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なまえに依頼されたは良いものの、レンタル彼氏って何やんの!?アイツの考える事ァ良く解らねーな。
あの態度から察するに、惚れてるのはジミー君じゃなくてなまえ本人かもしれない。今まで十数人の男の話を聞いてきたし、いつもならバッサリ切り捨ててお終いだった。けれど、どうして良いか解らなかったんだろう。
「本気で好きになった相手、か…」
自分が諦めるより相手に諦めさせた方が早いとでも思ったのか。そしてどうして態々好きな奴を諦める必要が有るのか…土方君や総一郎君が関係していそうだけれど。偵察序でに行ってみるか、真選組に。
「よっ、」
「何で旦那が此処に?」
「何でって言われてもなぁ…なまえいるだろ?」
「みょうじさん?あぁ、部屋だと思いますよ。ただちょっと今はやめた方が…」
「サンキュー、」
「人の話聞く気ねーだろ!?!?」
ガラガラガラガラ、
「入る時くらい声掛けてくださ……!」
「よォ、俺の彼女サン?」
「銀時!?今仕事中…!」
「仕事中もクソもあるかよ、コソコソ…」
なまえの後ろに回り込み、ジミー君が居るから演じろと伝える。取り敢えずイチャイチャしときゃァ、あ、コイツ彼氏持ちなんだなって事くらい見せつけられるだろうってーの。
「仕事終わったら俺の相手してくれるか?」
「終わったらね。て言うか何でここいんの?」
「何回電話しても出ないから、しゃーねェだろ」
襖の隙間から覗いていたのが見えてなまえを押し倒した。あー、すげぇ怒ってるわー。こりゃジミー君もなまえに惚れてるかも…それから押し倒したなまえの耳元で囁く。もう少し我慢してくれって。
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ちょっと待てェェェ!お父さんの次は銀時ィ!?つーか何でこうなってる!?レンタル彼氏依頼したけど!したけどさ!何故に押し倒されてる!?耳元で囁かれて状況は解ったけど、この体勢要るゥゥゥ!?
「んっ、銀時、ちょっと…後でって言ったじゃない」
「やっぱ待てねェ。声抑えとけよ、」
「じゃねーよ!何やってんだよ昼間っから!」
「ややや、山崎さん!?」
「みょうじさん、あんた仕事中でしょう!旦那も何で押し倒してんですか!」
「彼氏だからに決まってんだろ、なぁ、」
「付き合ってんのかよ!!」
「んじゃ、仕事終わったら連絡しろよー」
そう言った銀時は私にキスをして去っていった。
ごちそーさん
(じゃねェェェよ!)