山崎さんは監察失格 | ナノ

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「ほんとに来たんですか、あなたって人は…」
「どうやら俺も悪趣味みたいでね」
「ふぅん…まぁその気なら付き合いますけど生憎ここじゃ、ほら」


ほら、と言うのは屯所だからか。俺だって昨日みたいな声は聞かれたくねぇよ!下半身に抗えなかっただけだと言い聞かせたい思い込ませたい…
山崎さんの部屋行きましょうかなんて笑っても無駄だから!つーか何で俺の部屋なんだよ。今日は私が喘ぐから、とか急に女の声で言うな!不覚にもドキッとしたわ、くそっ。


「今日は山崎さんの好きなようにして良い」
「マジかよ…」
「その代わり物足りなかったら抱くから」
「とんでもねぇ女だな、おー、こわ」



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「ちゅ、…ぁん、はぁ…」
「すげぇ、とろとろ……もう染みてる、どしたの。エロすぎ」
「ん、山崎さんが来てくれるの待ってた、からぁ」
「嬉しい事言ってくれんじゃん。顔もやらしい」


昨日は見れなかった表情も今日ならたくさん見れるかな、なんて思った側からコレだ。俺の不埒な考えが叶ってしまったけれど、目の前にいるのは男じゃなくれっきとした女の子でそれにとろとろで可愛くて美しい。
俺の部屋になった理由は男で通しているみょうじの部屋を万が一見られた場合、相手が山崎さんだと不都合あるでしょ?だってさ…変なところだけ気が回りやんの。


「付けていい?」
「だぁめ、」
「なに、好きな男でも居るのかね?」
「あぁ、んっ…い、る」
「俺の事待ってたくせに?」
「…山崎さん、はっ…あぁ!わたしの、事っ、好きじゃ…ぁ、ないもん。んっ、ぁあ…だから、駄目ぇ!」
「そうかい、つまんね、」


何がつまんね、だ俺…悪い口癖でもうつったか。これが昨日まで見てきた同僚と同一人物だと思えない方が普通だろう。しかしまぁ待ってたと言う割に痕を付けられるのが嫌とか、それを素直に諦める俺もどうかしてるな。つーか好きな男って誰だよ、気になるね。


「んあ!ぁっ、あああぁっ!ゆび、きもちぃ…」
「ちょっと緩いね。あっという間に三本…なんで?」
「はぁ、ああっ…ん、ぁ…自分で、シ、てた…」
「見せてよ」
「やだ、はずか、しぃ…」
「昨日の俺のが恥ずかしかったっつーの」
「うぁ、ああぁ!ん、するっ!するから、」


名残惜しそうに指を引き抜いたみょうじの中心部は止め処なく蜜が溢れていて、射す光がとても妖艶さを増していた。女の子が自らの手で慰めてるところは何回か見てきたけれど、みょうじが一番いやらしくて自分自身の鼓動がやかましい。


「ふぁ、んっあ、あっ…ん、」
「ちょっと何してんの」
「キツそう、だったからつい。んぐっ、じゅるっ…」


左手で俺自身を支え口で奉仕し、なおかつ自分自身で快楽に溺れる。堪らない光景である…これ以上ってあるのかね。自分でしろとは言ったものの、その妖艶さに目を逸らしたいくらいだ。深くまで咥えられ喉の最奥で舌を回されると擬似的なモノを感じるまま更に高揚した。果てそうなところでやめられてしまい俺も物足りない。


「欲しい?」
「…とっ、ても。」
「言ってみ、」
「ちょう…だ、い?退さんが、欲しい…」
「たまんねぇな、今の。イイよ」


俺のじゃなくて俺がって言うトコほんと堪らない。そう言や昨日はこんなに乱れてるところ見れてないなぁ。


「っあ、はいって、る…ん、あっ、ああああ!」
「ぐっ…あ、締めん、なって」
「むりぃ!し、あわせ…」
「ほんっと、男煽んの上手いね、っぐ、ぁ…」
「イくっ、ああ!」
「可愛い…」



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「なぁ、みょうじにはムードもくそもねぇのかよ…携帯取り上げんぞ」
「なぁに期待してるんですか?と言うかゴムも着けずにヤるような男でしょ?山崎さんも。デキたらどうしてくれんですか」
「責任とって結婚する、それだけだね」
「責任って、そんな軽々しく…好きでもない女に普通言わないですよ?」


好きだから言ってんだよ、って伝えたら結婚してくれんのかなぁ。正直まだ分からないけど、みょうじに好きな人がいるって聞いてムカついたのは事実だし…


「じゃあみょうじの好きなヤツ教えてよ」
「嫌です、」
「なぁんだつまんねぇの、」
「………ったく、監察のくせしてどんだけ鈍感なんですか?私だって好きでもない男をホテルに連れ込んだり…あーもう!めんどくせぇ結婚してくださいお願いします」
「面白いね。良いよ、しよっか」


ポーカーフェイスの横顔もあの眼も照れた顔も乱れたところもこれから全部俺が独り占めか、悪くないね。

そうだ結婚しよう

(とりあえず上に報告かぁ)(しかしどうやって言おう……)

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