「で、なまえはどこの班なんだよ」
3代目にサスケが聞いた。
「正直迷っておる。今年下忍選抜試験に合格したのが第3班、7班、8班なんじゃが…3班は猪鹿蝶のフォーメーションが確立しておるから入るのは難しい。消去法でいくと7班か8班といったところじゃが…希望はあるかの?」
3代目が私に話を振る。選べるのであればサスケと一緒の班がいい…というのは完全に私情だが。
とはいえ、シノはあまり話したことがないものの、キバやヒナタとはアカデミー時代からよく一緒に遊んでおり仲が良かった。しかしやはり幼少期からずっと一緒に過ごしてきたサスケとの連携の方が自信があるのも事実。アカデミー時代はナルトといたずらをしたり、サクラにはよくサスケを巡って絡まれたものだが、それも日常となり恋も忍術も(サクラからの一方的な)良いライバルとなっている。私には7班以外の選択肢はなかった。
「私は…「7班だろ」」
話し出した私の言葉に被せて答えたのはサスケだった。
「なまえとオレは幼い頃からずっと共に修行を重ねてきた。連携は誰にも負けない。それに、あのドベが班の足引っ張ってるんだから、なまえがいてもいいだろ。」
「…ということのようだが、なまえ、異論は?」
サスケが話し終えるのを待ち、3代目が今度こそ私に尋ねる。
「ありません。私も7班であれば最大限力が発揮できると思います。」
私の返答を聞いた3代目はニコリと微笑み、ヤマト先生に書類を寄越すよう手招きする。そしてその書類の所属班番号に”7”と書き込み、判を押した。
「これでなまえは第7班のメンバーじゃ。下忍として精一杯任務に励むように。」
「改めておめでとう。ボクは担当上忍から外れるけど、7班の担当上忍はボクの先輩でね。信頼できる人だから、頑張ってね。」
3代目とヤマト先生からの言葉で、私はようやく下忍になれたことを実感し始める。私の実力を認めてくれ、そして手続きに尽力してくださった2人に心からの感謝を伝えるべく深々と頭を下げた。
「はい、精一杯頑張らせていただきます…!ヤマト先生、短い間でしたがご指導ありがとうございました。」
これからの仲間