### | ナノ
短かったり、電波だったり、病んでたり、

#(ボツ)






***
入場券を買う時に受付のオネーサンが子供二枚ですね、と笑った。風介も俺も一瞬息を呑んだ。


あんな経験をした俺達も他から見ればただの子供か。

それが納得いかないような、いくような、何とも形容しにくい気持ちになって、深く深く息を吐いた。

怪訝そうな顔をしたオネーサンに


「そうそう、子供二枚。」


と返答して入場券を掴むと、まだ難しい顔をしていた風介の手を引いて水族館に足を踏み込んだ。

たまに突き付けられる事実に動揺することだってある。が、いつまでも引きずっているには重すぎる過去だ。引きずるのではなく、受け入れる。今出来なくても、いつかは!いつかは!



握りしめた風介の手も俺の手も震えていた。

05/31 18:58
<< | >>

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -