はなかご*1



※原作軸の設定では無いので閲覧注意です
銀時は楼主で、夢主ちゃんは楼主に買われたばかりの遊女
優しくないし怖いし冷たい銀さんがダメな方のお口には合わないと思いますので自己責任での閲覧でお願いします
※遊郭全般についてきちんとした知識がある訳ではないので、素人が書いているしこんなもんだろって広いお心で見てくださると助かります
お詳しい方はお目汚し大変申し訳ございません
※銀さんの名前は一切出てきません






女衒の連れきた女が目に付いた。
目鼻立ちは綺麗だが歳は20過ぎ。他の見世でも買い手がつかなかったのか、女衒はその女を推してきた。
無愛想な顔がこちらを見る。きゅっと唇が引き締められ眉根は寄せられ、これからどうなるのかという不安と、軽蔑を含んだ視線が向けられる。
女を商品として売り買いする楼主は仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八つの徳目のすべてを失った忘八とも呼ばれ蔑まれる対象だ。この女も商品にされその主となるかもしれない相手を恨むのは当たり前の理だった。
畳に座る女の手を引くと正座をした足を楼主は掴みあげる。

「足立てて開け」

楼主が指示をするも抵抗を示さない代わりに体は酷く緊張に震え、固まっていて思うように動かせないようだった。

「楼主さまが足を開けと仰っている。さっさとしろ」
「あっ!ひい…っ」

隣で見ていた女衒は商品が売れるか売れないかの瀬戸際。有無を言わさず女の足を背後から抱え込み楼主の前に晒す。
ぱかりと開かれた股の間に楼主は手を伸ばし、下着をずらして秘された場所へと指を進めた。

「…っ、」

女は瞼をぎゅうと瞑り侵入しようとする異物の痛みに耐える。濡れてもいないそこはきつく閉じられていて、まだ男を知らないようだった。

「このくらいでどう?」

手を拭うと算盤を弾き金額を提示する。
20を過ぎれば客も付きにくい。金額はさほど大きくはなかったが、可もなく不可もなく。女衒は引き取り手がないよりはマシだと思ったのだろうか、首を縦に振った。


「今日からお前はうちの遊女だ。俺の命令は絶対。口答えは無しだ」

商品が売れ、楼主からお金を受け取った女衒は満足気に見世を後にした。
置いていかれてから一歩もそこから動かない女は、はらはらと涙を零し蹲ったまま。

「***。今日からお前の名前は***だ。今までの名前は忘れろ」

反応はひとつもない。

「いつまでそうしてる気?」

ゆらり、黒い髪の毛から覗いた瞳が未だ不安を纏いつつも、その奥に強烈な炎を見た気がした。侮蔑。恐怖。怒り。

「俺をそんな目で見つめても何も変わらない、現実を受け入れろ。そうすればここはお前にとって楽園になる」

顎をすくい顔をあげさせる。

「毎日綺麗な着物を着て気持ちよくなってお給金が貰える。飯も腹いっぱい食えるんだ」

ここに流れ着いた事情は深くは知らないが、女の体は少しばかりやせ細っていた。食い扶持に困った親に売られたのだろうか。それは考えても詮無いこと。
だが、この目付きだけは異彩を放っていた。生きる気力を失っていない目。商品として品定めをされ売り買いされても濁ることの無い強い炎。
咽び泣き震えながらも、諦め、物になっていくだけの女しか見たことの無い楼主の目には珍しく映った。



* * *


***は直ぐに姉がついた。器量もよし顔もよしでこの見世一番の太夫。
そんな太夫のもとで客を取らない見習いとして働き始めてひと月。姉が手に負えないと楼主に文句を言いに来た。
***は喋りが上手い方では無いのか廓言葉も身につかず、新造としての仕事もままならない。姉のお客に迷惑をかけ続けていた。

「見習いは客を取らなくて楽な仕事とか勘違いしてないか」
「…していません」
「言葉」
「し、していん、せん」

慌てたように言い換える***の態度はどうみてもお座敷を務めあげられるようなものでは無い。

「水揚げ、3ヶ月後にしようと思ってたけど早めようか。どう?」

冷水を浴びたかのように顔を青くさせわなわなと震える***にさらに追い討ちをかける。

「先にお座敷仕事をと思ったけど、心より体を遊女にした方がお前は自覚でそうだもんな」

言うことを聞かない女は捩じ伏せるに限る。
そう思った時だ。気持ちの行き場がないのか怒りの篭った目が楼主を刺した。

「目。まさか客にもそんなことしてないよな」

睨みをきかせればびくりと肩を跳ねさせてちいさくなる。それでも瞳の奥の怒りは消える気配はない。

「お前は誰に食べさせてもらってる?客だろう」

膝の上に置かれた手がぎゅうときつく握られる。

「私は、!人攫いに連れ去られただけです、だからこんな場所で生きるなんて真っ平御免です」

やっとまともに口を聞いた。そう思ったら出てきたのはつまらない話だった。
商品の身の上話には興味はないし、心揺さぶられることも無い。

「俺はお前を正当な金で買ったんだよ。だからお前はその金を返すまではここで働かなきゃならない。最初に言ったこと忘れた?俺の命令は絶対。口答えは許さないって」

興味があるのは使えるのか使えないのか。それだけ。
そう思っていたのに***の瞳の奥ので揺れる炎にだけは不思議と惹き付けられた。

「***、選ばせてやる。初めては俺と客、どっちがいい?」



初めて見た時から怖いと思っていた。無理やり連れ去られ売られた遊郭の楼主は頭が真っ白で目が紅い。まるで昔話に出てくる鬼のよう。その楼主の遊郭に辿り着くまでは年増はいらないと断られ、検分すらされなかった。このまま、このまま誰の目にも留まりませんように。
いい値段がつかずに人攫いも、この隣で私が売れずに焦る女衒も困ればいいのに。
なのに、この楼主だけは***を値踏みするように射抜いた。
「足を立てて開け」
恐ろしい言葉に動けないでいると、女衒に足を抱え込まれ無理やり開かされる。
楼主の指が女芯を擦りその下の具合を確かめる。まるで道具がきちんと使えるのか、そんな流れだった。ぐちぐちと入口を指が押し上げ簡単に入らない事を確認すると算盤を弾く。
私の値段が決まった瞬間だった。


「いや!やだ、、誰か!」
「誰かって、誰も助けてはくれねェよ」

上からのしかかられ前で締めた帯を容易に解いていく。
選ばせてくれると言うからせめて、お客がいいと言ったのに楼主の手は着物を剥いでいく。
なんで、そんな恨みの籠った目で睨みつければ楼主は愉快そうに笑みをこぼす。

「俺は選ばせてやるって言っただけ。お前の良い方か嫌な方かは俺の裁量次第だから」

なにか楽しい遊びでも始めるかのように言ってのける楼主の手が着物から零れた胸をまさぐる。

「あ、っんん」

身をよじるもなんの意味もなさずに柔らかな胸は楼主の手によって形を変えた。

「かわいい桜色した乳首」

ちゅう、と吸いつかれてびりりと体に刺激が走る。

「んぅ、あ…いっ、!」

優しさなんて欠けらも無い。時々歯を立てられてはざらりとした舌がくりくりと弄ってくる。ぢゅ、なんて水音がして乳首を吸われる。その度に体がびくびくと反応して下腹部が疼いてくる。
体が上気してほんのりと色付いてくるのを楼主は見ると下に手を伸ばしてきた。検分された時の痛みが蘇って思わず足をばたつかせるも容易に捕まえられてしまう。

「おーおー、元気がいいことで。あんま暴れると縛り上げるけどいい?」

そのまま足を引かれ大きく開かれるともう逃げ場は無い。楼主の舌がべろり、秘所を撫でた。

「ひぃ…!」

検分された時の痛みはどこにもなかった。ざりざりとした舌が女芯を擦る度甘い痺れが体を走る。下腹部が熱を持ち堪らなくなって楼主の頭を挟み込むように足を閉じてしまう。

「は、…あぁ、あ、いやっ」

唾液がだらだらと垂れ涙が顔を汚し、気持ち悪くなる。でもそれ以上に楼主の口淫によって蕩かされた秘所は、ぐしょぐしょに濡れ、より一層の嫌悪感を抱く。

「いぁ?、!ああっ、あ、んっ…!」

ずぷり。楼主は秘所に指を入れぬこぬこと動かす。検分の時とは違いぬかるんだ隘路はむちゅりと指を受け入れ食んだ。
唾液か体液かどちらで濡れているのか判別のつかなくなったそこからまた、こぽりと愛液が溢れ出る感覚に思わず震えた。
気持ち悪いのに気持ちいい。意識がふわふわして自分が自分ではなくなるような感覚に背筋から甘い痺れが這い上がってくる。
嫌なはずなのに、だめ。
そんな考えを見透かしたように楼主は笑う。

「ここ、こうして擦ると中がびくびくってするの分かる?」

楼主が指を擦り付けると甘い痺れが内側から体を震わせた。

「あぁっ、ん、…は、いやァ、だめ、…だめェ、そこ…やぁ」
「気持ちいいの間違いだろ」

くにゅりと胸の頂きを摘ままれる。

「ひ…っ、ああ、やだ、むねやっ、どっちもいや」
「どっちも気持ちいいな、もっとしてやろうな」

摘まれた乳首がきゅうと引っ張られてむにゅと押し込まれる。それを繰り返されながら秘所はぬるぬると指で隘路を蹂躙される。
お腹の奥がきゅうと切なくなった。

「あ、あああっ!」

勝手に体に力が入って背が仰け反る。風船が弾けるかのようにお腹の奥の切なさが弾けると、頭のてっぺんから爪先までびりぴりとした甘いしびれが走る。
楼主の手で導かれた快楽は、あまりにも甘露な味だった。体が言う事聞かず、呆然と転がされた天井を見上げることしか出来ない。

「足をしっかり広げてろ」

膝裏に手を押し当てられ力の抜けた体はされるがまま。大きく開いた足の間に楼主が入ってくる。

「ひい、…!あ、ん、あああっ!」

熱い塊が触れたと思ったときだ。躊躇なくその塊は***の腹の中に押し込められた。
体を中心から割くような痛みが走る。どくりどくりと脈打つ音が、自分のものなのか、それともお腹の中にあるものなのか定かではないが、頭の中にがんがんと響いた。

「やぁ…あぁ…、いや、…いやぁぁ、やだ…抜いてぇ」
「っ、今どんな気分?みっともなく足開いて男受け入れて」

楼主が何かを言っている。そんな認識しか無かった。
体だけではなく心まで裂かれるような痛みが走る。
ぼんやりとだが楼主が水揚げを早めようとした理由がわかった気がした。
ずるり、収まっていた熱がゆっくりと引き抜かれ再び隘路を突き上げる。

「あっ、ひ、…ああっ、いやあ!、いやあ」

痛みが勝るがその中にじりじりとした熱を感じた。
それが膨らむ度に物として扱われる痛みが萎んでいく。

「あ゛、ああ…っ、ひっ…ああん」

次第に早くなる突き上げに熱は増し擦られる気持ちよさに声が漏れた。
自分のものとは到底思いたくもないふしだらな声。
いやだ、聞きたくない、早く終わって。

「ひぎっ、あああ、!」

そんな心を見透かしたように女芯を楼主の指が擦りあげる。内からも外からも与えられる痺れに、あっという間に上り詰めた。

「あ、まっ、てもう、…むりぃ、むりなのっ」
「あ、なに、聞こえねーな」

上り詰めたばかりできつく締め付けてくる隘路を労ることもなく、無理やりに押し広げて自分の快楽を求めるように楼主は律動を止めない。

「おまえ客にもう気をやったからやめてくれって言うつもり?とんだ遊女がいたもんだなァ」

ぐぐぐっと腰を押し付けられ掴まれて逃げられないままが熱い塊が更に奥へと押し付けられる。

「ひぃ、いぃあ、あああ、ぁ、やめ、く、るし…、おく、ぐりって、やっ」
「いいよ、気をやるのが嫌なら俺の好きにさせてもらう」

奥まで押し付けられた熱がずるり、引き抜かれるとまた押し込まれる。同じことを繰り返されてるのに、先程とは打って代わり何故かもどかしいだけで気持ちよくなかった。

「ほぅら、歯ァ食いしばって耐えろ。客の中には自分勝手に快楽を貪るやつもいるからな。お前が気持ちよくなくても痛くても止めてくれないどころか、気持ちいい演技をしないとなァ」

ぎりぃそんな音が聞こえるくらいの衝撃だった。

「ぁあ、あ…いたいッ、!や、いたいの…!やめて、ひぃ」

敏感な突起を爪を立てられてぐりぐりと弄られ、乳首に噛み付かれた。
あまりの痛みに涙がぼろぼろと溢れ、体は強ばり意図せず隘路を擦る熱をぎゅうと食いしばった。

「いい具合に締まるじゃねェか。でもそれじゃあ駄目だろう。気持ちいいからもっとしてって強請らねェと。ほらぐりぐりって気持ちいいなァ」

陰核に爪を立てたまま前後に引っ掻くように嬲られる。
過ぎる刺激はひとつも気持ちよくなんてない。痛みと目の前で残酷に笑う楼主の顔に恐怖で喉が引る。声なんてもう出なかった。

「お前の体は男を悦ばす道具で、俺が男たちに売るための商品だ」

立てられていた爪を引っ込めると未だ痛みの残るそこを指の腹で撫でられた。

「ひ、ぁ…、ぐ、」
「分かったら返事をしろ」

痛みと恐怖でどうかなりそうだった。
なんと返事したのか分からない、是だったのか否だったのかすら。
ただ震える手で目の前の満足そうな顔を叩いていた。

きらいきらいきらい!大っ嫌い!
こんな場所も、泣く女ひとりを力でねじ伏せて笑うこの男も!

是と答える。そう思っていた楼主は何をされたのか分からず動きが止まる。その隙に組み敷かれた状態から這い出ると着物を帯を手繰り寄せて逃げの体勢を取った。
今この楼閣から逃げても花街の外には逃げられないと分かっていても逃げようとせずにはいられなかった。
あと少し。乱暴に暴かれ痛む体を必死に動かし、楼主の自室から逃げられると襖に手を伸ばすもぐっと足を掴まれた。
体のバランスが取れずに足を引かれるままに畳の上へと強かに体を打ち付けた。

「そうか、お前は痛みには強い方?だったら気持ちよくしてやろうなァ。男がいないと生きていけない、そんなふうに」

楼主の恐ろしい言葉に背筋が冷える。

「いやァ!触んないで!」

うつ伏せに倒れたお腹に腕を回されると引き寄せられる。畳に爪を立てて必死に逃げようとするも、楼主の力には敵わず秘所を突き出すかのような体勢になってしまった。
かさりと何か紙を開く音がする。何かと思えば白い粉が包まれた紙が楼主の片手にあった。

「なに、……それ」

それが濡れた秘所に押し当てられる。

「ひ…っ、ん…」

ぐりぐりと擦り付けられて粉がざりざりと女芯を刺激すると、溢れる愛液に次第に溶けていく。

「や、…やめて、…変なの、つけないで…んっ」

よく分からないものを擦り付けられて不安が胸を占める。

「奥にもしっかり馴染ませねぇとな」
「んぁっ…っ、あ」

ぐぷりと指が2本溶けた粉を掬いながら奥へと押し入れられて塗りつけられる。
出たり入ったり、何度も粘膜に擦り込まれるとお腹の中が熱くて足が痺れてくる。震えて力が入らなくなって畳に立てていた爪もふにゃりと投げ出されてしまった。

「ようやくそれらしくなったな」
「あ、っ、…な…なに、したの」
「お前みたいな女が大人しく言うこと聞くようになるクスリ」

楼主の手で支えられた腰がぐいと高く上げられる。先程とは比にならないくらいに濡れたそこからまるでお漏らしをしたかのように腿を愛液が伝う。
それに構うことなく楼主の指はどろどろのそこを掻き回して赤く腫れた女芯を刺激した。

「ひぃ、いやあ、…っあああ」
「気持ちいいことしか考えられなくて、進んで男に足を開いて、咥え込むようにするためのクスリ。ほらもう何も考えられない」

楼主の指が与えてくる甘い痺れが鋭くお腹の奥を刺激してくる。ぎゅーっと勝手に指を締め付けても止まることのない指にチカチカと光が飛ぶ。びくびくと体が震えると目の前が真っ白になった。それが短い間隔で何度も続く。頭がおかしくなりそうだった。

「も…や、っんあ、やらぁ…ああっあん」

ぐにぃと入った指が隘路を割り開く。

「大丈夫、今からもっと気持ちよくしてやるから」

ごちゅん─っ。そんな音が体を揺さぶった。

「…っかは、!」
「ほらぬるぬるのお前のなかに男の欲を入れられて気持ちがいいなァ」

後ろから覆いかぶさられて耳元で囁かれると、ぎゅうと咥えこんだ部分かしまった。

「あ、…あ、や、いやぁ、ちが…わたしはちがっ」
「何も違わねーよ。ほらずるずるーって」
「ああああ…っ」
「奥を潰されて、」
「!あぐっ、」
「男をくい締めて媚んだよ、ほら。上手にできるか?」

ぶちゅごちゅ、ぐりぐり。抉るように粘膜を擦られて、クスリが気持ちよさを増長させる。剥き出しの胸が体を揺すられる度に畳に擦れれば甘い痺れを勝手に拾う。ぎゅうぎゅうと楼主のものを食い締めて何度も絶頂に押しやられた。

「よくできました。ご褒美な」

何も考えられない。ただ楼主に与えられる過ぎる快楽に体を委ねるだけ。
ぶぴゅり、どぷどぷ。だからお腹の中に熱いものを注がれても喘ぐ事しか出来なかった。

「はー、はー、…うぐっ、やぁあ」

にちゅり、欲を吐き出したのに収まらない昂りを***のうちに楼主は押し付け、その体を抱き起こす。

「あー、やば。俺にもクスリが効いてきちまった。まあいいか」

楼主の体に背中を預けるようにぐったりと凭れると、入った熱が気持ちのいい奥をぐちゅりと潰すように押し当てられる。
体の前に回された楼主の手が胸を柔らかく持ち上げ立ち上がって震える胸の突起を指でぎゅうと摘んでくりくりと捻った。

「乳首もこんなに立たせて。ここだけでいけんじゃねーの?ほらぎゅうって、かりかりってされて」
「あ゛あうっ、はぁ」
「ははっ、いい顔。頭バカになっちまったなァ」

だらりと垂れた手を必死に楼主の胸を弄る手に持っていく。離して欲しいと。でもそれは添える程度でしかない。
それを見て楼主は楽しそうに笑んだ。

「おねだりか。いいよ。ここ、よしよしされてイっていいから。それが終わったら下もいっぱい突いてやるから」
「ちが、…ああ…ひっあああ、ひぐぅ」
「なに言ってるかわかんねーな」

きゅうと抓られて爪先がかりかりと当たる。
息をするのも苦しくてそれでも体は気持ちよさに意味のわからない多幸感に包まれた。

「あー、ぎちぎち。次こっちな」
「も、ぃや…」

もれる声は楼主の唇の中に消える。
舐めて吸ってどろりと溶け込むかのような熱。

「んっ、は…ちゅ、口づけの仕方も教えねェとな」

楼主の指が秘所に伸びた。

「ぁ、ーんんんっ…はぁ、」

敏感な女芯をくるり、避けるように円をかく。それを数度繰り返されるといつ触れられるのかというもどかしさと恐怖がぎゅうと体を強ばらせる。

「なに期待して締めてんの。嫌なんじゃないの、こうされるの」

きゅうっ、と肉芽を摘まれた。

「あぅ…っ!」

それを皮切りにぐにぐにと潰されて、敏感なそこが皮から顔を出す。

「しってるか、ここ剥かれるともっと敏感になんの。このまま押し潰してぐりぐりぃってされたらどうなんのか」
「は…っ、ぁ、う、…」
「期待で言葉もでねェ?いいよ、こっちと一緒に可愛がってやるから」

力のはいらない体を腰を股の間に手を入れられ掴まれて抱えあげられる。

「あ…、あぅ、はあ」

ずろろろっと熱い肉棒が抜けていく。
解放される、やっと終わるのかと思ったのに。
ぐちゅん!

「んあああッ…!」

手を離された。勢いでずぶりと楼主の熱が入ってはいけないところにまで入ってしまう。そしてそのままぐりぐりと熱を押しつけられ楼主のものから噴き上がる熱に、じゅわりと行き場を失った体液が押し出される。それすらも頭の奥を麻痺させた。

「だめぇ、…っ…あ、ぃやあ、っも!」

逃れたいのに逃れられない。
再び抱えられる腰にぐぽりと抜けていく感覚に堪らないほどの甘い痺れが背筋を這う。

「あ゛っ、ぁああ…っ」

器用にも女芯を弄りながら何度も何度も上げては落とされて、内を押し上げられる。
こんな乱暴なのは苦しいだけのはずなのに、お腹の奥があつい熱に抉られる度に疼いては弾けてたまらなかった。
くにゅくにゅ、どちゅばちゅ、みだらな音がたまらなく頭に響く。あの変なクスリのせいだ。

「あっ、や…ひやぁあ、っああん」

ぶしゅ。そんな音が聞こえた。
びちゃびちゃと結合部が濡れ、楼主の着物がべっとりと湿る。

「は、新鉢割った日に潮吹きたァお前才能あるよ」

びしゃびしゃに濡れてもう何も気にならなくなる。辛いとか苦しいとか、そんなことより楼主の熱に浮かされた体が、クスリで理性を焼き切られ気持ちいいのでたまらない。

「ああっ、は…っああ!」

甘ったるい甘えたような声。自分の声かなんてもうどうでもいい。きもちいい。それだけが頭に浮かんでは閉じられない口から吐息と一緒にでた。

「あっ、あ、ああっ!しょこ、あ、だめぇ、きもちい…っあ、…んっ」
「はっ、えらく可愛い声出るようになったなァ***」

楼主は様子の変わった***に上げて落とすのを止め、その顔を窺った。
行為を始める前の恨みと怒りの籠った目は、今は欠片もなかった。楼主から与えられる猛毒のような熱に蕩かされて虚ろな瞳が甘えたように細められる。

「なに、そんな甘えた顔して突いて欲しいの?」

触られすぎてぷっくりと赤く腫れた胸の突起をすりすりと捏ねてからぎゅうと摘む。

「あ…っ、んん゛ーっ」

全身が細かい感覚全て拾っては甘い熱になって押し寄せる。
引くことのない熱が体を震わせる。

「あああ…っ!」
「……っ、く……しめすぎだっ」

ぎゅうと一際強く楼主のものを締め付ける。どぴゅりと吐き出される熱にぷつりと意識が途切れた。



体のあちこちが痛い。もそりと動けば特に下腹部がずきんと痛む。
その痛みにもれた声が掠れていて目が覚めた。ぼんやりとうつる天井。華やなそれにここが碌でもない、女にとって息もし辛い場所だと思い出せば涙がじわりと浮かんでは落ちた。
別に貧しい家に生まれた訳ではない。ただ人攫いにあった。抵抗できなくなるまで飲まず食わずでどこか分からないところに監禁されて売られた。幸いな事に生娘だとわかると高く値段が付けられるからと乱暴はされなかった。でも行きついた場所がこれでは何も変わらない。

のそりと体を起こせば肩から落ちる掛け布団。着物はきちんと着せられていた。だがどろりと股の間から染み出る感覚に血の気が引く。
身体中を這った楼主の指が舌が、突き入れられた男の熱が思い出される。

「ぁ…、や、…ぁあ、」

勝手に胸の中心が立ち上がって着物に擦れて甘い痺れを伝えてくる。
なんで、?おかしい、気持ち悪い。恐ろしくなって体をぎゅう掻き抱けば、からりと部屋を隔てていた襖が開かれた。

「起きた?」

そこに立つ男が恐ろしかった。でもそれ以上に恨めしかった。

「あれ、まだそんな目ェできんの。すげェや」

逃げたいのに体が竦んで動けない。
傍に腰を下ろした楼主の手が着物の裾を掴んで捲り上げる。

「ひ…っ!」
「お前の意識が飛んだ後、綺麗にしたんだけどな。そんなに良かった?俺との目交い」

紅い目が楽しそうに歪んだ。

「ほら足出せ」

むき出しになった腿に楼主の指が食い込むと、片膝を立たされる。その手にすりとさすられればまた秘所からどろりと滲む体液。

「布団汚すなよな」

腿に食い込む手とは反対の指がとろりと女芯を擦った。ぴりりとした甘い痺れに身体が震える。ぐじゅり、指が蕩けた中に簡単に入った。

「あ…っ、んん…っ」
「どろどろ」

入れたり出したり。中に押し込まれた指が粘膜をくにゅりとかくように優しく擽られる。

「は…、はー、」

声を上げたくなくて必死に呼吸を繰り返すも腿を掴んでいた手が、着物の上から乳房をまさぐる。

「あ、いぁ…ああ、」
「乳首おっ立ててるくせに声我慢してんじゃねーよ」
「んっ、ひっ!や、…それやっ」

着物の襟をつかまれぽろりと出てくる乳房に簡単に見つけられた突起をぎゅむっとつままれ、ちゅうと吸われる。ざらざらの舌がこすこすと擦る。

「ああぁっ…んッ、」

きゅうっと楼主の指を食い締めて勝手に震える体。
締まるそこをくいと中で曲げられた指がぐるりと回される。

「ーっあ゛」
「よくできましたって言いてェけど、イく時はちゃんとイきますって言えねェとだめだよ。もう一回な」
「…ひ、やだ、…もぅいったァ…ああっ」
「事後報告はだめ、ほらいくいくって言え、はしたなく」

逃げるように後ろに倒れれば覆いかぶさってくる楼主の体。
のしかかってくるその重さに、視界を占める楼主にぶわりと意識が飛ぶ前のことが思い出される。

「乳首かりかりされて吸われて。女の泣き所ほじくられて擦られて、ほらみっともなく足開いて媚びろ」
「ひ…っああっ、い、いく…!いってる…て、いぁああ」

その言葉通り足が甘い痺れに震えて敷布団の上に投げ出される。

「いっ、…いったか、ら…も、やめて」
「だーめ。今度はこれをもういっかい腹に咥えこんでいくいくできたら今日はおしまいな」

楼主が着物の前を寛げると反り返って大きくなった肉竿が目に入った。

「…ひ、や…!もぅそれは…ぃや」

四つん這いになって逃げようとするも、一度あれに突かれて押し上げられた甘い痺れを思い出すと体が震えて上手くいかなかった。
着物をまくりあげられて片足を掴みあげられれば上半身はぺたりと布団に崩れ落ちる。秘所を確かめるように楼主の指がすりと擦って指で押し開かれる。その中に指が1本入れられると震える体を宥めるように中をゆっくりと行ったり来たりする。

「ぁ、…ああ…っん、はっ」
「ここはそこまで嫌そうじゃねーけど。よだれ垂らしてひくひくしてるから、入れていいよな」

指が抜かれてぴとりと怒張した熱が秘所に触れた。

「ひっ…ああ、ーんんっ」
「ほらぐーって、腹ん中押し広げられて」

こつり、奥まで楼主のものが入り込む。
どろどろに蕩けたそこに気遣うこともなくじゅぶじゅぶと熱い塊に粘膜を擦られる。

「ちゃんといくいくできるように、気持ちいいところがあったら声上げて」

足を下ろされ両手首を掴まれ引っ張れる。ぎゅうと布団に顔を押し付け抑えていたのに、上半身が浮いて手も布団も遮るものが何もなくなる。

「あぐ…っ、ぁあ…ひああ、っ」

押し付けられて小さく前後に動かれれば、こつこつと奥を突かれる。とんとんと緩やかにでも確かに奥まで満たす熱にじんわりと広がる甘い痺れに目の前がちかちかしだす。
クスリを使われた時のようなそれに怖くなり、体が逃げようとしても腕を掴まれて引かれれば喉を反らして泣くしかできなかった。

「ーああっひ、」
「逃がさねーよ、ほらなんて言うんだっけ」

片手でまとめて両腕を後ろに引かれ、もう片手が女芯の皮をつるりと剥く。

「…い、いく、いっちゃ……あぁあ…いっちゃう!」
「うん、いい子。よくできました。好きなだけいっていいよ」
「ふぇ、あああっ〜!」

剥かれた女芯をくるりと撫でられ熱がじゅぶじゅぷと音を立てて突き立てられるとばちり、熱が弾ける。
締まる隘路を数度抉られてぎゅうと奥に入り込むとどっぷりと熱を吐き出された。

「ぁ、あ…、っも……おわり?」

手首を離されくたりと布団の上に投げ出される。ぐぽりとはまった熱が抜けていき、後を追うかのようにどろりと腿に垂れる出されたもの。

「今日は、おわり」

耳元でかけられる言葉に背筋が冷える。
顔にかかる髪を耳にかけられれば笑う楼主の顔が見えた。

「明日は今日覚えたことができるかと、おねだりの仕方でも覚えようか」

ねっとりと笑う楼主は体液でどろどろの秘所に指を持っていくと入れて中に出したものを擦り付けながら掻き出すようにつぷつぷと動かす。

「んっ、…ああ、っ、ぃ、…ふぁ、」
「これから、たーくさん俺ときもちいいこと練習しような」

頭の芯を痺れさせるような楼主の指使いと声に、考えることを放棄して甘い痺れに身を任せた。



♭2023/03/07(火)


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