How do you?greenhorn....02

「…で、どうだった?」
「んー…完全にこっちの管轄。テキトーに人呼んどく…俺は現場の調査とか処理とかそういうの向いてねぇし」
ぽりぽりと頭を掻き、ウェンディルはポケットから携帯を取り出した。
「……警部…本当なんですか…?」
ケーディはついさっきハヴァンから聞いたことが未だ信じられず、混乱していた。

ウェンディルは人間ではない。この事件の犯人も。
この課は人間だけで構成されているが、扱う事件は人間ではないものばかり。
そしてその事件を処理するのはウェンディルの所属している人間ではない者たちの警察的組織集団。
本部の場所や所属人数、何故存在するのか…等、謎が多い組織。

そんな事を今しがた聞かされたばかりでケーディの頭はパンク寸前だった。
「あんな話…今すぐ信じろと言われても…とても信じられないですよ…」
「まあ…そうだな。俺も最初はそうだったさ…ただ、アイツと関わるうちに信じることが…と言うより信じるしかなかったと言うべき、か」
ハヴァンはウェンディルを見ながら苦笑を浮かべ、話した。
「……なに見てんだよ…気持ちわりぃな…」
電話を終えたウェンディルが片手で携帯を畳みながら歩み寄ってきた。
「ははっ何でもないさ…で、連絡ついたのか」
「ん?あぁ…とりあえずな。すぐ来れるつってたし…もうすぐ――」
「ウェンディルー!」
「や、久しぶりー」
ウェンディルが話し終わると同時に二人の男が飛び込んできた。
フードを被りゴーグルをつけ、おまけに人並み外れた高身長。恐らく人間ではないのだろう。
「ノイン…っ!いいから離れろ暑いっ」
ウェンディルが声を上げ振り払った
「えー…久しぶりに会ったんだからいーじゃん」
見た目に反しノインは子供のように頬を膨らませた
「久しぶりって…最後に会ったの3日前だろ…」
「ま、いーじゃん…ね?それよりノッくんほら、仕事しないと」
「うー…はぁーい、分かった」
宥めるようにノインによく似た男が話しかけた。
「わりぃなゼクス…つか早すぎねえか?」
「ん?あー…たまたまこの辺歩いてたからねー、本部から電話あってビックリしたよ」
「そいつは悪かったな…んじゃ、後は頼んだ」
ヒラヒラと手を振り、ウェンディルは歩き出した
「ウェンディル、帰るのか?」
「おー、そうだな腹減ったし…何か用あんのか?」
「いや、特にないな…何かあればまた連絡する」
「りょーかい、じゃあな」
空のパックを軽く振り、ウェンディルはそのまま現場をあとにした




「……ところで警部…あの少年…ウェンディルの言っていた6倍というのは…?」
「ん…?ああ…年齢だよ、アイツああ見えてもかなりの歳だからなー…」
「ねっ…年齢…?じゃあ僕の6倍って事は………っ」
「ははっ…そのうち受け入れるさ」

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