごんべいが一瞬ビクッとなり、脚を閉じようと力を込めるが、ワキが強めに乳首を吸い上げると、その力は一瞬で無くなっていた。
その隙にヒロはごんべいの脚の間に割り込み、露わになった彼女のそこへと顔を埋めていく。

「!あぁあん!!」

ビクンとごんべいの身体が跳ね、彼女は大きく仰け反った。

「じゅる…っ、ん…すっげぇ蜜が溢れてるぜごんべい…」

ヒロは意地悪くそう言いながら、両手でごんべいの内腿を押さえ、彼女の蜜を舌で音を立てながら舐め始めていた。

「ああんっあん!やあ…言わないで…ああん」

ごんべいは恥ずかしくなりフルフルと首を横に振るが、彼女のそこは、下着が濡れる程の蜜で溢れていた。
それを丁寧に、一滴も漏らすまいとヒロは舌全体を使い、蜜が溢れる入り口を舐めまわしていく。

「ああぁんっ、あん、はあん」

恥ずかしさも一瞬で無くなり、ごんべいはヒロの熱い舌の感覚に、甘く声を上げてしまう。

「ごんべいさん…ヒロにばっかずるいですよ…僕のも気持ち良いでしょう…?ふ…ん…」

乳首を愛撫するワキもその動きを変え、乳首の根元を舌先で押さえ押し倒すと、そのままコロコロと乳輪に乳首を押し付けながら転がしていく。
そして、人差し指と親指で乳首の根元を摘むと、上へと引っ張りながらクニクニと捻り上げていく。

「はあんっ!あんっ、あぁん」

ワキの愛撫にも、ごんべいは声を大きく上げてしまう。

「ん、ちゅ…ごんべい…」
「ちゅ…ごんべいさん…」

二人の男性に乳首、そして蜜溢れる場所を愛撫され、ごんべいの身体は既に限界を迎えていた。
その証拠に、彼女の脚の先が震え、腰も浮き始めていた。

「ああん、あぁんっ。も…う、だめぇ…」

快楽の限界が近い事をごんべい自身も悟り、思わず乳首をちゅうちゅう吸っているワキの頭を抱え込み、脚の間にいるヒロの頭を内腿で挟んでいた。

「ん…イっていいですよ…ごんべいさん…」
「お前のイくとこ…見せろ…」

ワキとヒロはそう囁くと、ワキは乳首を、ヒロはもう一つの突起を見つけ、そのままちゅううっと強く吸い上げる。
その途端、ごんべいは首を仰け反らせ、大きく声を上げていた。

「はあぁん!あんっ!だめぇイく!イっちゃう!ああぁあん!!」

ビクンビクンと、ごんべいはワキの頭を抱え、ヒロを内腿で挟んだまま、全身を震わせていた。
快楽の頂点へと達し、ごんべいはそのままぐったりと、ベッドに身を沈ませた。

「…とても可愛かったですよ、ごんべいさん…」
「はあ…ワキ…ん」

乳首からやっと顔を上げたワキは、息の上がったごんべいを優しく見つめ、唇に軽くキスをする。
唇にキスをされても、ごんべいは拒否する事なく、それを受け入れた。

「…おいワキ、先にキスしやがったな」

ごんべいの脚の間から顔を上げたヒロは、先に彼女の唇を奪ったワキに顔を歪ませて言った。

「ごめん、余りにもごんべいさんが可愛いから。…その代わり、先にシていいよ、ヒロ」
「ああ、そのつもりだ」

ヒロの表情は、もう歪んでなどいなかった。
呆然とするごんべいの脚を、今度は両手でグッと開かせ、ヒロは熱くなった自身を彼女のイったばかりのそこへと当てていく。

「!はあ…っ…」

ビクッとなったごんべいだが、抵抗する事はなかった。
ズプリと水音を立て、ヒロのものがごんべいの蜜口を押し開き、そのまま熱い膣の中へと入っていく。

「ああ…!!」
「く…」

ヒロの先端部分をごんべいの膣がギュッと締め付け、その心地良さに彼は思わず声を漏らす。

「そんなに気持ち良い、ヒロ?」

ごんべいの両方の乳首を人差し指でコロコロと転がしながら、ワキが言う。

「ああ…たまんねぇ…ッ」

強い締め付けに負けじと、ヒロは自身を奥へと進ませていく。

「なら…僕も早く挿れたいですね…ん、ちゅ…」
「ああんっ、はあぁん」

ワキが再び乳首を唇に挟みながら吸い始め、ごんべいは再び声を上げてしまう。

「く…ッ…」

その隙に、ヒロのものは全てごんべいの中へと入り、彼は彼女の膝を持つと、入った自身を再び外へと抜き、グンッと一気に最奥へと突き上げる。

「あぁああん!!」

突き上げられた瞬間、そこからじわっと快楽が広がり、ごんべいは首を仰け反らせてしまう。
ヒロが自身を前後に動かす度に、ごんべいは甘く声を上げ、そして強く締め付けていた。

「ッ…やべ…く…ッ…」

ヒロは表情を歪ませると、自身を波打たせ、ごんべいの膣の中へと欲望を果たしていった。

「ああ…っ…はあ…っ」

男の人のものが…と、ごんべいは思いながらも、ヒロの達してしまった彼のものを抜こうとはしなかった。

「お早いですね、もう達してしまうなんて…」

乳首から顔を上げたワキは、早く達してしまった友人を見ながら笑みを浮かべる。

「…余りにも、こいつが良かったからな…」

恥ずかしいのか、ヒロは照れ臭そうにそう言うと、自身をゆっくりとごんべいの中から引き抜く。

「あぁん…」

満たされていたものが無くなり、ごんべいは瞳を潤ませ二人を見やる。

「ふふ…そんな可愛い顔をしなくても僕が今度は満たしてあげますよ…」

ヒロと場所を交換し、ワキは自身を露わにし、ごんべいのそこへと当てがう。

「ああっ…」

ズプリと水音を立て、今度はワキのものをごんべいのそこは飲み込んでいく。

「く…本当に…良い締め付けですね…」

強く、締まりの良いごんべいの中を進みながら、ワキは吐息を漏らす。

「だろ…?…ったく、お前、今まで何人の男夢中にさせたんだよ…」
「ああ…そんな…夢中になんか…させて、な…ああんっ…ん、はあぁんっ」

ごんべいは否定しようと思ったが、ヒロの唇に唇を奪われ、その先を言う事は出来なかった。
その間にも、奥へと辿り着いたワキのものが、グンッと奥へと突き上げ、ごんべいはキスの合間に喘いでしまう。

「おいワキ…ごんべいとキスしてんだからあんま動くなよ…」
「ッ…それは無理な相談ですよ…本当に…良い、締め付けだ…く…ッ…」

抜き差しする度に、ごんべいの膣はワキのものをギュッと強い力で締め付け、強い快楽を引き起こしていた。
それをもっと味わいたいと、ワキは腰をゆっくりと回しながら自身を抜き差しさせていく。

「はあぁんっ、あんっ、ああん!良い…あぁん」
「ええ…僕も、とても、良いです、よ…ごんべいさん…ッ」

ごんべいの腰を掴み、ワキは夢中で彼女の中を掻き乱していく。

「俺でも喘いでくれよ、ごんべい…」

ヒロはそう言うと、ワキとの繋がりでぷるんぷるんっと揺れているごんべいの乳房を掴み、人差し指の指先で乳首を左右に転がしていく。

「はあんっ。あんっ、ああっ」
「そうだ…ったく、マジたまんねぇ…」

乳首をピンッと弾きながら、ヒロはそのまま舌を当て、コロコロと転がし、もう片方の乳首も指の間で摘みながら引っ張るように転がしていく。

「ああん。あんっ、あぁん」
「ごんべいさん…ッく…」

乳首の甘く優しい快楽に包まれると、自然に膣をキュッと締め付けてしまい、その中にあるワキのものも強く締め付けてしまう。
それを受け、ワキもまた腰の動きを早め、確実に奥を突き上げ、ごんべいに快楽を送る。

「はあぁんっ、ああん。あんっ、イい…だめぇ…あぁん」

乳首を舌と指で転がされ、熱く硬いものに中を掻き乱され、ごんべいは再び2度目の限界を迎えようとしていた。

「ちゅっ、ん…ワキ…ごんべいがイきそうだ、イかせてやれよ…」

指と舌で愛撫するごんべいの硬い乳首が更にきゅっと引き締まり、ヒロはワキを見やる。

「言われなくても…僕がもう限界ですよ…ッ…!」

ごんべいの腰を掴み直し、ワキは自身を激しく抜き差しさせ、奥を突いていく。

「ああん!あんっ、ああんっ!」

突き上げられた所から、甘く激しい痺れが伝わり、ごんべいは自然と仰け反ってしまう。
その事で乳首がヒロへと突きつけられ、夢中で彼はそれを口内に含ませ、ちゅうちゅうと吸っていく。

「はああんっ、ああん!だ、だめぇ…!」

2度目の絶頂はすぐそこに迫り、ごんべいの全身を震わせていた。

「僕もイきますよ…ごんべい、さん…ッ」

柔らかな表情を浮かべていたワキは、今は熱く赤く、瞳を潤ませ、ごんべいの最奥を、自身を波打たせながら突いていく。

「ごんべい…たまんねぇ…」

硬く尖る乳首を、ヒロも夢中でちゅうちゅう吸い、そして強く引っ張り上げていく。
二つの刺激は、ごんべいをあっという間に絶頂へと達成させていった。

「あぁん、あんっ、ああん!イくっ、イっちゃ…あぁああん!!」
「く…ッ…」
「ふ、ん…」

2度目の絶頂を迎え、ごんべいは腰を浮かせ大きく仰け反った。
ワキは自身を激しく波打たせると、熱い欲望をごんべいの中へと果たしていく。
ヒロはイった事で限界まで硬くなった乳首を味わう様に、優しく歯を立てながら吸い上げ、そのまま乳首を解放させた。

「ああっ…はあ…はあ…ぁ…」

ごんべいはビクンと一度身体を震わせ、そのままぐったりとベッドのシーツに身体を預ける。

(私…今日出会った人と3Pしちゃった…)

行為が終わると、今更の様に冷静な判断が出来る様になり、ごんべいは天井を見つめながらそう思っていた。
ごんべいの中に入っていたワキのものが再び動くと、ズプリと音を立てながら、彼女の中から外へと出て行った。

「はあん…っ」

出て行く時でさえ、ごんべいの膣はまだワキのものを締め付けており、彼女は声を上げてしまう。

「ごんべい…」
「ごんべいさん…」

天井が見えていた目の前には、二人の美青年が優しく自分を覗き込んでいた。

「ヒロ…ワキ…」

痴漢され、無理やりここまで連れてこられ結局抱かれてしまったが、ごんべいに後悔はない。

「…気持ち、良かったよ…」

ごんべいは恥ずかしかったが、素直な気持ちを二人に伝えた。
身体も心も満たされ、ごんべいはゆったりとした気分に包まれていた。

「ッ…たく、お前どんだけ可愛い事言うんだよ…」

ヒロはまだ赤い頬を押さえ、ごんべいの頭に手を置き優しく撫でていく。

「…ごんべいさん、貴女を抱いた後で申し訳ないですが…僕もヒロも、貴女に夢中になってしまいました…」

ワキは紳士の言葉を崩さず、ごんべいの頬に手をやり、優しく撫で回していく。

「私も、だよ…ヒロもワキも…どっちも好きに、なっちゃった…」

今更どちらかを選べなんて、無理な話であった。
ごんべいにとって出会いは最悪なものであったが、彼女はヒロとワキを、二人は彼女を好きになっていたのだから。

「ごんべい…」
「ごんべいさん…」

ヒロとワキはごんべいを見つめると、彼女の手をそれぞれ持ち、甲に唇を落としちゅっと音を立てる。

「俺もお前が好きだ…離したくねぇ」
「僕も貴女が好きです…嫌がらなくても、貴女が好きです」
「ヒロ…ワキ…」

二人はそう囁くと、ごんべいに覆いかぶさる様に彼女の顔に顔を寄せていく。

「これからも会ってくれるよな?」
「うん…勿論…」
「僕とヒロ、何方も受け入れてくれますか?」
「うん…勿論…」

ヒロとワキ、どちらの思いもごんべいは頷き、そう答えた。

「ごんべい…ッ」
「ごんべいさん…ッ」

ごんべいの虜と化した、ヒロとワキ。
二人は交代交代で、ごんべいの唇にキスをしていく。

「愛してるぜごんべい…」
「愛していますよ、ごんべいさん…」
「私も…ヒロとワキを愛してる…。あっ、ああん…っ」

二人の舌や指が再び身体に這わされ、ごんべいはまた甘い声を上げる。
快楽の果てで得たものは、自分を愛してくれる、二人の彼氏であった。
ごんべいはヒロとワキの背に腕を回しながら、再び悦びの声を上げ、新しく出来た二人の彼氏を興奮させていくのであったー。


前 |
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -