初まりと始まり


「何よ!あんたってやっぱり私の身体目当てだったのね!」

パァン!と、乾いた派手な音が上がり、ごんべいの怒りの声が上がる。

「ってぇ…あ、当たり前だ!そんなおっぱい見れば、男なら誰だって抱きたいって思うだろーが!」

彼氏が身体目当てで付き合っていたと分かり、巨乳の持ち主で勝気なごんべいは大激怒。

「…最低!さようなら!」
「あ、おいごんべい!」

戸惑う元彼となった男性をあっさり捨て、ごんべいはその場を立ち去る。

(何よ…信じてたのに)

元彼が身体目当てで付き合っていたのだとごんべいが分かったのは、エッチをしている時であった。
ごんべいへの愛撫など殆どせず、彼女の豊満な乳房に自分の自身を擦りよせ、満足そうにイく事しか、毎回していなかった。
その事に疑問を持ち、問い詰めた結果がこれである。

(当分、男はいいわ…)

ごんべいは溜め息を吐き、家へと帰るのであった。

「…あれ?ごんべいさん!」

自宅へと辿り着くと、聞き覚えのある声が上がる。

「あ、ヒロ。どうしたの、今日は塾じゃないの?」
「今日は休み。だから早く帰って来たんだ。ごんべいさんは?いつも帰り遅いけど、今日は早いんだね」
「ちょっとね、色々あって」

そう答えた彼は、家が隣同士の幼馴染のヒーローヒロ。
ごんべいより年下の高校生で、頭が良く、名門の大学志望で、毎日遅くまで塾に通っているらしい。
幼い頃はいつも面倒を見ながら遊んであげていたが、今ではお互い忙しく、すっかり付き合いも無くなっていた。

「そっか。ごんべいさんも大人だから色々大変なんだね」
「そうよー大人になると大変なんだから。けど、ヒロも毎日塾で大変ね」
「ううん、勉強するの好きだからちっとも大変じゃないんだ。じゃあ、またねごんべいさん」

爽やかにそう答え、ヒロは自分の家へと入っていった。

「勉強が好き…凄い言葉だわ…」

ごんべいも自宅へと入りながら、ヒロの言葉に只々驚く。
可愛いかった幼い頃のヒロは、もう自分より背も大きく、整った顔立ちの美青年へと成長していた。
が、彼が彼女らしき女の子といる所など見た事も無く、勉強一筋でいるのだろう。

「あの様子じゃ、ヒロはまだ女の子と付き合った事なさそうね」

自分の部屋でくつろぎながら、ごんべいは窓からヒロの家を見つめる。
彼の部屋の場所は知っており、その窓からは光が漏れている。

「勉強ね。勉強も大事だけど、女の子も知らないと大変よ、ヒロ」

ごんべいはそんな事を考えながら、ある事を思い付いた。

「…そうだ。ヒロに私が教えてあげようかな。…女の人、というものを…ふふ…」

彼氏に振られ、勝気なごんべいだが、やはり傷心はある。
それをヒロに慰めて貰いたいと、考えた。

「もし彼女がいるんだったら止めれば良いんだから。よし…」

ごんべいはそう決心し、今日は早めにベッドに入るのであった。



次の休日、ごんべいの両親は旅行に行く事になっており、家は彼女一人で過ごす事になっていた。
問題はヒロだ、彼はほぼ毎日休日も塾に通っており、空いている時間などない。
ごんべいは自宅の外へと出ると、ヒロの母が丁度洗濯物を干している所であった。

「ヒロのお母さん、おはようございます」
「あら、ごんべいちゃんおはよう。お母さんとお父さん旅行ですって?」

お隣の事情はお互い昔からほぼ把握している為、ごんべいははいと答える。

「はい。夫婦水入らずで、私は一人寂しく留守番なんですよ」
「あらまあ、仲が良くて良いじゃない。…そうだわ、今晩、私も主人とご飯食べに行く予定なのよ。良かったらヒロのご飯、ごんべいちゃんにお願いしても良いかしら?」

ヒロの母の言葉を聞き、ごんべいの瞳がキラリと光る。

「はい、喜んで。私、ヒロとたまには一緒に過ごしたいって思ってたんですよ」
「良かったわ、ありがとう。あの子、勉強ばかりで彼女もいないし。ごんべいちゃんが彼女になってくれたら大歓迎なんだけど」

ヒロの母の本音がポロリと溢れる。
彼女はお世辞など言うタイプではないと、ごんべいも昔から分かっていた。

「でも…ヒロが嫌がるんじゃないかな」
「そんな事ないわよ。あの子、昔からごんべいちゃんの事大好きだったもの。あ、そろそろ買い物も行かないと。じゃあごんべいちゃん、ヒロを宜しくね。帰ってきたらそちらに行かせるから」

ヒロの母は慌ただしく洗濯物を干すと、そのまま自宅を後にし行ってしまった。

「…ヒロが私の事を…?」

ヒロの母の言葉にごんべいは疑問を感じるが、考えていても仕方がない。

「ふふ…下着選びしなくちゃ」

ごんべいはやけに、気持ちが高鳴っている事を感じていた。




その夜、ピンポーンという音が上がる時まで、ごんべいはドキドキが止まらなかった。

「ごんべいさん、今晩は」
「いらっしゃい、ヒロ、さ、入って」
「お邪魔します」

丁寧に靴を揃え、ヒロはごんべいの玄関を上がる。
笑顔でヒロを迎えたが、ごんべいは内心ドキドキだ。

(下着はセクシーな黒を選んだし…。って、ヒロに彼女いたら止めるんだから)

そう思っても、高鳴る気持ちを押さえる事が出来ない。

「今日も塾の帰り?」
「うん、今日は早めに切り上げてきた。だってごんべいさんとご飯食べれるなんて嬉しいし。家で一人で食べてもつまらないからね」

爽やかな笑顔で、ヒロは答える。
こんなイケメン、女の子が放っておくはずがないと、ごんべいは思った。

(ヒロのお母さんはいないって言ってたけど、きっと彼女いるわよね。…でも、どうやって聞き出す?)

ご飯を二人で食べながら他愛のない話をするが、彼女がいるかどうかは聞き出せなかった。

「ごんべいさんの料理、凄い美味しかったよ。ありがとう」
「どういたしまして。喜んで貰えて嬉しいわ」
「じゃあ、僕もう帰るから」
「え?」

そう言って椅子から立ち上がるヒロに、ごんべいは驚きの声を上げる。

「もう帰っちゃうの?おばさん達まだ帰ってこないんでしょ?」
「うん。でも、勉強もあるし…」

そう答えたヒロの頬は、心無しか少し赤い。
ごんべいはそれを見て、彼の腕を掴む。

「たまには息抜きしなきゃ駄目。勉強ばかりじゃ息がつまるわ。ね、もう少しいてよ。私一人じゃ怖いし…」

ごんべいはわざと、自慢の胸をヒロの腕に押しつける様にしながら言う。
すると、ヒロの頬が更に赤く変化した。

「っ…わ、分かったよごんべいさん。じゃあ、もう少しだけ…いるね」
「ふふ、嬉しい。ね、私の部屋に来てよ」
「えっ」

驚きの声を上げるヒロに、ごんべいは容赦なく腕を掴んだまま、二階の自分の部屋へと彼を引っ張る。

「さ、どうぞ。覚えてるでしょ、私の部屋」
「う、うん。けど久しぶりだから…」

ヒロがごんべいの部屋に来たのは、子供の時以来である。
しどろもどろのヒロを、ごんべいは強引に部屋の中へと入れ、ドアを閉める。

「ね、よく隠れんぼとかして遊んだよね」

ごんべいはそう言いながら、自分のベッドに座る。

「う、うん、そうだね。僕、ごんべいさんと離れるの嫌で、いつもくっついてた」

ヒロはベッドに座ろうとはせず、部屋の中で突っ立ったままだ。

「そうそう。あの時のヒロ、弟みたいで可愛かったわ。…今じゃ私より背も大きいし、頭も良いし。大きくなったね」
「そ、そんな事…ないよ。ごんべいさんだって、凄い…大人のお姉さんになったし…」

ごんべいが見つめても、ヒロは恥ずかしいのか、視線を合わせてくれない。
そんな彼が、ごんべいは愛おしいと思い始めていた。

(私、こんなにドキドキするの初めてかも。元彼の時だって、こんなに胸が高鳴ったりしなかった。…私、ヒロが好きなんだわ…)

幼馴染としか思っていなかったヒロを、ごんべいが本気で男性として好き、そして見た瞬間であった。
ごんべいはヒロに手招きし、自分の隣に座る様に言う。

「ね、ヒロ…ここ座ってよ」
「え、い、いや、それは…出来ないよ。ごんべいさんのベッドだし…」
「いいからっ」

ごんべいは立ち上がり、ヒロの腕を再び掴む。
そして、彼をじっと見つめる。

「…ねえヒロ、彼女、いるの…?」
「…い、いないよ…いた事、ないし」

ごんべいが近くに来ただけで、ヒロは沸騰しそうな程顔を真っ赤にしている。
彼女はいなく女性との経験はない、と、ごんべいは彼の反応を見て悟った。

「…じゃあ…私が彼女になってもいい…?」
「!え…ッ!」

ヒロが驚いている隙に、ごんべいは彼の唇を奪う。
どうしたら良いか分からないヒロに、ごんべいは舌を彼の口内に入れ、レロレロと掻き乱していく。

(慰めなんかじゃない。私、ヒロが好き…彼を私のものにしたい…)

元彼との寂しさを紛らわす為にとさえ思っていたが、今はそんな事関係ない。
ヒロが好き、彼を抱きたい、今のごんべいの想いはそれだけであった。

「ん…ごんべい、さ…ん…」

ヒロも、ぎこちないながらも舌を動かし、ごんべいの舌と絡ませていく。
それがとても心地良く、ごんべいは更にヒロの舌を吸い上げる。

「ん、ちゅ…ヒロ…上手よ…」

キスを堪能し、ごんべいはヒロの唇を解放する。
ヒロは夢心地の様な気分なのか、潤んだ瞳でごんべいを見つめていた。

「ごんべい、さん…僕、ずっとごんべいさんの事…好きだった…」
「本当…?」
「うん…でも、ごんべいさん…彼氏、いたから。だから…勉強に集中してれば忘れられるかなって…。だから今日はごんべいさんと過ごせて嬉しくて。でも、ずっと一緒にいたら…きっと…ごんべいさんの事…欲しくなる、から…」

ヒロは真剣に、そうはっきりと言った。
ごんべいは胸が熱くなるのを感じ、掴んでいたヒロの腕から手の方へと移動させ、そのまま自分の胸へと触れさせる。

「っ!ごんべい、さん…?」
「ヒロ…嬉しいわ。あなたがそう思ってくれてたなんて…。私、あなたの事幼馴染としか思っていなかった。でも、今確信した。…あなたの事、好きだって。…だから、私に触れて?」

ごんべいはヒロを見つめたまま、そう自分の気持ちを伝えた。

「ごんべいさん…っ…」
「揉んでみて…?」

ごんべいがそう促すと、ヒロは胸に置かれた指をゆっくりと動かし始めた。
カットソーの上からでも分かるごんべいの大きな乳房を、ヒロは優しく掴み、ゆっくりとこねる様に揉み始める。

「ん…そう…そうやって揉んで…」
「っ…ごんべいさんのおっぱい…凄く、大きい…」

ごんべいの乳房の大きさに感動したのか、ヒロは片方の乳房にも手を伸ばし、カットソーの上から掴み、円を描く様に揉み始めていく。

「ぁ…ん。上手よ、ヒロ…」

ヒロのぎこちない手つきが、逆に刺激となって気持ちが良い。
ごんべいはうっとりした瞳でヒロを見つめ、一度、彼の手を乳房から離す。

「ごんべいさん…」
「ふふ…そんな残念そうな顔しないで…」

ごんべいはカットソーの裾に手を掛けると、そのまま脱ぎ、スカートも脱いでしまうと、自分で選んだ黒の勝負下着の姿になった。
それをヒロはじっと見つめ、赤い頬は更に赤く染まっていた。
そんなヒロが可愛くて仕方なく、ごんべいはベッドへと横になり、仰向けになる。

「ヒロ、こっち来て…」

ごんべいが手招きすると、ヒロはゆっくりとベッドに歩み寄り、彼女の上へと覆い被さる。

「ごんべいさん…」
「ヒロが触りたい所に触って?…またここでもいいのよ…?」

ごんべいがブラを指差すと、ヒロはおずおずと両手をブラに伸ばし、そのまま指を食い込ませていく。

「っ…ごんべいさんの、凄く、柔らかい…」

カットソーの上からと違い、直に乳房の柔らかさが指を通して伝わり、ヒロは声を震わせる。
そして、そのまま乳房の形が変わる程ぐにゅぐにゅと乳房を揉み始めた。

「あ…ん…ぁ…ヒロ…そう、そうやって揉んで…?」

ヒロの肩を掴み、ごんべいは彼を見つめる。

「…っ…」

彼はコクンと頷き、更に指を食い込ませ、円を描く様に揉んでいく。

「あ、ん…ぁん…良い…ヒロ…」

久しぶりに感じる愛撫は、ごんべいの身体を熱く、そして甘い快楽を引き起こしていく。

「ごんべいさん…っ…」

ヒロは夢中で乳房をブラに皺が出来る程揉み、唇をごんべいに近づける。

「ん…」

ごんべいもそれを受け入れ、ちゅっちゅとキスをする。
その間にも、彼の両手は乳房の形や柔らかさを味わう様に揉んでおり、そのぎこちない手つきがとても気持ちが良い。

「ん、ヒロ…ふぁ…好きよ…」
「ごんべいさん…ん、僕も…貴方が好きだ…ずっと、好きだった…ん」

自分から舌も絡め、ヒロは囁く。
そして、彼の乳房を揉む指先が、偶然ブラの下からその存在を強調し始めた突起に触れ、くいっと転がされる。

「あん!」

思わず唇を離し、ごんべいは声を上げてしまう。

「!ご、ごめんごんべいさん!痛かった…?」

痛い思いをさせたと勘違いし、ヒロは慌てて謝る。
その姿がまたとても愛おしく、ごんべいはフルフルと首を横に振った。

「違うわ。とても気持ち良かったの。…ブラ、取るわね」
「!ごんべいさん、僕が取りたい。…駄目かな…?」
「ううん、じゃあ…お願い」

ごんべいは少し背中を起こし、ヒロの手が入りやすい様にさせる。
彼の両手がおずおずと背中に回り、ブラのホックに手を掛ける。
時間がかかるかと思ったが、ヒロはホックをあっという間に外し、腕からブラを外してしまった。
窮屈さから解放され、ブラの中から乳房がぷるんっと揺れながらヒロの目の前に露わになっており、彼はそれをじっと見つめていた。

「綺麗だ…とても、綺麗だ…」
「ふふ…ありがとうヒロ…」

ごんべいがそう答えると、ヒロは露わになった乳房に触れ、人差し指で中央にある突起をツンと触れる。

「っ…」

ビクンと、思わずごんべいは身体を震わせてしまう。

「…これが、気持ち良いの…?」

ごんべいの反応でここが感じると分かったヒロは、そう言いながら乳首を人差し指で左右に撫でていく。

「あっ…あんっ…。そ、う…乳首、気持ち、良いの…だから…触って…?片方は…」

吸ってと、ごんべいはヒロに教えようと思った。
が、彼女が言うより先に、彼は右の乳首に唇を寄せており、そのままちゅるっと口の中に滑らせると、ちゅうちゅうと吸い始めていた。

「あぁんっ!」

ビクンと、ごんべいは思わず腰を震わせてしまった。
ヒロが吸う事を知っているとは思わず、その事が逆に強い快楽を引き起こしていた。
左の乳房は、その柔らかさを直に堪能する様にぐにゅぐにゅと揉んでおり、右の乳首は、ちゅうちゅうと、強く音を立てて吸っている。

「ああんっ。あんっ、ああ…ヒロ…っ」
「ちゅうぅ…ごんべいさんの乳首…凄く硬い…ん、ちゅう…」

硬くなった乳首は、ヒロにとって吸いやすくなり、その硬さを味わう様にと、彼は少し歯を立て、ちゅぱちゅぱと吸っていく。

「あぁん、あん、ああん。ヒロが…吸うから硬く…あん、なったのよ…」
「ん…じゃあもっと食べる…から…」

教えてもいないのに、ヒロは乳房の根元を掴み、乳首を突き立たせる。
そして、突き出た乳首にチロチロと舌先で細かく突いてから、一気に口の中に含み、ちゅぱちゅぱと音を立てながら吸っていく。

「あぁん、あん、あんっ」

左の乳房も十分に揉み込むと、親指と人差し指で乳首の根元を摘み、くいくいっと捻る。

「あぁんっ、あんっああん」

ごんべいの声は、甘い喘ぎ声へと変わっていた。
ヒロの愛撫が気持ち良く、彼女の手は自然に彼の背中に回され、もっとしてほしいと訴える。

「ん、ちゅうぅ…ごんべいさんの…ん、乳首、美味しい…」

硬く尖ってしまった乳首は、ヒロの唇に吸われる度にその硬さを増していく。
そして、指で愛撫する左の乳首もキュッと硬くなり、捻りながら上へと引っ張られると、甘い快楽がごんべいの全身を駆け巡る。

「ああん、あっあっ…あぁん。ヒロ…気持ち良い…ん。あぁん…」

引き抜かれた右の乳首がチロチロと優しく上下に弾かれ、ごんべいは首を仰け反らせてしまう。
そして、腰の奥からも甘い痺れが伝わり、脚の間の下着を快楽の証である蜜で溢れさせていた。
そっちも触ってほしいと、ごんべいは思ったが、乳首もまだ触ってほしい。
ごんべいはヒロに教えるか迷ったが、彼は彼女のそんな思いを察知したのか、左手をするりと滑らせ、下着の上に指を這わせる。

「ああっ…!」
「ごんべい…凄い濡れてる…」

乳首から唇を離し、ヒロはごんべいを見つめて言う。
さんではなく、呼び捨てで呼んだ事に驚いたごんべいだが、それより先に彼は下着の上から指を上下に動かし始める。

「はあんっ!あんっ、ヒロ…そこ…っだめ…ぇ…」
「駄目じゃないよ。ごんべいは…ここ触って欲しい筈だよ…?」

ニヤリと笑い、ごんべいを見つめるヒロ。
先程のぎこちない彼は、もうそこにはいない。

「ヒロ…彼女、いなかったんでしょう…?」
「うん、でも…女の人がここが感じるっていう事は分かるよ。僕も男だし…。ごんべい、君を気持ち良くさせたい…」
「ヒロ…あっ、ああん…」

そう答えると、ヒロは下着の上から指を上下に優しく動かしながら、その下にある一番感じる突起を探す。

「ああん…ヒロ…ん、あぁあんっ」

ある場所を触れた時、ごんべいの声がより一層高く上がった。
ヒロはそれだけで、彼女が感じる突起だと理解した。

「ごんべいはこの突起も良いんだね…」

ヒロはそう囁き、下着を掴みスルスルと脱がしてしまうと、そのまま直にその突起に指先で触れた。

「はああっ…!」

触れただけなのに、ごんべいの中に快楽の電流が走る。
ヒロの唇は、指で愛撫され乾ききった左の乳首を解す様に包み込み、そのまま吸い上げる。

「あぁんっ、あんっ、あんっ」

ごんべいの喘ぎ声を心地良く感じながら、ヒロはそのまま突起であるクリに人差し指と中指で触れ、上下に擦り始める。

「はあぁあん、ああんっ、あぁん」

ごんべいの声が、より一層高く、部屋に響き渡る。
初めてとは思えないヒロの愛撫は、ごんべいの身体をあっと言う間に快楽の頂点へと登りつめさせていた。

「ん、ちゅう…ごんべい…ッ…」

ヒロも、ずっと想いを寄せていたごんべいを気持ち良くさせたい、今はそれだけであった。
乾いていた左の乳首は直ぐに熱を帯びるが、硬さは変わらず、ヒロの舌に絡みやすくなっていた。
クリもその存在を露わにし、ヒロが指で擦り上げると、更に硬さを増していく。

「あぁんっ、あんっ、あんっ、はあぁあん。ヒロ…だめ…だめぇ…っ」

脚先がツンとなり力が抜けていく感覚が走り、イく事を物語っていた。
ヒロはそのまま乳首をちゅううっと強めに吸い、クリを指の腹で押さえながら、素早く捏ね上げていく。

「はあぁあんっ、だめぇイく、イっちゃう!あぁんっ、あんっ、あん、あぁああんっ!」

甘い声を響き渡らせ、ごんべいは快楽の波に全身を呑まれていく。
その反動で身体が縮こまり、彼女はそのままベッドのシーツに身を任せた。

「ごんべい…」
「はあ…ヒロ…気持ち、良かった…」
「良かった…」

優しいヒロの笑顔、ごんべいは自然に彼の唇にキスをする。
彼はじっと、彼女を見つめて呟く。

「ごんべい…君の中に挿れたい…」
「…うん、挿れて…ヒロの、欲しいわ…」

イったばかりの蜜を溢れさせるそこは、硬く熱いものを求めヒクヒクと疼いている。
ヒロは素早く着ていた服を脱ぐと、ごんべいの声や姿に興奮しきった自身を取り出し、蜜の入り口に当てる。

「そのまま…ん、挿れればいいの…」
「うん…。…っ…」

自身を当てたまま、力を込めると、ズプリと音を立て、先端がごんべいの膣の中へと挿入されていく。

「ああっ…」

ごんべいもヒロの背に手を回し、彼を受け入れた。
挿入され始めた彼の先端を、逃すまいと言わんばかりに膣の壁が強く締め付ける。

「く…ッ…ごんべいの中…凄…い…ッ…」

締め付けを心地良く感じながら、ヒロは自身を奥へと進ませる。

「はあぁ…っ、ヒロのも、凄く、硬く…て…はああん」

最後は言葉にならなかった。
ヒロのものが根元まで全て膣の中に入り、奥へと辿り着いていたからだ。

「ごんべい…動くよ…ッく…」

彼女の返事を聞く前に、ヒロは自身を引き抜き、一気に奥を突き上げる。

「あぁあんっ!あんっ、あぁん」

奥を突き上げられ、強い快楽が腰から全身へと伝わり、ごんべいは再び甘い声を漏らす。

「ごんべい…っく…は…ッ…」

初めて味わう快感に、ヒロも声を漏らす。
抜き挿しを繰り返すと、自身が波打ち始め、その反動でごんべいの壁が更に強く締め付ける。

「はあぁん、あんっ、はぁんっ。ヒロ…好き…」
「僕もごんべいが好きだ…ッ、絶対…離さない…ッ…!」

ごんべいの腰を掴み、ぐいっと両脚を開かせ、繋がった部分を見つめながら、ヒロは抜き挿しさせていく。

「ああぁんっ、ああんっ」
「は…ッ、く…ッ…!」

パンパンッ!と、肌のぶつかり合う音が行為の激しさを物語っている。
何度も何度も打ち付けあっていると、ヒロのものが大きくビクンと震え、ごんべいの膣もヒクッと疼く。

「あぁんっ、だめぇ…またイっちゃ…はあぁあんっ」
「く…ッ、は…ッ…」

お互いに全身を震わせ、二人はイってしまった。
ヒロの放った熱い欲望がドクドクと膣の中を流れていくのを感じながら、ごんべいは再びベッドのシーツに身を任せた。

「…ごんべい…」

中で出してしまった事が申し訳ないと感じたのか、ヒロはごんべいを見つめる。

「はあ…ん、ヒロ…気にしないで。大丈夫だから…。ん…」

ヒロは自身を繋げたまま、ごんべいにキスをする。

「ごんべい…エッチってこんなに気持ち良いんだね…」
「うん…そうよ。好きな人とするエッチは…本当に素敵よ…?」
「うん。…僕はごんべい以外の女とするつもりないから。…好きだよ、ごんべい…」
「…嬉しいわ…ヒロ…」

ちゅっと、音を立て甘く優しいキスをするヒロ。
すると、中にあるヒロのものがまたビクンと波打つのを感じた。

「もう一回、したい…」
「えっ…あっ…あぁんっ」

その日、ごんべいの部屋から彼女の甘い声が途切れる事は無かった。
晴れて幼馴染から恋人同士となった二人の始まりを、両親を含め皆心から祝福するのであったー。


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