日々雑感
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車のワックスGOLD Glitter ゴールドグリッター2017/04/08 19:31
車のワックスは20数年間ゴールドグリッターを使い続けているが、商標登録等で裁判沙汰になった経過がある。
当時調べた限り正確な事の顛末は分からないままだった。
今調べても詳しい事を書いてあるブログ等は無いようなので、調べてみたのが以下の内容になる。
製造·企画元 葛g野 グリッタージャパンとなっていたが、グリッタージャパンは企画元ではなく中間業者に過ぎなかった。
グリッタージャパンの前身ガレージ南が、葛ヲ和興材と取り引きがあり葛ヲ和興材を総発売元にしてから、葛ヲ和興材の努力で売り上げが飛躍的に伸びた。葛g野はグリッタージャパンに信頼を寄せていたのだと思うが、これが裏目に出る結果になる。
このGOLD Glitter ゴールドグリッターは、吉野化学工業の創業者が特許出願した発明に基づいて作り、販売窓口として葛g野を平成6年6月3日に設立して販売を始める。
平成6年秋頃より、ガレージ南というカーポート販売店が葛g野から商品を購入して販売を始める。
平成7年末頃からガレージ南は独自にグリッタージャパンと名乗りだす。
平成9年7月24日グリッタージャパンは以下の商標登録をする。
商 標 GOLD Glitter
商品区分 第3類(つや出し剤)
登録番号 第4203576号
出 願 平成9年7月24日
登録査定 平成10年8月27日
登 録 平成10年10月23日
平成9年頃より葛ヲ和興材が販売に関わり出し
平成13年秋頃葛ヲ和興材を総発売元として一本化する協議を2社で取り決める。それに伴い葛g野に他社への販売をしないように求め、葛g野→グリッタージャパン→葛ヲ和興材→小売店という流れになる。
葛ヲ和興材が本格的に販路開拓すると年間7万本を売り上げていた。
平成15年12月25日に、屋号グリッタージャパンを泣Oリッタージャパンとして登記する。
平成16年頃以降、吉野化学工業の創業者親戚で吉野を退職していた人物と第三者工場にGoldGlitter EVOLUTION 等を製造させ、葛ヲ和興材には葛g野が製造した改良版と虚偽の記載と説明をし葛ヲ和興材に納品していた。
泣Oリッタージャパン側は葛g野製では無い旨を説明したと主張している。
平成18年後半頃葛g野に発覚して、
平成19年1月15日に葛g野は泣Oリッタージャパンとの取引を解消する。
泣Oリッタージャパンは取り引きを解消された2ヶ月後の3月に以下の商標登録をする。
商 標 Gold Glitter EVOLUTION
商品区分 第3類(つや出し剤)
登録番号 第5065800号
出 願 平成19年3月8日
登録査定 平成19年7月6日
登 録 平成19年7月27日
葛g野は上記の商標取り消し請求するも、
平成22年5月31日葛g野敗訴が言い渡される。
平成21年(行ケ)第10360号
審決取消請求事件(商標)
商標以外の裁判もしているが、損害賠償請求では葛g野が約7弱・グリッタージャパンが約3強と、やや葛g野が優勢の判決だった。ここで判明したのが、葛g野とグリッタージャパン間で売買契約書を作成していなかった。
と、まあ、以上のような流れになっているようだ。
泣Oリッタージャパン側の弁護士が優れていたのか、泣Oリッタージャパンが用意周到だったのかは分からないが、商標登録に関しては葛g野が敗訴だったわけだ。
取り引きを始めて間もなく、ガレージ南がグリッタージャパンを名乗りだした時に何らかの手を打っておくべきだったのかもしれない。
平成13年以降泣Oリッタージャパンは金額前払いの4000本単位で、月に1~2回葛g野に注文をして、葛g野が各小売店に発送していたようだが、金銭の流れは小売店→葛ヲ和興材→泣Oリッタージャパン→葛g野だった。
葛g野から泣Oリッタージャパンへの請求額は1本875円。泣Oリッタージャパンの支払いは1本852円。この差額は葛g野側は宣伝費の差し引きと認識し、泣Oリッタージャパン側は前払い大量注文の値引きと認識していたと両者の主張はあらゆる事柄でくい違っている。
葛ヲ和興材は葛g野に正義があるとして泣Oリッタージャパンとの取り引きを解消し、葛g野との取り引きを続けている。葛g野は商標取り消しで敗訴した為、パーマラックスと商品名を変えて商品の販売を続けている。
ゴールドグリッターはヤナセの手入れセットに採用されたりと、ブランドイメージを崩さない強気の値段設定でどこも一律の値段で3500円だった。
当時は売っている店は極々限られていて、オートバックス等のカー用品店には置いて無かった。
練馬のバウハウスという輸入車のアクセサリー店で購入していたが、年に1回か2回セールの時だけ少し安くなった記憶がある。確か3000円前後だったと思う。
輸入車のカー雑誌ル・ボランの広告で知ったのが最初だったが、使い始めて何年か経った時にドン・キホーテの亀戸店で安売りしているとの情報が入り、行ってみると1本980円で投げ売り状態だった。
4~50本置いてあり、20本買った記憶がある。まだ使いかけ1本と未開封が3本残っている状態だ。
2001年カーグッツマガジンで第1位のラベルが貼ってあるから、平成13年以降に買ったもので、仮に平成14~15年頃買ったものだとしたら15~16年物になるが特に変質はみられない。
因みに当初の原価等は以下の通り。
ベースになるワックス液を仕入れ、独自の添加剤を加えて製造する。
液剤 225円
ボトル 127.70円
輸送費 0.663円
計 353.363円
平成17年以降はベースになる原液も自社製造になり
液剤 43.00円
ボトル 127.70円
輸送費 0.663円
計 171.363円
葛g野出荷額 875円
グリッタージャパン出荷額 1470円
葛ヲ和興材出荷額(予想) 2千数百円
小売額 3500円
以上はネットで観覧できる裁判資料を元に書いたものである。
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