angel blood | ナノ


 
どうやらこの聖櫃はグングニルにとって相性の悪い遺産らしい。

この聖櫃さえ持っていればグングニルに"当たることはない"という。



作戦としては、前半は「足止め役2人」が聖櫃を使って敵からの攻撃に耐え、後半は「穴開け役」が聖櫃を使って空間の境界に穴を開ける。

足止め役は後半、ダミーの聖櫃で乗り越えなければならない。




「じゃ、役割はじゃんけんでいいな!負けが足止め」


そして続が間髪入れずに掛け声をかける。



「じゃーんけーん」

ぽんっという声と同時に負けたのは日向と月宮。



「…あら」

「イヤだあああ!!!嘘だと言って!!」



冷静な月宮と打って変わって泣き叫ぶ日向。






「ねえ、日向?そんなにイヤなら変わってあげる」


実はというと、私は小細工は向いていない。

それに、日向の方が転移とかで移動が早そうだし。





「よかったじゃない、なまえに感謝しないとね?」


クスッと笑った月宮は画面内の続に向けて役割が決定したことを伝える。





「ちゃんと、迎えに来てね?」

私が言った後、月宮は日向の口から出ていた血を舐めて顔をしかめた。


偽りの約束

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