さつまいも談義


※学パロ

「ネズミネズミ!もうすっかり秋だね!」
「なんだよ、今さら。もう銀杏も散り始めてんぞ」
「あ、黄葉ね、ぼくチャリ通だからさ、あんまり通りすぎる景色が速くて」
「おい!あんた、どんな運転してんだよ!」
「まだ事故ってないから大丈夫、大丈夫。心配性だなあ、ネズミは。あ、そろそろ話の脱線を元に戻していいかな」
「…どうぞどうぞ」
「なんかさっき、焼き芋売りの声が聞こえたんだ。それで、秋だなぁって思ったの」
「ふうん」
「…乗り気じゃないの、ネズミ?」
「は?」
「ねぇ、買いに行こうよ」
「おれ、さつまいも好きじゃないんだよね」
「うそー」
「豚汁にさつまいも入ってるの、まじだめなんだ」
「…え?ネズ…」
「給食によく入ってたじゃん?あれ、拷問に近かった」
「いや、あの、焼き芋…」
「苦手を克服しようと、じゃがりこのさつまいも味を試してみたんだけど」
「さつまいも味…?あ、さつまりこね」
「やっぱり苦手だった」
「…もしかしてネズミ、焼き芋食べたことない…とか?」
「焼き芋に手を出すなんて、論外だろ」
「重症だなあ」
「だろう。だから紫苑、悪いけど諦めてくれ」
「焼き芋は美味しいのに」
「ごめん、勇気がない」
「…あ」
「なんだ、紫苑」
「いいこと思い付いたよ、ネズミ!」
「あ?…ちょっ、ん、む」
「はい、スイートポテト味のハーベスト。ね、食べられる?美味しい?」
「…意外と…いける。美味しいかも」
「ふふ、でしょ?」
「紫苑」
「うん?」
「もう一枚」


fin.
2011.11.28

勝手にネズミの口にクッキー突っ込む紫苑さんと、まんざらでもないネズミさん。
むしろネズミさんは喜んでるらしい。そしてもう一枚おねだり。
可愛い上目遣いにハートずきゅーんな紫苑さんデレデレ。

…そんなイメージでしたっ!
あーまたくだらないもの更新しちゃったよーもう私ったら…!!


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