Keep it!/ オクタ組
がんばれと言ってもらうだけ

F
「あっ、小魚ちゃんだあ。なになに勉強してんの〜?って!サボってんじゃん!悪いんだ〜。んんと、待って、前にねえなんかで見た気がすんだけどあっ!思い出した
ほらがんばれがんばれ
へへ、小魚ちゃんにちゅうしちゃった。陸の人間ってぇこう言うのが好きなんでしょ〜?オレ今ァちょ〜気分いいからサービスしてあげんね。気分悪い時?小魚ちゃんと一緒にいると楽しいからあんまないかもね。
え〜?課題やりたくないのぉ〜?オレはちゃんとやるときはやってんだよ?シンピョーセイない?んん……たしかにぃオレサボっちゃって怒られることあるけどさ〜でもぉオレ、小魚ちゃんが怒られてんのは見たくねぇなあ。それに小魚ちゃんならできんでしょ?
もー!小魚ちゃんのにぶちん!オレは出来ないことをできるなんていわねぇの!番に嘘吐くわけないっしょ!
……あとでた〜くさん可愛がってねぇ?オレ、ゴホーシしてあげるから。」

J
「おや、いけませんね。怠けるなら僕とお話ししましょう?えぇ、もちろんゼロさんの時間が許す限りです。しかし見たところその余裕もないご様子。仕方ありません。では名残惜しいですがまた明日。……冗談ですよ。そんな悲しい顔なさらないでください。泣かせたくなります。こういう時は恋人からのキスで癒して差し上げればよろしいんでしょう?お口を開けて。ふふ、可愛らしい歯ですね。海の中では狩の一つも出来なさそうだ。牙もろくに発達していない…こんな弱い人間に僕はどうして惹かれてしまったんでしょう。ん…ふふ、愛しいあなたからの求愛に応えさせていただきました。そうですねぇ…その今やっている課題、今日中に提出できるならなにかご褒美をあげます。明かしてしまっては面白くないでしょう?お楽しみというやつです。僕は紅茶を入れてきますが、眠気覚ましのハーブティーがよろしいでしょうか。……頑張っている方に無粋な真似は致しませんよ。応援しています。」

A
「行き詰まっているようですね。さっきからろくに進んでいないんじゃないんです?
はぁ…あなたそうやって脱線してるからどんどん方向性がずれていくんでしょう?僕はあなたの課題、というものがどれほどの難易度なのか知りませんがそこまで無駄に寄り道をしていては終わるものも一向に進みません。いいですか、勉強というのは如何に効率良く、無駄を省き最適解を求めるか、です。くだらないことを考える暇があるのなら回答の一つでも埋めて行きなさい。
もしかしてあなた泣いて?!……っ…すみません、僕も言い過ぎました。だってもうずっと僕の相手をしてくれないじゃないですか!
大切な番を蔑ろにして、八つ当たりもしたくなります。そんな課題、僕ができるなら代わりに済ませてしまいたい。……ええ、分かっていますよ。終わったらどこか美味しいフレンチの店にでも行きましょうか。偵察ではありませんよ。たまには二人でデ、デートしたっていいじゃないですか。う、うるさいです。僕だって寂しいんです。あなたの手足をもいで蛸壺に閉じ込めてしまいたいくらいに、君のことが大切だから。だから、そんなものにばかりうつつを抜かさないで。早く終わらせて僕のことを見て。」
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