黙れアバズレ。 | ナノ

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「本当に!?年下かと思った!」
「まぁ実年齢よりは若く見られるかな、」

銀時が店を出た後絡まれてしまった。チャラそうな服装それに下手そうな雰囲気。面倒くさいから公務執行妨害で逮捕しちゃおうか…そう思ったら地味なこの人に助けられて。借りは作らない主義だし一杯ご馳走させてと今に至る。
うん、めちゃくちゃ地味だわ………顔はまぁ整ってる方だとは思うけど、好みかと言われればそうでもない。けど指先がめっちゃ綺麗なんですけど!どストライク!!想像するだけで濡れそう…ん。

「楽しそうだねぇ嬢ちゃん。良かったじゃないかお知り合い来て」
「え?」
「俺ら、初対面ですよ?」
「えぇ!?そうなの!?」

おやっさん驚きすぎでしょ。まぁ普段人見知りだし、あんまり友達いない方だからそう思われるかー。

「珍しい事もあるもんだねぇ、男運無いのに」
「おやっさん、最後が余計です」
「そうなの?綺麗だからてっきり彼氏くらいいるかと思ってたよ」
「彼氏かー…昨日別れたわ!クソ!」


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彼氏はいない、っと。居たら後々面倒なことになりかねない。着物の下を想像しつつ理性を保って言葉を紡ぐ。

「何で別れたの?」
「相性がね、駄目だったの」
「あぁ、有るよな。男と女ってそもそも価値観違うし、私と仕事どっちか大事なの?みたいな」
「違うの、感情云々じゃなくて…」

さっきまで笑ってたのに急に目付きが真剣になった。

「駄目だったのは…夜の方、」
「エェェ!?!?!?そっちィィィ!!!」
「どいつもこいつも、ド下手クソばっかで、」
「ちょ、待って待って!」
「折角こっちが好みかと思って服装とか髪型とか、色々変えてあげたのに最終的に…何で下手クソばっかなんだよォォォ!!!」
「落ち着こうよ!一旦落ち着こう!!」

駄目だ…この人完全に酔ってて人の話を聞きやしない。とりあえず焼酎だと嘘をつき水を飲ませたら少し落ち着いた。

「私ね、あぁ、まぁこんな事初対面で言うのも何なんだけど…」
「うん、何?」
「何と言うかその本能みたいな?明日死ぬかもしれないって思ったら、その…」

シタくなると消えそうな声で呟いた女に俺は物凄く欲情した。
動物的本能に身を任せろ

(今すぐにでも押し倒したい)

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