気分転換のために、家でよく音楽を流しながらノリノリで踊っている真っ暗です。もちろん、一人で踊っています。
ちなみに、私には自分の部屋がないので、たいていは台所で踊っています。歩きまわりながら踊ることもあるので、その際はニーデーケーの隅から隅まで、踊りつくします。
母がいても、犬が冷めた目で私のことを見ていても関係ないです。
真っ暗さん、オン、ザ、ステージ。そう、私はここで輝くのだから。

そんなイケイケでノリノリな真っ暗さんなのですが、いまだかつて「くらぶ」というものに行ったことがありません。
それ以前に、私は本当は全くイケイケではなく、たいていの場合はノリノリなのですが残念ながら全くイケイケではなく、「くらぶ」のようなイケイケな男女が集い、酒を飲み、激しく踊り、踊りながらさりげなく体を触り、触られ、ナンパし、ナンパされ、気がついたらまた一組の男女が消えている、というイケイケな空間にはどうあがいてもそぐわない、逆立ちしてもそぐわないような存在なのです。
そもそも私は逆立ちができません。側転はめちゃくちゃできます。

よって、私は自ら「くらぶ」に行く気にもなれず、当然ながら友人から誘われることもないのですが、なぜか私にはイケイケでノリノリな友人が少なからずいて、そうした方々は週末になると「くらぶ」に足を運んでいます。毎週ではないですが。毎週行けるほど経済的余裕があるのなら、私に募金をお願いしたいところなのですが。

私は、大学一年生のときに「くらぶ」の存在を知りました。初めて知ったときは、そんな、バブル期のような、ディスコのような場所が未だにあるなんて!と衝撃を受けました。
高校生のときからの友人が、彼氏が「くらぶ」で「しょっと」したこと等をいちいち自慢気に話してくるようになり、この人は変わってしまったと感じ、別れたと言っていたことがきっかけで、私は「くらぶ」を知りました。
当時の私は「くらぶ」も「しょっと」もわからず、やべぇ、世の中の若者やべぇ、都会やべぇ、と思っていました。

そんなことがあってから、早三年。「くらぶ」に足を運んだことはなくとも、友人から一緒に行ったはずの男友達が途中で見知らぬ女性と消えた、という話を聞いて、なんとも言えぬゲスい顔をしながら部屋の片付けができるくらいにはなりました。

そう、私は確かにイモい。垢抜けない。ダサい。なんかダメっぽい。イケイケでもない。世の若者たちが夜な夜な集う「くらぶ」にも行けない。
しかし、一人でも、どこでも、たとえ音源がyoutubeでも、踊ることができる、そんな強さを私は手に入れた。
ここでは、私が、主役。

こうして明日も、手汗でシャープペンシルが握れなくなってきた頃に、私は踊り出すのです。実際にはどう好意的に解釈しても六畳もないのにも関わらず、間取り図を何度見ても六畳と記されていた、我が家のダイニングキッチンを舞台に。





人からの冷たい視線にさらされつつも、いまだにサンダルで登校している真っ暗です。
足の裏までも汗かきなので、臭い対策にもなると思い、開放感のある足元の装いを目指しているのですがね。とりあえず最近は気温も寒くなって参りましたし、加えて人からの視線も冷たいとなると、当然、冷え性にもなりますよね。冬限定なんですけどね。
女の子は下半身を冷やしたらダメよ!とよく言われる真っ暗なのですが、その言葉の裏側のひとつに、女の子は子供をうむんだから!というのがあると思うんですよね。
女性は子供を産む機械ではありませんとか、そういった発言をしたり、議論をするつもりは毛頭ないのですが、私もいつか子供をうむのでしょうか。
現時点では、あまり子供をうむことに積極的になれないというか、それ以前に結婚に対しても積極的になれないというか、そもそも結婚する相手もいないというか、お付き合いさえする相手もいないというか、「真っ暗さんって、お酒は好きそうだけど、男には興味なさそうだよね」という謎の評価をされたばかりというか、というか別に酒と男って関係なくね?というか。
というわけで、大学院に合格しました。おめでとうございます!ありがとうございます!どういたしまして!

正直、大学入試とは異なり、大学院入試という奴は、情報がほとんど公開されていなくて、定員もないと言っても間違いではないし、倍率なども全くわからない状態で、ただただ受験しました。
夏休み中に、なぜか他大の院生から「え?院試に落とされることってあるの?」というご意見と、「私の友達、真っ暗さんの受ける大学院にたくさん落ちてましたよ〜ハハ」というご意見の両方をいただき、白目を剥きながら、何をどこまで勉強すればいいか全くわからない状態で、しかし思いきって何もやらないのは、小心者ゆえに不可能なので、ちまちまと受験勉強をしていました。
大学受験のときは、お風呂に入ることを忘れるくらいでしたが、今回はお風呂はとりあえず入りました。
頭は洗わないこともありましたが、大学受験のときのように、机の上にフケが舞い落ちるようなことはありませんでした。清楚系ですね。

まあそんなわけでして、受験勉強のつもりで勉強していたことは全く出ませんでした。本当に、驚くほど出ませんでした。
受験の準備にあたっては、大学の先生にも本当にお世話になっていたので、もし不合格だったら後期は登校できないと思っていました。良かったです。

こうして私の卒業後の進路は更に真っ暗になることが決まりそうです。





ややハイウエストのフレアスカートを穿いている女の子を見るだけで、ハイハイハーイっていう気持ちになるくらいには心が荒んでいる真っ暗です。




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