翌日は、あたしは人生最悪の日になった。
「奏哉遅い……」
7:15分から10分以上は経ってるけど、奏哉の姿は
一向に見えない。おかしい。遅刻なんてした事がないのに。
だけど、もう行かないと遅れそうだったから奏哉に置手紙をして
そこから離れた。
「おはよう、成留ぅ〜」
「友海、おはよう。」
「あれ、吉永くんは?」
「奏哉?なんか、待ち合わせに来なかったんだよね。」
「ふうん……」
このときは、これぐらいにしか思ってなかった。
せいぜい心の隅っこに留まってるぐらいにしか。
「成留ちゃん!!」
血相を変えて飛び込んできたのは、奏哉の妹、架耶ちゃんだった。
「架耶ちゃん?」
「おにいちゃん、いない?」
「え?」
「成留ちゃんと学校行くって家を出たのが、7:00前だったんだって!
私の家から成留ちゃん家まで何分もかからないでしょ?」
「ち、ちょっと待って。待ち合わせになんか来なかったよ。」
なにかが、あたしの中でガラっと崩れた。
カ・ナ・ヤ?
先生に嘘をついて早退し、奏哉の家とあたしの家までを往復した。
ドウロニトビチッタ チ。
野次馬の40前半ぐらいのおばさんに訳を聞いた。
「何があったんですか?!」
「いえね、交通事故があったのよ。
あたし買い物に行こうとしてた時だったからねぇ。。。」
「…。」
「そぉねぇ、7:05ぐらいかしら?」
「あの、どこに?いるんです、か?」
「たぶん、辻が原病院だと思うけど。
救急隊員が生徒手帳見てたのよ。名前は確か
ヨシナガカナヤって名前だったかしら?」
奏哉、だ。
気付くと、奏哉のお母さん(紗奈さん)があたしの手をさすってた。
「あの…?」
「成留ちゃん?!よかった、家に来た時真っ青だったのよ。」
「あの、奏哉、は…?」
涙をいっぱいためた目をさらにわなわなと震わせ答えてくれた。
「今、いし、、き不明なの。」
イシキ、フメイ?
「嫌だ!!!!!!奏哉、奏哉ぁぁぁーーーーーー!!!!!!!!!!」
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